【感想】浜村渚の計算ノート

青柳碧人 / 講談社文庫
(295件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
67
93
81
15
5
  • ゆる~い感じの数学ミステリシリーズ第1弾!

    数学が軽視される教育に対して断固立ち上がり、非常な手段で数学の復権を目指すテロリスト、ドクターピタゴラスに立ち向かう、平凡だが数学の天才少女・浜村渚の活躍を描くシリーズ第一弾。
    と書くと、やたらと勇ましい感じもするが、実際のところ渚はかなりゆる~い感じの少女だし、ドクターピタゴラスも確かに殺人など犯罪を犯している割にはどこかゆる~い感じを醸し出していて、いわゆる本格ミステリなどとはかなり趣の違うミステリとなっている。
    特に、数学を主題としているため、のっけから四色問題など、興味をそそるネタが並ぶ。本作最終章では円周率がネタとなっているが、何桁目から5桁、といったかなりマニアックな数字が解決のきっかけとなっていたりと、作者の数学に対する愛情を感じてしまう。
    本書は数学のそのおもしろさの一端を垣間見せてくれるという意味では良いとっかかりになる作品だと思う。ここから本格的に数式を駆使した「数学ガール」などの作品にステップアップしていくのも面白いかもしれない。
    続きを読む

    投稿日:2013.10.20

  • ジュブナイルだと思えばアリ

    少々無理やりな設定ですが、数学が社会に大きな影響を与えている世界で起こる珍事件を主人公の少女がばったばったとなぎ倒すお話。(ファンに蹴られそうだけど)
    ほんわかした雰囲気で、ミステリーではなく、ジュブナイルだと思って読めば良いお話で、これを読んで子供たちが数学に興味を持つのもよし、自分のような大人が過去を懐かしむもよしです。
    5巻も出たし、コミックも2冊発売されたので、そちらもちょっと興味あります。
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    投稿日:2013.11.11

  • 数学がおもしろいと思える

    数学が悪者となっている世界で、数学が好きすぎて世の中に反抗してしまうテロ組織と、数学を使って事件を解決し、数学の面白さを再認識させてくれる中学生の渚の対決は見ものです。もともと学生の時は数学が好きでしたが、この本を読んでさらにおもしろさを感じました。数学が出てくる部分は渚が分かりやすく説明してくれるので数学が苦手な人にもぜひ読んでほしいです。単純にストーリーだけ見てもおもしろいし、登場人物もおもしろい。続きを読む

    投稿日:2013.09.26

  • 数学、苦手ですが・・・爽快!

    警視庁の対テロ組織対策本部に籍を置く僕・武藤刑事の前に現れた「救世主」は、美少女…というよりそのタマゴといった風情の、あどけない中学二年生・浜村渚だった―。と、始まる本作品。何だか難しそうだな~と恐る恐る読み始めたものの、最初のぬり絵の話での渚の活躍にすっかりはまってしまい、残る3話も楽しく読めました。おっとりとした感じの普通の女の子である渚が、いざさくらんぼノートとピンクのシャーペンを取り出すと、その非凡な数学力で鮮やかに事件を解決へと導き周囲を驚嘆させる。この構図が爽快です。願わくば、中・高生くらいの頃に読みたかったなぁ。続きを読む

    投稿日:2014.05.06

  • 数学苦手なひとにこそおすすめ

    分かりやすい設定、読みやすいプロットならばこそ、アイディアに価値あり。数学なんて、学生時代は嫌で嫌でしょうがなかったけど、こういう形で見せられるとホントおもしろい。理系ミステリと言えば森博嗣先生だが、まったく違う切り口で新しい作品世界を構築している。ポイントは、ヒロイン渚のリアル地味中二女子っぽさ。続きを読む

    投稿日:2013.09.30

  • 数学って

    これは本当に面白い本です。今までは数学なんて見向きもしなかったがこのシリーズを読んでから数学が気になってしょうがない。
    この本のおかげで今でわ数学書を買う始末…。
    この本に出会えて良かった。フェルマーの最終定理最高です。続きを読む

    投稿日:2013.10.13

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ブクログレビュー

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  • マメム

    マメム

    『むかしむかしあるところに、…』や『赤ずきん、』でシリーズ話題作の多い青柳碧人さん初読みの『浜村渚の計算ノート』の概要と感想になります。

    概要です。
    千葉の中学二年生、浜村渚はお気に入りのシャーペンとさくらんぼの計算ノートを持って、今日も数学で世界を支配しようとする謎の組織と警察の間で起きる事件を解決するために頑張る!!

    感想です。
    早坂吝さんの『探偵AIのリアル・ディープラーニング』が好きな方にはオススメします♪
    数学をテーマにした作品は理解が難しくてエンタメに不向きといった印象を、本作はラノベ?のような読みやすさと浜村渚という女子中学生のキャラクターで抵抗なく楽しめる作品かなと思います。一方で児童書向きと感じてしまう展開に、やはり(数学のテーマは)加減が難しいのだろうなぁ〜と思った次第です。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.16

  • たつま

    たつま

    数学大好きな女子中学生が色々な事件を解決していく物語。

    数学の話は難しいかもしれんけど読みやすい作品。
    大学生の自分からしたら物足りなさはあったけど、久々にミステリーを読んだこともあって面白かった。
    数学をさらに好きになれた。

    浜村渚に会ってみたいなぁ。
    続きを読む

    投稿日:2024.01.27

  • スリーピング

    スリーピング

    どちらかというと数学が苦手な人向き。普段使う数字でも「言われてみたらそうだな」と気付かされる。現実で円周率「3.14」が「目的に応じて3を用いる」になった事に関して、渚ちゃんたちはどう捉えるのかな。

    投稿日:2023.12.31

  • つむり

    つむり

    数学ってこんなに面白かったんだ!って思わされましたーいいですねーすうがく
    ちょいミステリーようそ?が入っている感じでいいと思います

    投稿日:2023.12.24

  • planets13

    planets13

    数学が苦手でも読めるし、ミステリーはさほどという人でも読めると思う。けど、全体的に幼稚だし、数学好きにとっても、ミステリー好きにとっても物足りない。ライト級というよりフライ級?

    投稿日:2023.12.24

  • 綾鷹

    綾鷹

    私が文系なので「数学はちょっととっつきにくいかなぁ」と思っていましたが、読んでみればスッと最後まで楽しんで読むことができました。
    文調は軽くて読みやすく、事件に関わる数学の内容も説明がわかりやすい。自分がとても数学が分かった気になるような感覚でした笑
    浜村渚シリーズはまだまだ続いてるようなので、続編も読んでいこうと思います。
    続きを読む

    投稿日:2023.12.16

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