【感想】黄色いアイリス

アガサ・クリスティー, 中村妙子 / クリスティー文庫
(30件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
2
9
14
3
0

ブクログレビュー

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  • ゆのまる

    ゆのまる

    スーシェ版ポワロさんの次の回が「黄色いアイリス」なので先に原作を読んでみました。ドラマもどんどん見たいのになかなか進みません(⁠^⁠^⁠;
    9話収録のうち、先にドラマで観ていたのは3編。いずれも、脚本家の脚色のうまさが光る作品になっていましたね。
    そして本書を手に取るきっかけとなった「黄色いアイリス」も、映像映えしそうな内容。どんな演出になっているのか、楽しみです。

    短編はさくっと読めていいのですが、いかんせん長編よりも人物を覚えるのに苦労します。覚えた頃にはお話が終わってしまう……。
    中でも気になったのはパーカー・パイン。調べたところ、このお話に登場したマギー・セイヤーズは悪女を演じることが多いんだとか。ドラマで大好きなミス・レモンも同名で出演しているそうで、次はパーカー・パインの短編集を読んでみようと思います。
    それにしても、「二度目のゴング」はあの格闘技に出てくるゴングでいいんだろうか……??
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    投稿日:2024.02.10

  • 雪

    一押しは「仄暗い鏡の中に」。マープルも好き。
    当たり前なのかもしれないけど、ポアロでも「ホームズみたいな」という喩えされるんだね。

    投稿日:2023.08.15

  • あやごぜ

    あやごぜ

    短編集。
    ポアロもの5編、パーカー・パインもの2編、マープルもの1編、ノンシリーズの幻想小説1編が収録されております。

    まさに“クリスティー・バラエティーパック”といった感じで、様々な毛色の話を楽しめる本書。
    個人的に好きだったのは、パーカー・パインもの「ポリェンサ海岸の事件」。
    タイトルに“事件”とありますが、実際は事件はなくて、パイン氏お得意のドッキリばりの仕込みによる“お悩み解決”のお話です。
    “パーカー・パイン劇団”所属女優(?)のマドレーヌ・ド・サラの登場も嬉しいですね。
    そして、異色の幻想譚「仄暗い鏡の中に」も、鏡に映った“ある光景”をきっかけにした、“世にも奇妙な物語”っぽい展開で、何となく『死の猟犬』あたりに収録されていそうなテイストの話で印象的でした。
    因みに、本書に収録されているポアロものには、既視感のある作品もちらほら見受けられて、特に「バグダッドの大櫃の謎」は、“あれ?この話読んだ事あるけど?”と思った程で、こちらは『クリスマス・プディングの冒険』に収録されている「スペイン櫃の秘密」の元ネタらしいです。
    同じく「二度目のゴング」は『死人の鏡』の元ネタみたいですし、そして味アリキャラ、ミス・レモンも出てくる「あなたの庭はどんな庭? 」は、どうやら『もの言えぬ証人』の元ネタみたいです(これはちょっと曖昧)。
    とはいえ、これらはこれらで独自の話としてちゃんと楽しめるので問題なしです。
    あと、短いですが「ミス・マープルの思い出話」では、マープルさんの安定の安楽椅子探偵っぷりと、控えめな自慢(ポアロのようなあからさまな自慢ではないww)がナイスでした。

    どの話もアッサリしてお茶漬けのように、サラサラっと読めちゃうので、暑くて体力のない時の読書にピッタリかも?と思った次第です。
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    投稿日:2023.08.12

  • キムチ27

    キムチ27

    車中にて読了。
    巻末説明に有る通り、長編を繰り返して読む気はないが、短編は再読が苦にならない~お定まりの展開すら、苦笑。
    いわば水戸黄門的。

    ポアロモノが多いが、ミス・マープルやパーカー・パインも掲載。
    あらためて20世紀サスペンスの主流派夫婦間諍いと愛人、毒殺、相続問題が主軸。
    小ネタにイートン校卒、オクスフォード出身・・庶民派登場せず、豪華クルーズ、宝石、香水、ドレスと言ったネタ揃い。

    飽きてはいないが・・常套展開。
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    投稿日:2023.04.02

  • tanaka9999

    tanaka9999

    2004年発行、早川書房のクリスティー文庫。9編。ポアロ物5編、パーカー・パイン物2編、マープル物1編、幻想怪奇物1編。パーカー・パイン物はポアロ物の中に入り込んでいるが、こうしてみるとポアロと似ているように感じる。パインは人当たりのいい、嫌味のないポアロという感じだろうか。作者はポアロが好きでなかったというような話も聞くから、パインのような造形の方が好みだったのかもしれない。

    収録作:『レガッタ・デーの事件』(パーカー・パイン物)、『バグダッドの大櫃の謎』(ポアロ物)、『あなたの庭はどんな庭?』(ポアロ物)、『ポリェンサ海岸の事件』(パーカー・パイン物)、『黄色いアイリス』(ポアロ物)、『ミス・マープルの思い出話』(マープル物)、『仄暗い鏡の中に』(幻想怪奇物)、『船上の怪事件』(ポアロ物)、『二度目のゴング』(ポアロ物)、解説:郷原宏(文芸評論家)
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    投稿日:2022.12.31

  • らいら

    らいら

    ポアロ、マープル、パーカーパインの短編集。クリスティの中でも、色々な探偵が出てくる短編集は珍しい気がする。
    「二度目のゴング」が「死人の鏡」とほぼ同じ。比べてみると、どのように良くなっているかよく分かる。続きを読む

    投稿日:2022.09.04

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