【感想】第三の女

アガサ・クリスティー, 小尾芙佐 / クリスティー文庫
(34件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
4
7
18
2
0

ブクログレビュー

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  • あくら

    あくら

    ほほお、そうきましたか。
    散らかっていた事象が一つに集約される瞬間が好きだなあ。
    「自分が犯したらしい殺人についての相談」と聞いた時点で、これは何かあるなと分かる。
    結局、その“何か”には最後まで気づけないが。
    まあでも自分なりに推理しても、ちっとも当たらないのが楽しい。
    そして、ロマンスを忘れないところがまた良い。
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    投稿日:2024.03.24

  • 肋骨臀部

    肋骨臀部

    このレビューはネタバレを含みます

    「私が殺した」って言う人が犯人な訳ないな…と思いながら読んでいたので、やっぱり!となった。途中から女の子と医者といい感じになってる気がしていたが、最後くっついたのでクリスティーとポアロと頷き合ってる気分になった。今回の犯人は所業のカス度が高い。

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    投稿日:2024.02.03

  • オズ

    オズ

     ポアロは決してなんでもお見通しのホームズの様な探偵ではなく、思考の手順や道筋を整理しながら、ジグソーパズルの様に組み合わせていく、とても人間味のある探偵だ。従って、当然、推理の道筋が違っていて軌道修正する事もあるし、事件の連鎖を未然に防げない事もある。しかし最後には真実に行きつき、そしてハッピーエンドで物語は結末する。今回もとある二人の人物が、ポアロの策略によって結ばれる事になる。彼はキューピッド役を務める事がしばしばあり、幾つかの事件の後、ポアロの御節介により幾つかのカップルが誕生している(笑)。これはある意味でポアロシリーズのお約束でもあり、味の濃いミステリー本編を爽やかにするための要素でもある。
     今作はスタートが変わっており、とある若い女性がポアロの探偵事務所を非常識な時間に訪ねて来る。彼女は、「人を殺したかもしれない」と言い放ち、しかしポアロを見たとたん、年寄り過ぎるという理由でいなくなってしまう。ポアロはショックを受けるが、娘については気に掛かり、「死体」の痕跡を探し始める。
     そんな中、オリヴァ夫人の強引な(笑、いつもそうだ。)招待を受け、昨日のショックについて話していると、どうやら娘のきっかけを作ったのはオリヴァの可能性があり、名も知らぬ相談者のきっかけをポアロはつかむ。まだ殺人が起きたかどうかもわからない霞がかった状態から、ポアロは経験により何かの悪意を感じ、それを調査させていく。
     作中、ポアロシリーズ同じみのキャラクターが総出、ジョージ、レモンは両方登場し(珍しい?)情報屋のゴビィなども登場する。主題「第三の女」は、アパートのシェアをするサードガールと文字通り三人目の女性の意味合いもあり面白い。
     レスタリック家を巡る騒動になるが、トリックは再読の為、なんとなく記憶にはあったが、改めて楽しめた。設定が現代と似ている環境下でもありイメージを持ちやすく、読みやすい様に感じた。いつの時代も年寄りは若者を受け付けないらしい。また、今や伝説的なビートルズ等も型破りで受け入れられなかった時代のイギリスを読み取る事ができ、面白い。
     物語冒頭から何を捜査しているのか。がテーマになる訳だが、読者もポアロと同様にこの小説のパターンを見出すまで時間がかかる。オリヴァのとある発言をきっかけに物語が動き始め、いよいよ大詰めか、というところで衝撃的な事実が判明する。過去にない手法だが、ミステリーとしては丁寧で、きちんと作中にヒントが残されている(最後は流石に驚きだが)父親のレスタリックの半生と娘の悲哀がとてもアクセントになっている。
     推理小説としてとても丁寧な構成の作品だが、事件の取っ掛かりがあるまではポアロとオリヴァの冒険譚であり、長く感じてしまうかもしれない。シリーズを読み慣れている人は、ポアロとオリヴァのやり取りを楽しみながら進める事ができるだろう。
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    投稿日:2023.11.03

  • JINTA(じんた)

    JINTA(じんた)

    自分は殺人を犯したかもしれない。という依頼人。結局依頼はせず、そこから物語が進んでいく。クリスティ晩年の名作。

    投稿日:2023.09.12

  • ポプラ並木

    ポプラ並木

    このレビューはネタバレを含みます

    ポアロシリーズ完読まであと3冊!今回、ポアロの前に現れたノーマ・レスタリックが、自分は人を殺したかもしれない・・・とのこと。しかしすぐに逃げるように去って行く。今回大活躍のオリヴァ夫人!この2人のコンビはやっぱり面白い。2人は内偵捜査する。しかしオリヴァ夫人が尾行に失敗し暴漢に襲われる。さて、ポアロとノーマの再会、さらにノーマの失踪。犯人はノーマと同じマンションに住む2人の女性なのか?ノーマの父親、義母なのか?ノーマのボーイフレンドなのか?ラストの犯人アイテムは「えっ鬘?」。よし、感想会でぶちまけるぞ!③

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    投稿日:2023.06.17

  • may

    may

    このレビューはネタバレを含みます

    そこそこ面白かった。元劇団員設定は変装フラグと思ったけれど、いくら被害者が薬を飲まされていたとは言え2拠点それぞれの同居人が同一人物であると気付かないのはちょっと強引すぎると思う。

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    投稿日:2023.04.22

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