【感想】All You Need Is Kill

桜坂洋 / 集英社スーパーダッシュ文庫
(208件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
43
82
52
11
0
  • 5つ星 大変お薦めの1冊です。

    あらすじは他の方が書いて頂いてますので、感想を。。
    読み終わって「これは!!」と思った久しぶりの作品です。ジャンルはライトノベルじゃなくて、普通のSFで良いと思うんですけどね。
    読み始めた最初は良くあるループ物と思いましたが、読み進むうちに、しっかり引き込んで食いつかせる作品です。先に進めば進むほどやめられないとまらない。
    個人的に大変お気に入り。設定もしっかりして、伏線というのかな、あちこちで「あぁそういうことか、、」というのも引き込まれていく大切な要因の一つ。
    その後の話とか色々気にはなるものの、何となく蛇足になりそうなので、続きも読みたいけれど読みたくない複雑な気分になってます。この話の中でもっともっと世界観に入っていきたい!と思わせるだけのものがあるように思います。
    ハリウッドでの映画化があるそうですが、まず原作を超えることはないでしょう。
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    投稿日:2013.10.20

  • 展開が気になる

    時間繰り返しものはいくつか見てきたけど、戦場に限定されたパターンは初めて。

    新兵であるキリヤは人類と敵対する謎の生物(?)との戦いで命を落としてしまうが、直後に出撃前日に戻ってしまうという現象に見舞われる。
    逃げても戦っても巻き戻される日々に、キリヤは無限の時間を有効に使う覚悟を決める。

    何故時間は繰り返されるのか?
    殺し殺される悪夢の中でキリヤは成長できるのか?

    そして運命の出会いへ。
    これほど危険で切ないボーイミーツガール小説はあっただろうか。

    続きが気になり一気読み必至!
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    投稿日:2014.01.01

  • 今のライトノベルでは中々ない展開

    気分爽快な終わり方ではなく、渋い終わり方でした(私好み)
    最後の展開は現代のライトのベルでは中々難しい終わり方だと思います。もしできたとしても続巻を出して台無しにしそう。
    展開がダイジェストのように結構サクサク進んでいくのも現代の作品との違いだと思います。
    また、最後のサブタイトル「キラー・ケージ」の意味を知った時、何とも言えない気持ちになりました。
    続巻が出ていないのが不思議なほどの傑作ですが、後の展開は読者の想像に任せて書きたい部分を書ききった作品だと感じました。

    ちなみに、以前から”読みたい”に追加していましたが漫画化されたものが想像以上に面白くて、原作を読もうと決心させてくれました。
    展開も漫画とほぼ変わらず、漫画の完成度も高いので、基本的には漫画でも十分と思います。
    しかし、ラグビーの話の詳細(どちらかというと話しかけた相手との因縁)や、ヨナバル先輩の女好きエピソード、夢を見る人々の存在、ギタイの起源の話など(おそらく)漫画にはない話があり、物語を深く知るためには必読です。
    (そこまで重要なキャラではありませんが)キャラが一人漫画には未登場なのも大きいですね。
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    投稿日:2014.05.03

  • いい意味でライトノベル

    「神林長平トリビュート」に寄稿していた桜坂氏に惹かれ半年前購入していた本書を、年末滑り込みで読了したけれど。どうやら、ハリウッド映画化やコミック連載など、メディアミックス的展開が進んでいるようで、流行に乗ったみたいでちょっと癪(^^;)。
    ストーリーは、繰り返す時間のループに捕らわれてしまった主人公が、そこから抜け出すための手段を探す物語。ループの中で出会ったある人物(うら若き女性)との出会いが、ループを抜け出すための鍵になるのだけれど…。
    若い女性登場ということで当然ながら予想されてしまう分かりやすい展開や、ループ発生のSF的理屈の掘り下げは丸めている(ちょっと「なんちゃって」感が…)など、厳密さを求めずちょっと情緒に傾けたライトノベル的な方向付けが行われているのだけれど、この作品については吉と出ている気がする。短いボリュームの中で、話のフォーカスがぶれずに、スッと最後まで読み通すことができた。結末もきれいで爽やかにまとまっている。あえて言えば全体がきれいにまとまりすぎの感があって、結末にもっと不条理感ややりきれなさを残してもいいかなとか、もう少しパワーを感じさせてほしいかなとか思うのだけれど、そこは計算も入っているのかな、とも感じた。確かにこれはハリウッド映画的かも。
    一点。電子書籍版で読んだのだけれど、文庫版にはあったはずのイラストがない。ライトノベルなのだから、小説+イラストが揃っての作品のはず。安倍吉俊氏のイラスト、以前、某アニメ/ゲームで結構はまったのもあったので、その点は残念。
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    投稿日:2014.01.12

