【感想】警視庁情報官 トリックスター

濱嘉之 / 講談社文庫
(34件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
2
12
15
2
0
  • スケールの大きい犯罪が次々に・・・

    警視庁情報官シリーズ第3弾。今回は詐欺事件が発端となり新興宗教や政治家、暴力団が絡んだ複雑な犯罪が明らかになる。争っていた2つの新興宗教がいつの間にか裏で手を握り何と警視庁襲撃を画策するというスケールの大きさ。詐欺事件も金額が桁ハズレで被害者も日本の大企業の社長である。裏情報がモサドのエージェントから入ってくるところも流石は黒田警視と言いたくなる展開だが、相変わらずこのシリーズの問題点は文章が堅苦しいことである。前半の状況説明で相関図が頭に入ってからはヤメラレナイトマラナイモードになるがそこまでが長かった。続きを読む

    投稿日:2017.12.07

ブクログレビュー

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  • ひゃっほう

    ひゃっほう

    アマゾンでの評価が高かったので購入。
    著者の作品は初めて手にしましたが、楽しめました。

    主人公、黒田は警視庁総務部企画課情報室室長。
    ノンキャリアながら優秀な警視であり、様々なルートから信用性の高い情報収集を行い、調査を進めていく。

    本作では、企業を相手にした多額の詐欺疑惑、新興宗教による警視庁襲撃、大物代議士と暴力団との結び付きが、黒田によって、全て繋がっていく、というもの。

    こう書くと、規模が大きすぎてまとまりのない仕上がりではないかと思われそうですが、無理なく、きちんとまとめられています。

    著者の背景を知らずに手に取ったのですが、警視庁出身、議員秘書経験者だったのですね。
    道理で作品内でもリアル且つ、勉強になる程の詳細な描写がなされているのかと、納得しました。

    登場人物が多くを語らず、余計な枝葉を付けることもないので、主軸がブレていないのも私好み。

    シリーズ3作目だったようなので(失敗)、これから1作目に戻って読んでみようと思います。
    続きを読む

    投稿日:2022.10.14

  • 2006takahiro

    2006takahiro

    汚い詐欺師たちが、裏社会で手を結んでいたとしたら?警視庁情報室の黒田は、複雑な詐欺の連鎖を一網打尽にしようと、財閥婦人、新興宗教家、大物代議士らを追及していったが…。

    投稿日:2018.05.29

  • saga-ref

    saga-ref

    ここに登場するトリックスター=詐欺師は、皆いけ好かない奴らだ。ベンチャー企業の未公開株に絡む詐欺から、大企業、国会議員、暴力団、新興宗教へと波及する大きな話になっていく。黒田が警視庁内の公安や組対よりも情報力に優れ、国際的な人脈を駆使して容疑者を追い詰めていくのが、本シリーズの見せ所だが、警視庁襲撃を描くエピローグが短くて、少し物足りなさを感じた。また、新たな恋人が登場したが、人定の描写がなくて若干の不安が……(笑)続きを読む

    投稿日:2018.04.07

  • バス好きな読書虫

    バス好きな読書虫

    試験のため、しばし中断していた読書再開。
    1冊目は文章がちょっと苦手なシリーズの第3弾。
    今回の敵は「詐欺師」。政界や企業の中に蔓延る詐欺師や、怪しい宗教団体など、ターゲットがたくさん。話が広がり過ぎて、最終的にどこに焦点を当てたいのかが、いまいち分からない。普通の小説ならば、クライマックスになるようなシーンもエピローグで描いてしまうのが、なかなかユニークと言うか…文体に慣れて来たのか、今回はそこまで女性を軽視した発言が多くないからなのか、今までよりはさっくり読めた。続きを読む

    投稿日:2017.07.11

  • 林檎飴甘

    林檎飴甘

    テロリストたちに狙われた警視庁。
    事前に情報を手に入れ、テロ行為を察知した黒田たちの対応は見事だった。
    「ゴリブリホイホイ」作戦にはちょっと笑ってしまった。
    ずっと黒田が気にしていた「吉沢公総課長刺殺事件」も犯人逮捕という結末を迎えた。
    物語の本筋とは関係がないが、黒田の新しい恋に少しだけホッとした。
    宗教を信じること自体は自由だとは思う。
    でも、宗教に限らないだろうが信じすぎることは怖い。
    他の考えを排除して認めず、自分の信じていることだけが絶対だと思うようになったとき、人は人としての道を外れてしまうのかもしれない。
    政治・経済・宗教が絡みあう大型詐欺事件は、他国をも巻き込んでスケールの大きな作品に仕上がっていた。
    シリーズ次回作を期待してしまう、お気に入りの作品だ。
    続きを読む

    投稿日:2017.02.24

  • seasideparadise

    seasideparadise

    シリーズ3冊目。情報官の話は、引き続き公安とか大きな贈収賄事件とか政治家とか省庁とかが絡むような事件。今回は国際的な経済ヤクザと新興宗教団体と政治家の間でのお金の流れ。しかし兆の世界になると庶民にはピンとこない。最初のうちに「毎日100万円使うとして、1兆消費するには?」という、お金の量を捜査員に認識させるくだりは、なるほどだった。続きを読む

    投稿日:2016.12.20

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