【感想】クローズド・ノート

雫井脩介 / 角川文庫
(382件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
87
132
110
29
3
  • 伊吹っていい名前。

    2015年6月12日読了。一度読んだことがあるんだけど、伊吹という名前の印象が強くて忘れられなくて再読です。いい名前だなー。私の子供にもつけたいと思ってます。万年筆の下りの話が楽しくて、香恵の格闘も面白くて、この今井文具店の設定が勿体ないので、またどこかで使ってほしいな。石飛隆作の優しさは結構好きだけど、話の中では結構やっかいなので、微妙。そして何をおいても、伊吹の日記の話はすごくすてきでした。いい先生だなぁと純粋に思っていたら、この話の裏話について最後に書いてあったものを読むと、作者の立場というか思いを汲むと、感動してしまいました。伊吹とは友だちになりたいな。香恵も好きだなぁ。続きを読む

    投稿日:2015.06.12

  • 著者の他の作品とは異なる

    著者の他の作品とは少し異なる雰囲気の話です。
    ストーリーの構成はやっぱりミステリーですが、主題は恋愛でしかも明るい終わりをにおわせているため、
    ミステリーが苦手な人も読みやすい。
    また、人の心の闇などから事件が起こって・・・という話に疲れた人(この本を読んだ当時の私)にも。
    雫井さんの本を勧めてくれたのは、その当時に隣のデスクに座っていた同僚でした。
    ごめんね(笑) 勧めてくれた本は読んでいません。

    続きを読む

    投稿日:2013.12.17

  • 引っ越した部屋に忘れられたノート

    残された日記に描かれた内容と,主人公の周りで起こるできごとがリンクしながら進んで行きます。
    途中から結末が見えていまったのと,ちょっと文章のリズムが好みではなかったので,少し評価は低いですが,面白かったですよ。
    続きを読む

    投稿日:2015.03.15

  • ブワッとなる。ブワッと。

    このストーリーのラストで、Walkmanから流れてきたシャッフルBGMが「愛をこめて花束を」。あまりにもマッチしすぎて泣きそうに…笑

    雫井さんのキャラクタはいずれも良くユーモラスで愛らしい。魅力的だと思います。
    タイトルからしてメインテーマは綴ること、綴られる記憶であり、万年筆もキーアイテムですね。これもまた味わい深い小道具として登場するのが心憎い!
    それにしても、作品全体を包む優しい雰囲気にはホッコリしますなぁ。やっぱり起伏の関係上、ムムッとなる展開もありますが、それでも根底に流れるのは優しい何かだと感じました。
    主人公も天然天然と言われていても、しっかり物事考えようと足掻いて頑張ってますし… 成長物語としても捉えられ、面白かった!
    部分的にポエミーに過ぎる表現かなぁと思う場面もありましたが、気持ちも昂ればそうなるか、と納得して読みました。

    ではほかの雫井作品にももっと手を伸ばしてみましょう。今は秋ですが、春先に近い3月くらいにこれを読むと良いかもしれませんね。
    続きを読む

    投稿日:2016.10.18

ブクログレビュー

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  • PEANUTS

    PEANUTS

    最初のページから香恵の話が始まるところは
    一瞬、ん?となったが読み進めていくうちに納得。

    タイトルから暗い悲しい話かと思ったが
    最後はとても温かい気持ちになった。

    最後の方で香恵が鹿島に言う言葉が個人的にはとても刺さってスッキリもした。

    分量はしっかりめだけどどんどん読み進められる。
    続きを読む

    投稿日:2023.11.15

  • バリュー投資家ひよ

    バリュー投資家ひよ

    恋愛ものの小説であり、この著者にとっては新ジャンルだな~と読み進めていましたが、最初の方でなんとなく今後の展開が読めてしまいます。

    でも、そんなことは関係なく、ストーリーにぐいぐい引き込まれていきます。
    小学校の女性教師である伊吹先生・・・
    伊吹先生が、本当にそばにいるかのように錯覚してしまうのは、私だけではないでしょう。

    ラストで、ある作品展があるのですが・・・
    そこでの出来事は、何回読んでも涙が溢れ出てきます。
    本当に暖かい、やさしい気持ちになれる珠玉の小説だと思います。
    続きを読む

    投稿日:2023.11.06

  • turlinco

    turlinco

    引っ越し先の押入にあった前住者の日記を読んで感動するものの、最後には現実と交錯する恋愛ファンタジー。?ちょっと天然な主人公の言動も面白かったが知らない男がバルコニーを見上げる辺りから何となく話の先が想像出来てしまったのが残念。続きを読む

    投稿日:2023.10.04

  • ななな

    ななな

    面白かった!
    日記の中の先生と読んでいる世界が交互に混ざって、物語が進んでいく様子がよかった。
    オチは途中から想像できたけど、想像通りでよかった。
    ほっこり心温まる話を読む時にはちょうどいい。

    投稿日:2023.09.22

  • Mizuki

    Mizuki

    すっごい引き込まれる小説で、あっという間に読み終わってしまった。

    雫井さんの小説は「日常+ちょっとの現実っぽくない部分」って感じで、共感を重ねながら読むことができるし(読み進めやすい)、かつ「続きが気になる…!」っていう所が程よく出てくるからあっという間に読んでしまう。(語彙力)

    あとがきで、伊吹先生の日記の一部が作者のお姉様の実際の言葉であったことが分かって涙が止まらなくなった。
    すごい生徒思いで素敵な先生だと思いながらも、どこかで「小説の中の話だから」と片付けていたからだと思う。

    何かに全力で打ち込んでいる人って本当に美しい。

    香恵の「寂しさにも寂しさなりの色をつけたい」って言葉が個人的にはとても好きだった(p397)。
    続きを読む

    投稿日:2023.03.22

  • まよひが

    まよひが

    このレビューはネタバレを含みます

    隆がリュウだということは想像ついちゃってたから驚きはなかったけれど、それが判明するくだりがちょっとウザったかった(伊吹先生の長いポエム、全部覚えてたの?笑)
    終わり方が意外。主人公とリュウの恋の行方は書かないまま終わっちゃうんだね。
    引っ越した部屋で前の住人の日記を見つけるっていうのはワクワクする設定でした

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.03.12

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