【感想】替天行道/北方水滸伝読本

北方謙三 / 集英社文庫
(17件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
3
7
5
1
0

ブクログレビュー

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  • あかね

    あかね

    このレビューはネタバレを含みます

    怒涛の勢いで読んだ水滸伝、そしてさらに楊令伝を読んでいる途中、存在を目にして読んだ替天行道。笑いに笑った!水滸伝をまた違う方向から知ることができた。19巻読み終わった人だけが見える景色。

    ・北方謙三がいいカップルだと思っているのは宣讃×金翠蓮と張清×瓊英
    ・編集者さんが聞煥章のことを聞ちゃんと読んでいて私とお揃いだった
    ・張清と宋清が間違われていた
    ・最後のカンシが切実
    ・北方謙三は顧大嫂と孫ニ娘につつかれて飲んだことがある

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.03.01

  • kfznhmst

    kfznhmst

    替天行道とは、北方水滸伝中に登場するもので、宋江が書いて魯智深が流布した檄文。読めば涙を流し、人生を変えるような力のある文章とされているが、作品中でその中身が書かれることはない。 で、この「替天行道」。作品に登場する檄文とは全く関係ない。北方謙三自身やその他様々な人による解説や、対談などの寄せ集め。 映画のパンフレットと捉えればいいのだろうか。作品の余韻の中でぱらぱらとめくるにはいいかもしれないが、単行本1冊の分量は冗長。私は流し読んだだけ。コレクションのための1冊続きを読む

    投稿日:2020.03.21

  • こまいぬ

    こまいぬ

    長編読んだ後の余韻に耽られた本書。楊令伝を読む前に簡単に復習できて便利な本かも。
    取材紀行だけで1冊読みたい。どこかで出してくれないかなぁ。
    本シリーズは初読の時よりも2度目の今回の方がずっと楽しめたしどっぷりハマれた。
    初読の時はオリジナルとの違いに衝撃を受けたのは良かったとしてもある解説者や楊志がどうなるのか!で終わった巻の次巻のあらすじでネタがバラされていたことでノル気が完全に削がれたので最後まで冷めたままの読書体験だった。
    オリジナルと違うことを知っていて読むとハラハラ感が増倍、いい具合にストーリーも忘れていて常に緊張状態の読書体験、最高。
    年明けから濃ゆ〜〜いおっさん汁がほとばしる世界に浸っていたので次に読む本は清涼剤感のある本を探して読み始めよっと。
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    投稿日:2018.04.06

  • マッピー

    マッピー

    このレビューはネタバレを含みます

    人物事典が面白かったです。
    原典を解体して、一から作り上げた水滸伝。
    ストーリーの面白さに、つい先を急いで読んでしまったが、作者はひとりひとりの人物を深く理解して作り上げていったことがよくわかる

    びっくりしたのが、蘆俊義の身長・体重。198cm・130kg。
    燕青、170cm・60kg。
    燕青、よく蘆俊義を背負って1週間も走りとおすことができたな。
    そりゃあ死域も越えるってもんだよ。

    作者が「そっちに行くなよ」と思いはじめると、みんなそっち(死)へ行ってしまう。
    作者にも止めることのできない漢(おとこ)達の生きざま、死にざま。

    “書き終えた時は、過剰になったかもしれないと思った。読み返すと、これはこれでよかったのだ、と思い直した。夢中で書いたが、朱仝の死は、確かに私の考える男の死に様のひとつである。”
    やっぱ、そこだよね。

    そして、最初から水滸伝の続編としての楊令伝を考えて楊令を造り出したのだという。
    完璧な人間として水滸伝に登場した楊令。
    楊令伝ではそんな彼の汚い面、残酷な面をさらけだし、乗り越えて成長していくのだという。
    国づくりと、ひとりの男の成長の物語。
    楽しみだ。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2017.10.18

  • kamaboko

    kamaboko

    色んなインタビューや対談、編集者の方の手紙がまとめられていて読み応えがありました。
    最後の北方さんと編集の方の対談はとてもおもしろかった!
    また、主要な登場人物の設定もまとめられていて、改めて登場人物について知ることができるのでいいなーと思いました。続きを読む

    投稿日:2014.01.14

  • Hangxi

    Hangxi

    原点の水滸伝と比べて、大幅な改訂が加えられているそうですが、原点を読んでいない俺にとってはどうでもええ事やな。
    原点ら読んでなくても充分楽しめる!めちゃめちゃおもろい!!
    原点では妖術とかの要素もあるらしいんやけど、北方版ではそれも省かれたあた。
    俺は小説でそんな魔法とかファンタジー的な要素が入ったあるのは嫌いやし、ましてやこんな熱い話でそんな非現実的要素はいらん。

    水滸伝のストーリを超端的にまとめると、梁山泊百八傑と言うように、108人の豪傑(女性含む)が織りなす一大叙事詩です。腐敗が進む宋において、『替天行道』の志のもとに集いし者達の熱い闘い。


    最初108人の豪傑を全員書き分けれるんかよとか思いやったんですが、そんなんは杞憂でした。
    108人全員が個性的でなおかつ熱い!!
    『三国志』を読んだ時も思ったけど北方謙三という人は、豪傑とか漢とかを書かせると右に出るものはいないのではないだろうか。
    また、全員死に様がかっこ良過ぎる。
    漢とは死に様までカッコ良くなければならないと思いました。
    豪傑達一人一人にすごい愛着が持てたので、そいつらが死ぬたびにものすごい落ち込んだ。
    続きを読む

    投稿日:2014.01.08

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