オブ・ザ・ベースボール

円城塔 / 文春文庫
(35件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
4
9
12
3
0
  • 荒唐無稽奇想天外

    空から人が降ってきます。そして、それをバットで打ち返す仕事があります。
    そんなぶっ飛んだ設定だけど、降ってくる人間を空高く打ち返すのは、きっと爽快に違いありません。
    しかし、それはそんなに簡単には行かないのです。

    そもそも、いつどこに落ちてくるのかわかりません。
    なんとなく落下地点を予想してみても、果たしてちゃんと打ち返せるのかもわかりません。

    荒唐無稽な舞台設定と、それをバカ真面目に論じる氏のユーモアを思う存分楽しめる処女作『オブ・ザ・ベースボール』と、難解かつ円城塔らしいメタフィクション『つぎの著者につづく』を収録した一冊。

    芥川賞受賞作の『道化師の蝶』は挫折したけど、気になるからもう一冊を探している人にもおススメ。
    続きを読む

    投稿日:2014.11.04

ブクログレビュー

"powered by"

  • yamada3desu

    yamada3desu

     表題作と「つぎの著者につづく」の二編を収録。
     表題作は思った程には難解ではなく、割とスラスラと読めた。
     特に際立ったストーリーはないように思える。
     僕なりの解釈だと「生と死」という現象を言葉に託して表現したものなのかな、なんて思えた。
     現象を表現するんだから、物語は不要なのかなと。
     作中に「クリス・ラントン」という名前が出てくるけど、人工生命の研究で有名なクリストファー・ラントンのことだと思われるし、この名前を見た時に、なんとなく「生と死」についてのことなのかな、と思った次第。
     当たっているかどうかは判らないけど、僕がそう感じてしまったんだから、当たっていようがはずれていようが、気にはならない。
    「つぎの著者につづく」の方が、難解、というか決して楽には読み通せない。
     やりたいことは判る気がするし、面白い試みだな、とも思える。
     膨大な量の注釈も含めて、著者の頭の良さと膨大な読書量には脱帽。
     これ、これだけの本を読んでいないと、この作品はきちんと理解出来ないのかもしれない。
     あるいは、これだけの本を読んでいたら、もっと楽しめたのだろうか。
     某批評家がこの著者をペダンチックと批判した気持ちが判るような気がしてしまった。
    続きを読む

    投稿日:2018.01.05

  • dai-4

    dai-4

    といいつつ、早速辛い評価をしてしまっている訳ですが(苦笑)。「屍者の帝国」は、あくまで伊藤ケイカクの作り上げた世界観があったからこそ、傑作に仕上がったんですね、きっと。もちろん円上塔に、突拍子もない発想を十全に広げる力があるからこそなんでしょうが、少なくとも本作は、そんな期待を満足させてくれる内容とは言い難かったです。正直、難しくて理解出来ていないだけって言われればそれまでなんですが、いかんせん物語が… 読み進めるのがちょっとしんどかったです。ちなみに表題作で力尽きてしまい、もう一方の作品は読めませんでした。当然、ここのコメントも表題作に対してのものです。続きを読む

    投稿日:2016.09.21

  • uchu

    uchu

    なんどもなんども読んで、読むたび違う顔を見せてくれる話。野球の話だと思ったことはないけど、今見たらタイトルは「オブ・ザ・ベースボール」。ウソだろ…?

    投稿日:2016.07.13

  • niyopiyo

    niyopiyo

    昨晩、頭がもやもやしていて、あぁこれは寝れないなと思ったのです。
    だから、円城塔を読むべきだと。

    円城塔氏が、何を意図して書いたものなのかはわからないけれども(本人に聞けるわけでもなし。)、やっぱり私は、円城塔氏の文章の中に、勝手に私が抱く不安と不条理感と開き直りとを見出していって、大いに安心して満足して、しっかり眠ったのでした。

    最近、円城塔氏は、詩人なんじゃないかと思うようになりました。
    詩人の定義は知らないけれど、文章のリズムがあまりにも、心を落ち着かせるテンポをもっているものだから。

    円城塔入門にオススメできる一編「オブ・ザ・ベースボール」と、とことん知識と教養と薀蓄を蓄えて臨んだらまたずっと深くて豊かな味わいを楽しめるに違いない一編「つぎの著者につづく」。
    「つぎの著者につづく」は「これはペンです」で救われた私を、同様に救ってくれました。
    もっと本を読み、知識をたんまり身につけて、また読みにくるね。
    続きを読む

    投稿日:2015.10.29

  • aikimu

    aikimu

    映画のマグノリアがとても好きなので、空から降る系シリーズと聞いて初めて円城を読んでみた。

    マグノリアの不条理なことは起こり得るものだから受け入れるしかない、というメッセージに対してこちらは、不条理なことは本当に不条理なのだろうか?ということを問うているように感じた。続きを読む

    投稿日:2015.07.15

  • R_endoo

    R_endoo

    人が降ってくる不条理もバットを持ってパトロールする意味不明さも受け入れているけれど、考えることはやめない、やめられない主人公の独白。ちょっときつかった。流し読んでしまった。語りが長くて面白くはないなぁというのが感想。設定はなかなか興味深かったし、ラストの爽快感もよかったし、寓話的な雰囲気もよいし、つまりまあまあ楽しめるところもあったのですけれど、物語を求めていては合わないのだろうな。からっとした雰囲気と漂う諦観が印象的ではある。
    二つ目の話はついていけなかった。
    続きを読む

    投稿日:2015.04.15

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

本棚の開き方(スマートフォン表示の場合)

画面左上にある「三」ボタンをクリック

サイドメニューが開いたら「(本棚アイコンの絵)」ボタンをクリック

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。