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仲俣暁生 / 京阪神エルマガジン社 (18件のレビュー)
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総合評価:
kab
愛情を語るだけでは答えは出ない。
タイトルと著者の経歴から、雑誌の現状分析や(説教くさくても暴論でもいい)閉塞感を打破する提言を期待していたのだけれど、完全に肩すかし。雑誌好きの懐古趣味、愛情語りでしかなかった。雑誌産業が崖っぷちに立…っている今、業界内の人間がビジネス上の視点なく雑誌の現状を語ることに、もはや現実的な意味はないと私は思う。少なくとも「再起動せよ」なんて銘打つのなら(ノリは「再起動してほしい。そう私は祈っているよ」くらいの感じだろう、これだと)。 この本の唯一の収穫は、そもそも雑誌好きによる雑誌語りが成立すること自体、メディアとしての雑誌の衰退を象徴していると実感できたこと。かつて雑誌とは、多くの人にとって「別段好きというほどのことはないし、語るほどの思い入れもない。それでも読んでいるもの」であったはずなのに。特定の雑誌がではなく、雑誌というメディア全体がニッチ産業になったということだ。続きを読む
投稿日:2014.04.29
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H.Sato
1976年に創刊されたポパイは当時の西海外n文化を伝えてくれる本当の意味でのライフスタイルマガジンだった。 かつてのポパイは今でいうインターネットのようなものだった。
投稿日:2014.10.07
nogu-t
仲俣暁生さんによる様々なジャンルの雑誌分析。POPEYE、BRUTUSから始まって、Mart、OZMagagineまで。「雑誌の人格」とはまた違ったテイストだと思うのですが、詳しい人による冷静な分析、…といった感じ。 今後の雑誌の可能性とか、本誌では「あとがき」にあたる部分をもうちょっと詳しく読みたかった気持ちはある。 本誌を通じて感じるのは「雑誌」というメディアがうまく規模感とか深さみたいなものが、従来の出版流通だったり、作り方だったりを前提としているものから少しずつズレてきている感覚、問題意識。これからの一つ再起動の可能性として「地域」を挙げていたけれど、「ののわ」なんかを手に取りながら、それはそのズレに対する一つ対抗策になりうるのか、果たしてそれは雑誌と呼べるのか、なんてことを考えたり。 雑多メモ ・個人的に「雑誌」という形にそこまで思い入れがないのだという気づきもあった。 ・定期購読でなくても、プロフィールをつかんでマーケットインの雑誌なんてのは電子雑誌であればさらにやりやすい気もする。続きを読む
投稿日:2014.06.29
しょうちゃん
ここ数年来、出版不況と言われ続けています。特に雑誌は元気がなくて明るい未来が見えねえわけですが、特にずんどこだった2011年に日本のいろんな雑誌を取り上げてレビューしたのが本書。 名前はよく聞くけど読…んだことのない雑誌の雰囲気がわかるので、けっこう興味本位が満たされます。 本のタイトルから「再起動せよ」と煽られているとおり文章には危機感があるのですが、個人的には消費が活性化すれば、雑誌は存外あっさりと復活するんじゃないかなと楽観しております。。。続きを読む
投稿日:2013.11.30
kabmtr
投稿日:2012.10.12
tetnet
エディトリアルデザインの世界の片隅に片足突っ込みながらろくに雑誌を読む習慣を持ってこなかったけれど、雑誌のカタログのような本書を通読して、気になる雑誌5、6冊、まとめて取り寄せて執筆姿勢からデザインま…で改めてしげしげと見て見たくなった。続きを読む
投稿日:2012.07.29
book-share307
【雑誌の今昔を知ることの出来る1冊】 平成生まれの自分には知らない時代も多く、かなり勉強になった。 雑誌好き・編集志望の方にオススメ。
投稿日:2012.07.15
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