【感想】いのちなりけり

葉室麟 / 文春文庫
(37件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
5
15
13
0
1
  • 武士の時代だからこそ書き得るストーリー、分かっているけど最後は涙を禁じえない。

    時代小説だからこそ書き得るストーリーがあると思った。まずは、雨宮蔵人のキャラクターを現代小説で設定するのが難しい(小説末尾にあった葉隠れ精神そのものである、やはり武士を前提にしなければ難しい)。最後の方は、江戸時代版の走れメロスであるが-友情ではなく愛情だが-、分かっていても、寛永寺での再会は涙を誘う。終章でちょっとだけ登場する草加又六のキャラが際立っていて、これぞ名脇役という感じ。水戸のご老公も最後に良い味を出した。喝采! 続きを読む

    投稿日:2014.11.02

ブクログレビュー

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  • 白田

    白田

    「七息思案」とは?小説「いのちなりけり」より考える|白田|雑記note @srtmsr https://note.com/srtmsr/n/n79d120550d31 #note

    投稿日:2023.12.26

  • kyukyodo

    kyukyodo

     設定が細かい、佐賀の鍋島家、龍造寺家、天源寺家、その分かれがどうのこうのと、読み終えてすぐ忘れてしまった。まあ武士というのもこんなことが一大事では、とても長くは持つまいと思う。
     うまく中身になじめなかった作品。続きを読む

    投稿日:2023.01.21

  • Bookrium

    Bookrium

    読み応えのある作品だった。
    人ではなく天地に仕えるという言葉は、この時代の武士としてはすごく斬新なものだと思う。
    蔵人と咲弥の関係も、長く離れているからこその美学を感じました。
    黄門様のイメージと異なる水戸光圀像は、どちらが本来の姿に近かったのだろうか?続きを読む

    投稿日:2022.07.29

  • nekotaro

    nekotaro

     ストーリー前半でギブアップ。
    水戸徳川家の光圀、介さん覚さん、鍋島家、天源寺家、佐賀藩、小城藩等の親戚やら格がどうとか、更に歴史小説なので誰それの系譜やら何藩の役職者の何とかやら、、、全く頭に入らない上に何がこの後のストーリーに必要なのか意味不明。続きを読む

    投稿日:2021.08.03

  • jusey

    jusey

    この本も上町63のマスター佐々木さんのお薦め。
    いやあ、面白かった。蔵人、魅力的。一途。こんな風に思いつづけてもらえたら女冥利につきます。ストーリーも素晴らしかった。
    付箋
    ・七息思案 いらずらに迷わず、さわやかに、凛とした気持であれば決断は七度息をする間にできるということ。
    ・命に仕えるとは死すべき時に死に、生きるべき時に生きる命を受けとめること
    ・毎朝、顔を洗った後、おのれは死んだと思うと体も心もすっと軽くなる
    ・離れ離れになり、生涯会うことができなくとも心で添うことはできる
    ・武士とは死んで生きるもの
    ・雅とはひとの心を慈しむこと
    ・伝えたいことがあり、聞きたいことがあるのを恋というのでしょう
    ・生涯一度の純愛を貫き得た者は、永遠の青春を手に入れることができる
    続きを読む

    投稿日:2020.10.24

  • ともくん

    ともくん

    惚れた女のために、ひとりの武士が十七年に渡って、求め続けた答えとは.......
    幕府と朝廷に翻弄され、引き裂かれてしまったふたりの行方は、どうなってしまうのか。
    いのちとは、男とはどうあるべきかを問うた作品。続きを読む

    投稿日:2020.08.23

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