【感想】本質を見抜く「考え方」

中西輝政 / サンマーク出版
(45件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
5
14
18
1
4

ブクログレビュー

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  • とにかく明るい八村塁

    とにかく明るい八村塁

    ◯問い
    どうすれば本質を見抜けるようになるか

    ◯答え
    ・本質は目に見えないもの
    ・目に見えるものを手がかりに「ああなれば→こうなりやすい」に当てはめる。

    ◯根拠
    ・歴史は繰り返されており、物事の本質は大きくは変わらないから。

    ◯やること
    ・思い込みなく物事をありのまま見る
    ・肯定と否定、過去と未来で考えて視野を広げる
    ・時事ニュースとか色んな場面で上の考え方を繰り返し、「ああなれば→こうなりやすい」の精度を上げる。
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    投稿日:2023.12.12

  • LongTail

    LongTail

    2022.2.2 読了
    マジで神本に出会った。
    国際関係史・国際政治学の面白さに飲み込まれた。
    歴史的・国際的な観点からの筆者の示唆が非常に教養と知性を感じた。
    何回も読み返したい。

    投稿日:2022.02.02

  • しゃおいえ

    しゃおいえ


    情報戦略などのソフトウェアがまるきしダメなのは戦前から。相手は日本を分析して戦いを挑んでくるのに、対する日本は?
    敵を知り己を知れば百戦危うからず、大事なことは基本に立ち返ること。

    投稿日:2021.08.15

  • a0019447

    a0019447

    このレビューはネタバレを含みます

    中西輝政氏によるまさに考え方の羅針盤となる良著
    基準を作る。明確化を進める。


    メモ
    ・自分をまず知ること。そのために鏡となる敵を知ること。
    ・必ず言葉にしてみること。なんとなくではなく、表したい言葉を探す。自らのオリジナリティは考えを言葉にすることでしか、だすことはできない。
    ・仮説を立てる。基準をたてることで他の考え方が明瞭に見えてくる。言い切りで仮説をたてる。そうすることで情報に対する感度が高くなる。 
    ・最初に得た直感を思い出す。
    ・難しいものを優しい言葉で表現、言語化してみる。真の理解につながる。
    ・三つのセオリーを当てはめてみる
     作用反作用、慣性、鹿威し。
    ・問題を三つの要素に分ける。整理やまとめに向く。
    ・どんな情報も歴史に還元する。過去に学ぶ、歴史に学ぶことがものごとの真偽を教えてくれる。
    ・問題の外に出てみる。自分の立場を離れてみる。
    ・よき異端を目指す。異端の考えを取り入れることで考えに深みが出る。
    ・逆説を愛する心を持つ。
    ・迷うことは考えが広がることであり、深まることであり、最終的にもっとも効率のよいこと。
    ・択一より共存を意識する。
    ・社会と人間は元来うまくいかないもの。相容れないもの。それを前提とすること。
    ・自分の本分を貫くことで社会貢献に役立てる。
    ・ふと浮かんだ疑問を封じ込めない。
    ・誰も疑わない美しい言葉こそ疑ってみる。美しい言葉は人の思考停止を誘うので。
    ・全員一致はまず間違いと心得る。 
     真剣に考えていたら一致などするはずないというユダヤ人の教訓。
    ・変化を見る前にまず不変を見る。変わるものばかりに目を奪われているともっとも大切なものを見失う。変化とは全く違うものに変化するのでなく、不変であるものが常にそこに流れている。
    ・バラバラの事実と数字を見つめ直す。一見バラバラに見えても、支流が集まって本流になるように、やがてその本質が見えてくる。ものごとの本質を見極めるには一見バラバラに見える事実を根気よく集積することが必要。

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    投稿日:2021.07.04

  • Greekpen

    Greekpen

    考え方をテーマにした本にも関わらず、直感や肌身感覚を大事にせよと言うのには意外性を感じた。しかし、直感とは思考過程を経ずに出た物事の本質であることが多いため、そのシグナルインフォメーションをインテリジェンスに転化させることが肝要だと。

