【感想】傭兵ピエール 下

佐藤賢一 / 集英社文庫
(26件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
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  • 話の展開が見事!予想してなかった展開にドキドキしながらページを進めました

    上巻の後半から下巻にかけての展開が、そう来たか!という見事なシナリオ。もしかしたら史実もこうだったのかな。リーダーストアではあまりランキングには出てこないけどこの本面白いのに・・・。ヨーロッパ歴史モノだけど日本の歴史小説や戦国モノが好きな人も絶対楽しめると思う。私的には超オススメ!続きを読む

    投稿日:2014.05.09

ブクログレビュー

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  • いりちゃん

    いりちゃん

    ピエールのジャンヌに対する変わらぬ忠誠心がよい。焚刑を切り抜けるジャンヌ、そしてピエールを尻に敷くジャンヌ、物語の展開の面白さは抜群である。

    投稿日:2022.05.14

  • Yoshi_Navyfield

    Yoshi_Navyfield

    乱世である。フランス王国は戦火に苛まれていた。アングル(イングランド)王の侵略が始まって、もう百年がたとうとしている。この戦争は昨今「百年戦争」と呼ばれていた。
    (上巻本文15ページより)

    時は革命から遡ること360年前の百年戦争の最中。
    傭兵部隊「アンジューの一角獣」のシェフ(料理人ではなく頭目のこと)であるピエールは、ある夜、「自分はフランスを救うために、神に遣わされた」と主張する一人の少女と出会います。
    彼女こそ、のちのフランス救世主ラ・ピュセル(乙女)ことジャンヌ・ダルクでした。
    この運命ともいえる出会いを皮切りとして、戦乱の世を共に戦い、一度は別れ、再び劇的なめぐりあいを果たす、冒険に満ちた二人の数奇な人生が描かれています。

    傭兵は、いわば「戦争屋」ですが、戦さのない平時には当然ながら失業状態であり、生きるために略奪暴行殺人誘拐人身売買などなど、悪事の限りを尽くすならず者集団でもあったようです。
    先に述べた二人の出会いも、実はピエールの部隊が、旅路にあるジャンヌと従者一行を襲い、ピエールが彼女を今にも犯そうとしたことがきっかけ。
    これだけ書くと、「主人公に感情移入どころか、単なる極悪人やんけ」と思われそうですが、そこは「小説フランス革命」で、一癖も二癖もある数多の人物を活き活きと書ききった佐藤さん。
    読み進めるうちに、ジャンヌ同様、ピエールという男に否応なく魅きつけられていきます。
    また、史実という厳然たる枠組みの中に、大胆な大ボラを挟み込んだアッと驚くストーリー。
    一瞬唖然とするものの「えっ、それでどうなるの、どうなるの!?」と驚愕の中、先が気になって、特に下巻は途中でやめることができませんでした。
    さて、次の佐藤作品は何を読もうかな。
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    投稿日:2019.02.03

  • こまいぬ

    こまいぬ

    このレビューはネタバレを含みます

    再読。

    一時期この作者にハマった時期があり「双頭の鷲」と前後して読んだ、初読時にあまり印象に残らなかった作品。
    「双頭の鷲」はオールタイムベスト。

    全体的に都合良すぎ、昔は悪やってたけど今は更生しました的なのも都合良すぎ、そして主人公は詰め甘すぎ。

    主人公たちが襲った街に戻り一変して英雄に祭り上げられるところでは、前回襲った時に負傷して再起不能になったり、それこそ許嫁を攫われた男とかいなかったのか?それがいないという都合よさ。
    ジルの件では、あいつはあの後も同じことを繰り返すんじゃないだろうか?いいの?という詰めの甘さ。他、気になってしょうがない。

    それでも鳥肌の立つ程の興奮するシーンも多くあり物語を楽しめた。「双頭の鷲」の雛形的な作品だなぁ。

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    投稿日:2017.08.07

  • 柏葉

    柏葉

    このレビューはネタバレを含みます

    ラピュセル救出からの二人旅、そして伝説へ。下巻はジャンヌダルクの物語というよりも、ラピュセルという鎧から解放された女と元傭兵現街人の男の物語だった。ジャンヌが死ななくて良かった。中世ヨーロッパの風俗に忠実に、当時の世界観を損なわず、それでいて男女の物語であるところが面白い。そもそも処女崇拝という無茶苦茶な宗教思想はどこから生まれたのだろう。戦乱の世の中で女が生きていくために、それほど足枷になるものもなかろう。

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    投稿日:2016.10.10

  • yaokuma

    yaokuma

    地獄に身を落とさないと幸せを実感できない、矛盾しているにもかかわらず、なぜだか理解できる。どうしようもないけどそれが人間なんだろうと思うと、涙が出る。

    投稿日:2015.10.09

  • nebusoku193

    nebusoku193

    このレビューはネタバレを含みます

    「双頭の鷲」から続けて読んだ。

    上巻はいい感じに引っ張って終わって、下巻は「え、こんな感じになっちゃうの?」と一回残念な感じになりつつも、盛り返してきて、でもやっぱりなんか終わりの方は期待感に欠けたというか…。

    おもしろいけど、僕は最後の方がちょっと残念だった。

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    投稿日:2015.05.24

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