【感想】ドミノ

恩田陸 / 角川文庫
(964件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
235
357
262
45
7
  • 忙しいお話

    特定の主人公がいない、ものすごく賑やかなお話でした。
    キャラの濃い登場人物が大勢いて、場面がくるくると変わりながらも、収まるべきところへ収まっていきます。
    個人的には子役の女の子達の部分が一番好きです。心の葛藤や乗り越えたときの喜び、本当の友との出会いを予感させる淡い光が感じられてよかったです。
    面白いお話でしたが、主人公の心を深く掘り下げて追いかけたい人には向かないかな?と思いました。
    映画にしたら華やかで賑やかで、えっそれで?と思わせるラストになりそうです。
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    投稿日:2015.06.22

  • もうかる桶屋の風は、色々なところで吹いている?

    できるOL、元ヤンOL、柔道熱血OL、田舎の優しいお爺さん、元警察官、暴走族のピザ屋、ミステリーサークルのお気楽大学生、有名外国人映画監督と霊感通訳とペット、恋がもつれた3人の男女、子役とママ、そしてテロリスト(・・・こんなものかな??まだあったかも・・・)。テロリストがドミノよろしくパタっと転んだ事から始まるジェットコースターストーリー。なにがどう繋がるのか?読めばわかるさ!。 深い意味など考えず、ストーリーを追う楽しみにあふれています。
    余談:題名はドミノですが、登場するピザ屋の店名は「ピザーや」^^;。思わず微笑・・。
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    投稿日:2015.09.12

  • ただただ面白い!

    おや?と思う出だしからの、次から次へと登場する人物、出来事、生きているもの、生きていないもの(笑)が繋がって繋がって、それぞれがそれぞれの所に落ち着くというただただ面白い小説でした。登場人物がしっかりと描き分けられている為、登場人物の多さにも関わらず混乱無く読める点も流石の素晴らしさでした。考えてみると、ちょっと気になる最後ではあったような気もしますが、そういう点も作者の狙いなのでしょうね。ひたすら面白い小説が読みたい方は是非。続きを読む

    投稿日:2014.08.24

  • タ、タタタ、と。ドミノの音が。

    真夏の東京駅を舞台にした群像劇。ドミノが次々と倒れてゆくような、スピード感溢れるパニックコメディ。これぐらい口当たり軽やかな物語も、たまにはいい。

    バラバラに動いていた物語が、あるタイミングで歯車がかちりと噛み合ったように集合していく。伏線回収とは別で、あ、その組み合わせで落着するんですか!な面白さがあって楽しかった。タ、タタタ、タとそれまでのエピソードが軽快に重なり合い倒れ込み、まとまるのが小気味良い。

    ラストの、ありふれた日常への収束なのか、次のエピローグ的な嵐の前の静けさなのか、な終わりも好き。もしかしたら東京駅では今日も、知らぬ間に物語が展開されてるのかもしれない。
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    投稿日:2014.06.28

  • たくさんの人で紡ぐ一本のストーリー

    さまざまな背景を持つ人たちが、1つの場面にさまざまな形で関与する、ドタバタコメディ?
    後半は特に、思わぬところで人が影響を与え合う、その爽快感が面白い。

    一方で前半は人や場面が頻繁に切り替わることからなかなか話が頭に入らない。
    話が収束し始める中盤以降まで我慢が必要。
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    投稿日:2013.11.03

  • 通勤におすすめ

    東京駅周辺が主な舞台。
    平行して進んでいく出来事が最後にがーっと倒れていく感じが爽快。
    自分もドミノのコマになったような気分になれる一冊。

    投稿日:2013.10.28

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ブクログレビュー

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  • 星月夜

    星月夜

    様々な登場人物達が紆余曲折を経て一堂に会する様が痛快で面白かった。まるでコメディ映画のよう。視点切り替えが多く、わちゃわちゃしているのが嫌いじゃなければ嵌るだろう作品だった。