    国際政治や歴史が専門の著書の言葉には、広さと深さが伴っており説得力がある。読み易いのに軽いという感覚はなく、読了後は、東京湾内堂々巡りの日々を抜け、太洋航海に繰り出したいという動機が持てた。

    一番心に残ったのは、世と人は元来うまくいかないものという割り切り。プラトンもマキャベリも老子・荘子も、洋の東西を問わず皆一つの事を論じているのだ。それは、人間は世の中とどう折り合っていくかということ。時代の流れと共に、変わるものと変わらぬもの、その色合いの濃淡は内包しつつも、こんなに長い時間をかけてもその問いに答えを提出できないのだから、よほど元来世と人は相容れないものであるといことか。大事な問題ほど、答えは出ないと見切りをつけることだということか。
     
    以下はそのほかに印象に残った点。

    ●言葉にする作業が即ち考えること。自分の言葉を持たない者は、自分の言葉を持っていないことであり、言葉が貧弱なら、自分の考えも貧弱なのだ。
    ●難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを愉快に、愉快なことを真面目に。そうすることで考えは進み深まる。
    ●行動しながら考える。動いてみると、座っていては気がつかなかった問題点を発見できる。単に戦略を考えるのか、実践を通して戦略を考えるのか。
    ●動あれば反動あり。作用反作用。一つの動きがあればその反動として逆の動き、裏があるから冷静に逆方向から考えてみる。
    ●三つのセオリー:
    作用反作用
    慣性:一度動き出した計画はその質量の何倍もの力でしか止められない。
    鹿威し:状況は変わっていないように見えるが、ある時竹筒の水が溜まってバランスを崩し局面の大転回が起きる。観察し、その前のそろそろ来るぞというタイミングを見極める。
    ●答えより自分の頭で考える習慣を。
    宙ぶらりんに耐える。
    ●問題の外に出て新しい視点で見てみる。日本人は、単純な民族で、外から刺激してやれば予想通りの反応をする。軍事力は素晴らしいが、情報戦略などのソフトウェアがまるでダメ。戦争の経験が乏しいため、非常に教科書的に反応する。
    ●欧米人は、魂の生き様(理想論)と現実社会の生き様(ゲーム感覚)を峻別している。
    ●おもしろいと感じる方を選ぶ。理屈や条件ではなく、自分の感性に従う。
    ●外交の真髄は、早く見つけて遅く行動し、非常に頑強に主張し続けながら一瞬にして妥協すること。この世の本質はパラドックス=矛盾でできている。逆説を愛する心を持てば、世界は読み解ける。
    ●迷いは将来への投資。人は常に相反する二つのものを持ち、その中で迷い、悩み、試行錯誤することで考えを広げ深めることができる。
    ●結論がはっきりした人たちばかりの集団の世界へ入ると、その考えに縛られる。
    ●性急な結論は諸悪の根源。択一より共存。戦後日本は心を置き去りにしたまま、物質的繁栄を目指した経済一本やり路線を突っ走ってきた。トインビーは、「どんな社会、国、文明でも、物と心のバランスがいったん崩れると、その社会の活力生命力は大きく衰退する」活力がある時は矛盾や緊張に耐えられるということは、バランスを保つには大きな力が必要。今の日本はこのバランスが崩れている。
    ●論理は保険。
    ●先に結論ありきの議論に注意する。
    ●全員一致はまず間違いと心得る。ユダヤ人の社会では、誰もきちんと考えていない証拠と判断する。一人一人が真剣に考えれば、色々な意見が出て当然。
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    投稿日:2021.03.01

  • yashiti1

    yashiti1

    必ず言葉にしてみる!考えることが重要。
    とにかく一度、結論を出す!あとでチェック可能。
    難しい話を、優しく言い直す!
    問題を3つの要素に分ける!
    直感が本質であることが多い!保険として論理を持つ。
    員一致は、まず間違い!
    続きを読む

    投稿日:2020.08.21

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