  • ラノベの枠を突き抜けて

    SFジャンルのライトノベルですが、戦闘描写や隊員同士の会話(下ネタ頻発)などは一般小説と変わりありません。逆に、設定やリタの人物造形にはライトノベルの良さが生かされていて、SFとしては読みやすい作品に仕上がっています。
    同じ時間を繰り返す(ループする)というテーマはよく見かけますが、本書はループもののSFとしてだけでなく、1人の青年の成長物語としても楽しめました。また、敵である「ギタイ」の設定(どうして地球にやってきたのか)など、独特の世界観も魅力です。
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    投稿日:2014.01.15

  • 繰り返す、戦場という名の日常。

    あることをきっかけに、日常から戦死までを繰り返すことになった主人公。

    そのループの中で、彼はある女性との「再会」を果たす。

    私は、その場面を読み返すたびに、思わず涙ぐんでしまう。
    彼らが背負い、重ねてきたものを思って。


    SFはあまり……というひとにも、苦手意識を取り除いて読んでほしい。
    あと個人的には、まだ公開されてませんが、トム・クルーズ主演のハリウッド映画版は全くの別物だと思ってます。
    (『DRAGONBALL EVOLUTION』みたいな。)
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    投稿日:2013.09.25

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ブクログレビュー

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  • けんた

    けんた

    映画は随分前に見ていました。原作も面白かったですね。どちらのシナリオでも好きです。今ならネットフリックスとかで長編ドラマ的なリメイクしてほしいなと思いました。

    投稿日:2024.04.10

  • ひで

    ひで

    映画と原作は違うものだと思うけど、どちらも面白かった。映画のほうが先だったのであれれと読み込んでいき、やっぱりシナリオライターってすごいんだなと思った。トム編とキリヤ編、一つの話からいろんな物語が生まれるのは創造する世界って無限で素晴らしいし、またオリジナルへのリスペクトがあればこそ生まれるものでしょう。続きを読む

    投稿日:2023.12.30

  • HIDE

    HIDE

    トムクルーズが好きで彼の映画をよく見る。その彼の映画の一つがこの本を原作としているとは聞いていた。この本は私の二男が使っていた部屋を今私が使い、残された本の片付けの中で見つけた中の一つで夢中で読んでしまった。そして面白い。そしてハリウッドの連中が日本の小説の中に、いろいろの宝物を探し出している事が理解できた。面白い、この本の設定でトムクルーズとは別のオールユー二一ドイズキルを作ってくれ、日本人。続きを読む

    投稿日:2022.12.25

  • そーご

    そーご

    疾走感ある作品だと思った。
    死に戻りというダレがちな内容をここまで簡潔に、分かりやすく書いていて凄いと思った。

    合間合間で出てくるスラングがなぜだか気持ちよかった。気づいたら自分まで心の中で(クソッたれ)って口ずさんでいた気がする。

    主人公の幾度にも及ぶ死に戻り、そしてそこにおける努力に賞賛の拍手を送りたい。フェレウ軍曹。好きです。

    続きを読む

    投稿日:2022.11.09

  • zhize

    zhize

    ・たぶんこの作品を知ったきっかけは、東浩紀『ゲーム的リアリズムの誕生』だった筈なので、もう10年以上前か。ようやく読んだ。
    ・ループものは珍しくもないジャンルになったけど、やっぱりSF的な理屈がある作品は好き。
    ・ラノベのレーベルから出てることもあって読みやすいけど、内容的には十分ハードSF。このくらいのバランスの作品が好きかも。
    続きを読む

    投稿日:2022.04.19

  • 本を読み始めたおばけ

    本を読み始めたおばけ

    「ハリウッド映画化!」とか言われてたからどんなものかと思って読んだけれど、普通のライトノベルだった。
    気取った文体も相まって“付き合わされている感”がすごく、知らない漫画のノベライズを読んでるような読みにくさがあった。続きを読む

    投稿日:2021.06.27

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