伏 贋作・里見八犬伝

桜庭一樹 / 文春文庫
(192件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
14
60
72
17
7
  • 作品の雰囲気としては

    雰囲気としては「ほんとうの花を見せにきた」的な感じかと。
    もちろん舞台や設定はまったく違いますけれど。

    「里見八犬伝」がモチーフとなっているので,知っていた方が良いかもしれませんが,まぁ知らなくても特に問題なし。私も本としては読んだことがなく,NHKの人形劇でしか知らないし。

    犬人間として宿命をもつ伏という種族と,賞金稼ぎとして伏を追うことになる兄姉。狩るものと狩られるものでありながら,不思議なつながりができていく・・・。
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    投稿日:2016.01.10

  • 抜けば玉散る氷の刃・・・イカスぜ!

     桜庭様の書きようなのでしょうが、会話の雰囲気はゴシックシリーズと同系列?。性格も様子もまったく違うのにもかかわらず、浜路とヴィクトリカが被って感じるのは、読み手(私)が影響されすぎているからかな。 反省。

     仁義礼智・・・で有名?なオリジナル八犬伝と微妙なかかわりを持ちながら、アナザーストーリーが展開。 オリジナル八犬伝の粗筋や登場人物相関図とかがわかっていると、より楽しめるかもしれません。ベースの知識がなくても十分いけいますが、オリジナルをまったく知らない方は、ウィキ○○ア等でオリジナル八犬伝を調べてからでも、ほぼ問題ないでしょう(自己判断でお願いします^^;)。

     本文中の扱いは微妙ですが、宝刀「村雨丸、抜けば玉散る氷の刃」・・・カッコイイです。
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    投稿日:2015.08.10

ブクログレビュー

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  • yanashin18618

    yanashin18618

    南総里見八犬伝をモチーフにした作品はいろいろとありますよね。書籍を読んだり映像作品を見たりしたことがある方は少くはないのではないでしょうか。本作も八犬伝をモチーフにしているのですが、他の作品以上に、原作を抑えてから本作を読む方がより楽しめると思います。続きを読む

    投稿日:2021.07.24

  • カイ

    カイ

    本編と同じくらいの量で過去の話が入り、それが悪い方向に働いて本筋をわかりにくくしている。結果どのキャラにも感情移入がしづらい。
    設定も若干無理があるように感じ、ふわっとした世界観で、やっぱり結果どのキャラにも感情移入がしづらい。続きを読む

    投稿日:2021.04.28

  • korisu3964

    korisu3964

    「私の男」が面白かったので、桜庭一樹さんの本作も読んでみました。別に本書を狙って読んだのではなく、たまたまブックオフの100円コーナーにあったので手にしただけですが、本作も面白く読めました。
    舞台は江戸。人偏(イ)に犬と書いて伏。物語は「人であって人でなく、犬の血が流れる異形の者」である伏による通り魔的凶悪事件、伏を追う賞金稼ぎの猟師・浜路の活躍を中心に進みます。テンポの良い展開、吉原や江戸城の舞台設定、伏を含めた登場人物の描写が心地よく質の高い娯楽作品となっています。

    副題にある「贋作・里見八犬伝」は「南総里見八犬伝」の作者・滝沢馬琴の息子が綴った伏の起源の物語。これは独立した章(本全体の1/3のページ数)で語られていますが、この章では因縁の深さが描かれ、伏が獰猛単純なモンスターではないことが理解できます。「桜庭一樹が『鬼滅の刃』を書いたら、こんな話になるのでは」とツイートがありました。私の場合、「鬼滅の刃」は炭四郎が大石を斬るところで止まっていますが、その程度でも何となく同じ色彩は感じました。

    面白さという点では浜路の活躍を描く章が★3.5、「贋作・里見八犬伝」が★4.5というイメージです。全体的には「私の男」ほどの衝撃はありませんが、娯楽性の高い本ではあります。
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    投稿日:2021.02.27

  • あやこ

    あやこ

    時は江戸時代、山で猟師をしていた浜路は身寄りを亡くし、都に住む異母兄・道節を頼りに山をおりてきた。その頃江戸では伏と呼ばれる犬人間なるものが世間を騒がせており、狩れば懸賞金が出るという。
    兄と共に伏狩りをすることとなった浜路は、伏にまつわる不思議な因果に巻き込まれていく。

    もちろん本書はタイトルの通り、かの曲亭馬琴による南総里見八犬伝を下地としているが、まったくの別物として楽しめるつくりとなっていて、しかも捕物としてのハラハラ感や伏や浜路にまつわる人情モノとしての部分があって、終始楽しめた。
    元となっている南総里見八犬伝もいつか読みたいな。江戸時代にこんなにファンタジックでここまで語り継がれる物語を思いつくなんて、曲亭馬琴は恐ろしい。
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    投稿日:2021.01.10

  • 亮



    滝沢馬琴の『南総里見八犬伝』のオマージュ。
    作中作で『南総里見八犬伝』と『贋作・里見八犬伝』が交わる。
    本家の伏姫とは大分、性格が異なるが、物語が進むにつれ、贋作の味が滲み出る。
    実に多角的な一冊でした。
    八犬伝ものの作品は割とあるけど、現代に通じるものを非常によく感じさせられる作品でした。
    現代の若人はこういう心持ちで生きているのやもしれん。
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    投稿日:2020.08.27

  • mayun

    mayun

    幼い頃初めて夢中になって見入った邦画が里見八犬伝だった。しかし、そのストーリーを忘れているなかでこの本を読んだ。
    登場人物や情景をイメージしやすく本の世界に引き込まれた。伏という人間でもなく獣でもない存在の儚さや醜さは人間誰もが持ちうる性質だと思う。主人公の浜路兄の道節の正義感と子供のあどけなさが、話の湿り気を除し、対局にある伏と通じあう気持ちと本能の描写も興味深かった。続きを読む

    投稿日:2020.05.16

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