夏の塩

榎田尤利, 茶屋町勝呂 / SHY NOVELS
(39件のレビュー)

総合評価:

平均 4.6
26
6
4
0
0
  • BLというジャンルにくくるのがもったいない作品

    この作品の主軸はおそらく「恋愛」ではありません。テーマは結構重いです。
    でも、必要以上に悲壮感を出すような盛り上げ方や涙を誘う演出のようなものはなく、生とはなにか。死とはなにか。生きることの苦しさと、喜び。そういったものに素直にそして誠実に向き合った作品だと思います。
    ぶっとんだ設定もないし、個性的な登場人物たちの一人一人にどこかリアルな背景があって、現実に「いそう」な感じがするのもまた魅力のひとつかと。

    この作品はBLというよりも一つの文学作品と思って読んでほしいです。
    私自身、知人に勧められるままにBL作品と知らずに読み始めましたが、ReaderStoreでも「アダルト>ボーイズラブ」に分類されていると知ってちょっと驚きました。
    一般作として、ぜひいろいろな方に手に取ってほしい。

    上巻であるこの「夏の塩」は、あまり主人公に感情移入しすぎると後半どんどん辛く痛くなっていきますが、その先に見えてくるものがあります。下巻は「夏の子供」。2冊あわせて結構なボリュームですが、ぜひまとめて読んでください。

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    投稿日:2013.09.28

ブクログレビュー

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  • Sayumi

    Sayumi

    このレビューはネタバレを含みます

    順番間違えたけど私にはそれがよかったみたい
    結末知らなかったら塩の中盤あたりまでのギスギス感で投げ出していた可能性がある

    日下部先生は魚住くんの持つ深い負のオーラに巻き込まれちゃった人なんだなあ・・
    マリさんが言っていたまんまだった。

    夏の子供の方でも名前がよく出たさちのちゃん、
    父親がキャリア持ちでそこから母子感染ってことなのか。
    さちのちゃんの話では泣いた、葉書の破壊力。
    ツライ

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    投稿日:2017.06.16

  • あおい

    あおい

    (´・ω・`) ネタバレアリ〼

    上下巻であることを知らずに、先に夏の子供を途中まで読んでしまいました。だからさちのちゃんが亡くなることも知っていたし、二人が晴れて結ばれる場面も読んでしまっていました

    だけどそれでも、とても心に響きました。魚住の置かれていた環境、マリやサリーム、濱田さんがどういった存在で、久留米がどれほど魚住のことを大切に思っているか。幸福をうまく感じられずに生きてきた魚住が、彼らと過ごす中でやっと人間らしくなっていく様子。

    BLという、人によっては抵抗を感じてしまうジャンルで括られるのは、とてももったいないと思いました。ページを繰る手が止まらず、すごい早さで読み進めたので、BLと知って見守っていた同居人は多分引いていたと思う。でも、こんなに純粋な愛(恋愛、友愛、親愛)の話なのに。同性で愛し合うことの何がいけないんだろうと、少しかなしくなります。

    そしてそんなBL要素ですが、魚住と久留米のそういうシーンはとにかく甘い。同性ゆえの、あと一歩踏み出せない歯痒さが切なく、読んでいてこっちが恥ずかしくなって、ひとり頭を抱えながら読んでいました。すごく好きでした。

    これから、改めて夏の子供を最初から読もうと思います。
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    投稿日:2017.02.08

  • chichan89

    chichan89

    2016.6.17 読了

    大好きな小説になった。
    魚住と久留米をひたすら見守りたくなる。
    ストーリーに厚みがあって、すべての登場人物の人となりや感情が緻密に表現されている。
    どんどん読み進めたいけど、読み終わりたくなくて、大切に1ページ1ページを読み進めたくなる。

    再読必至

    2017.1.22 再読
    2017-4
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    投稿日:2016.06.18

  • shisobook

    shisobook

    10年ほど前、大学生の時に読んだものがハードカバーで出ていた。再び手に取った。

    うまく生きていけないけど、生きていると、まわりの人と心を通わすことができる。

    投稿日:2015.02.18

  • s2tooooy

    s2tooooy

    全体を通して人物がとても魅力的でした。BL小説では蔑ろにされがちな女性陣も、この小説の中ではキャラが立っていて凄く素敵でした(マリちゃん大好きです)。スピンオフのような形でそれぞれの人物に焦点を当てた話もその人物の成長が感じられて面白かったですね。
    いろいろと問題を抱えた魚住と不器用過ぎる久留米との話ではあるのですが、この2人の恋愛を通してそれぞれの人物がどのように大人になっていくのか、正直BL小説という括りだけでは勿体ない気しかしないです。
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    投稿日:2015.01.06

  • 水菜ミルクティ

    水菜ミルクティ

    魚住真澄はいろいろあって味覚障害。しかし、大学時代の友人、久留米充の家に転がり込んでから、徐々に変化していって――。

    ****

    なんやかんやでBL商業小説を読むのは、ほとんど初めてじゃないかなあ。漫画のスピンオフとかは割と読んでるんですけどね。とにかく、繊細な描写やキャラクターの魅力、脇キャラたちのお話、いろいろ絡み合って綺麗な世界を覗きこめました。綺麗かどうかは主観になっちゃいますけど。
    もちろん、魚住くんが儚げで不安定で面白い子なのも、久留米が大雑把で気にしない性格なのもいいんです。でも、わたしが一番「うわーこんな人いたら楽しい! 友達になってみたい!」と感じたのは、マリさんです!!
    あんなにカッコイイ人はなかなかいませんね。考え方もハッキリしていて、すっごく好みです。振り回される方は大変かもしれませんが……ハッキリしない方が苦手なので、すぱーっとしたマリさんにベタ惚れでした(笑)

    しかし、ちゃんとBLとしても胸がきゅっとなる要素満載の「夏の塩」。ぜひぜひ春夏秋冬問わず読んで見て欲しいです。
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    投稿日:2014.11.13

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