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澁澤龍彦 / 河出文庫 (12件のレビュー)
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総合評価:
lutece
2
『胡桃の中の世界』前史だが……
『胡桃の中の世界』前史。澁澤好みのテーマのいくつかについて。自動人形、庭、ユートピア、怪物、錬金術、ホムンクルス、天使、両性具有、エロティシズム、世界の終末など。他書と一部かぶっていたりはするが、違…う文脈で出てくるだけで色合いを違えて見えてくるから不思議。続きを読む
投稿日:2014.07.06
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zasetu
澁澤さんご本人もお気に入りの本書に収録されている主要なエッセイのテーマは、ズバリ「玩具」「天使」「アンドロギュヌス」「世界の終わり」…なるほど私が好きな、澁澤さんの独壇場と言った趣の錚々たるテーマでご…ざいます。贅沢ですねぇ。 個人的にはやはり「玩具について」を大変興味深く読みました。デーモニッシュな玩具の歴史を辿り、最終的にはベルメールで締めるのが、これぞ澁澤龍彦のエッセイといった感じがします。「アンドロギュヌスについて」では様々な学問体系を通してアンドロギュヌスを考察していく感じが読んでて楽しかったなぁ。 「芸術か猥褻か」といったような二律背反的な問題提起は、芸術の本質的にふくむ危険な傾向に目をつぶった、要するに綺麗事にすぎないので、むしろ、「芸術は猥褻から出発(誕生)して猥褻に終焉(死ぬ)する」といったテーゼの方が、はるかに本質を衝いていると見るべきであろう。(p92)続きを読む
投稿日:2022.08.13
とむらいマン
かくも衒学的な娯楽エッセイ。宗教とエロス。ユートピアとディストピア。そしてそれらを飄々と語る澁澤の王子っぷり。素晴らしい!
投稿日:2015.04.09
nominalrune
珍しいものの収集は、著者自身の趣味なんでしょうね。 そして、それを選定して陳列する このセンスのよさ。 嫉妬してしまう文章です。
投稿日:2014.05.17
天倉
わくわくする不思議な講義を受けているような。知らないで死ぬのは詰まらない。自分も深く調べ、いや、せめて、ここで挙げられる文献を読めばもっと愉しいだろうと思う。が、無理なのでせめて自分の専門だけでも頑張…ろうと決意するのであった…続きを読む
投稿日:2012.09.11
kkchy
一人の人間の連想ゲームを横からこっそり覗くような本。 その人間がただ者じゃないので半端なく引き込まれる。 どこまでも広がる思考の海に出掛けて行きたくなる。 真似してみても精々水溜まりにしかならない…けれど…続きを読む
投稿日:2012.08.28
Saori
澁澤龍彦のエッセーは何でこんなに面白いんだろう。「しばらく、この夢想をして気ままに遊ばしめよ!(p.238)」 「玩具について」、「天使について」、「アンドロギュヌスについて」、「世界の終りについて…」の四編。続きを読む
投稿日:2012.08.26
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