    投稿日:2024.04.04

  • K I K U S A N

    K I K U S A N

    巻頭に登場人物の紹介ページがあるのだけれど、その中に下の名前が僕と同じ登場人物を見つけた‼︎
    僕の人生で、その名前を見聞きしたのは僕以外で4人目、今回は架空人物。この意味の重大さは、松岡さんが、この本を薦めてくれたということ。
    松岡さん?
    僕の大好きな俳優の松岡茉優さんのこと。
    松岡さんが読書好きと知って以来、僕は読書習慣を再開しました。読書は僕と彼女を繋げる唯一の手がかりだと信じています。
    松岡さんが僕と同じ名前を、しかも自分で言ってしまうけれども“レアな”部類に入るような名前を、この本を読んだことで認識していただろうことを確信しました。これもめぐり合わせかな。見つけた瞬間は鳥肌が立ちました。登場人物の名前のことなど、松岡さんは、もう忘れてしまったかもしれないけれど、彼女と僕の共通項を、またひとつ見つけた。いつか彼女に届かないかな、と思いながら、僕は本を読む。僕が勝手に推測して、勝手に喜んでいるだけの話なのだけれど。日常の生活の中で松岡さんの存在を気にかけたり、発見したりして、今日も明日も僕は生きています。
    日々、この作業の繰り返し。
    彼女の存在は、ほんと僕の生きる糧なのだ。

    『木曜日は本曜日』で興奮気味に、この本を勧める松岡さんの熱意に違わぬ驚愕の物語でした。彼女自身の子役時代の経験をして「わかりみが深すぎる」と称していたけれど、子役の麻里花のオーディションのシーンでは、松岡さんの存在と重ねてしまい、ついつい涙など浮かべてしまった。
     
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    投稿日:2024.03.17

  • Limei

    Limei

    27人と1匹の登場人物。
    舞台は東京駅構内。
    ある夏の日の午後の出来事。

    こんな限られた空間と時間で、これだけの人たちが出会って交差していくストーリー。
    一人一人わからなくならないように少しずつ読もう、と思っていたのに、途中からはもうスピード感あふれるストーリーに引き込まれるし、脳内には東京駅構内のイメージと登場人物の誰がどこで何をしているかもすっかり再生されて、読むのが止まらなくなりました。
    本当におもしろかった〜!
    まさにドミノ!!
    遊園地のアトラクションに乗ったような爽快な満足感
    続きを読む

    投稿日:2024.03.14

  • ゆず太郎

    ゆず太郎

    皆さんと同じような感想にはなってしまいますが、多くの登場人物と、ドタバタ劇が痛快でした。たくさんの登場人物がいてごちゃごちゃになりそうな気がしましたが、個性豊かな登場人物なため自然と入ってきました。まさにドミノです。続きを読む

    投稿日:2024.02.12

  • no_identify

    no_identify

    このレビューはネタバレを含みます

    いやー、まさにドミノ。

    バタフライエフェクトと呼べるほど1つ1つの行動が小さいものかと言われると、そこはやはりご都合主義的なところもなくはないのだろうけど、これだけ多くの登場人物を過不足、また矛盾なく散りばめるには、ご都合主義にでもせなそりゃあ無理ってなもんで。

    以前に読んだABC殺人事件でラジオの話も、視点のおもしろさがあった気がするけども、今回読んだものもここまでやんのかよみたいな驚きがあって、そのあたりに氏の特徴があるのかもしれないなぁ。もう少しいろいろ読んでみたい。

    ちなみに三谷幸喜とか福田雄一あたりが映像化しそうな気のするタイプの作品だったけど、その形跡はなかった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.02.09

  • みえはる

    みえはる

    面白かったー!
    登場人物が27人と1匹、絶対読んでるうちに頭こんがらがる…という予想が大きく外れた。
    最初は登場人物紹介をちらちら見ながらだったけど、だんだんそんなことしなくてもこの人ねと分かるようになった。
    色んな人が色んな状況に巻き込まれて絡み合ってどんどん進んでいくストーリー。
    面白くてすぐ読んでしまった。
    加藤えり子、好きだな!
    続きを読む

    投稿日:2024.02.06

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