【感想】世界神話事典 創世神話と英雄伝説

大林太良, 伊藤清司, 吉田敦彦, 松村一男 / 角川ソフィア文庫
(5件のレビュー)

総合評価:

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  • 上級者向き(?)の神話事典

    世界の神話を解説した学術書です。数名の研究者が分担執筆していますので、基本的に文章は硬めです。もちろん挿絵もありません。
    本書の強みはまさに「世界中」に伝わる神話を収録したことでしょう。「世界の起源」「火の起源」といった項目別に列挙された神話の数々は、ヨーロッパ、北米、日本はもちろん、アフリカ、ブラジル、ポリネシアに至るまで、幅広い地域から集められたものです。
    また、神話を専門とする研究者が執筆しているため、内容にも信頼がおけます。
    最初から最後まで通して読むのは正直疲れますが、マニアックな神話を知りたい場合や、(文字通り「事典」として)必要なときに必要な項目だけ調べるのには向いています。
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    投稿日:2013.10.12

ブクログレビュー

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  • yonogrit

    yonogrit

    今まで読んだ神話本の中で一番面白かった。神話って嘘なんだけど、その国の世界観とかが色濃く出てるから事実しか書かれてないガイドブックとかよりその国について知れる気がする。色々な国がこの1冊に入ってるから比較しやすいのも面白い。続きを読む

    投稿日:2023.03.07

  • ヤス

    ヤス

    タイトルの通り。各神話内容を簡潔に触れているのみなので、詳細に関してはそれぞれの専門書を読むのが良いかも。でも、入門として様々な神話に触れること、ちょっとした記述を確認するのみならかなり有用な事典。巻末に索引もあるのでありがたい。続きを読む

    投稿日:2019.11.27

  • hy343

    hy343

    洋の東西、文化深度の違いを問わず、世界各地の神話・説話を収集分類した本。

    世界・人間の起源、火・死の起源、洪水説話、英雄や女性の物語、宇宙(太陽・月・天体)の認識などが詳細に語られる。

    ただ、各地に共通するモチーフの裏にどんな人間普遍の認識があるのか、という興味で読み始めた割には、基本的には「人間の伝播とともに広がったので、そりゃ根っ子は一緒」と大著の中の数ページでまとめられちゃっている辺りは拍子抜けだった。

    ギリシア神話にあらわれるアマゾンなどの過激な女性像は、(神話の語り部たる)男性から見た、計り知れぬ女性への畏怖の裏返しであろうなどの指摘は面白かった。
    続きを読む

    投稿日:2019.06.19

  • 辻風

    辻風

    世界に散らばる神話内容をそれぞれ分類毎に纏めている。

    ・人類の起源
    ・洪水神話
    ・死の起源
    ・火の起源
    ・作物の起源
    ・女性
    ・トリックスター・文化英雄
    ・英雄
    ・王権の起源
    ・異郷訪問
    ・異類婚
    ・天体

    「世界神話事典 世界の神々の誕生」と合わせて読むとなお良し。
    続きを読む

    投稿日:2013.09.05

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