【感想】新装版 戦国自衛隊

半村良 / 角川文庫
(35件のレビュー)

総合評価:

平均 3.1
3
5
14
8
0
  • あらすじみたい

    面白い設定なんだけど、「あらすじ」みたい。
    手法なのかもしんないけど、自衛隊サイドのキャラ説明が殆どなく個人を掘り下げる事もないので感情移入は難しい。

    短いのであっとゆーまに読了。トリップ物を期待して読むと正直モヤります。続きを読む

    投稿日:2013.11.16

ブクログレビュー

"powered by"

  • ワイコロア

    ワイコロア

    「新世界より」で1000年後に行き、なぜか「戦国自衛隊」で過去にも行ってみたくなった。

    遥か昔の角川映画の印象が強く、かと言って内容はほとんど残っておらず。

    最近はタイムリープなんて言葉を耳にしますが、こちらはタイムスリップのお話しでした。

    あー、ここまで歴史の事だったっけかなぁ。答え合わせは間違いだらけ。薬師丸ひろ子が強烈だったんだけど、あれ?誰役だったのかな。
    続きを読む

    投稿日:2023.12.23

  • 司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    「日本海側で大演習を展開していた自衛隊を、突如“時震”が襲った。突風が渦を巻きあげた瞬間、彼らの姿は跡形もなく消えてしまったのだ。伊庭三尉を中心とする一団は、いつの間にか群雄が割拠する戦国時代にタイムスリップし、そこでのちに上杉謙信となる武将とめぐり逢う。“歴史”は、哨戒艇、装甲車、ヘリコプターなどの最新兵器を携えた彼らに、何をさせるつもりなのか。日本SF界に衝撃を与えた傑作が新装版で登場。」

    「重油や弾薬まで同時にスリップさせないと、自衛隊といえど威力が半減するんですね。作者の設定は少々無理気味でしたが、SFとして大変おもしろく読みました。」(『SFはこれを読め!』谷岡一郎著 より)

    半村/良
    昭和8年、東京都生まれ。昭和37年「収穫」が第二回SFコンテストに入賞。昭和48年『産霊山秘録』で第一回泉鏡花文学賞、昭和49年『雨やどり』で第七二回直木賞を受賞した。昭和63年に第九回日本SF大賞を受賞した『岬一郎の抵抗』など、伝奇SFの旗手として数々の名作を発表する一方、平成5年には『かかし長屋』で第六回柴田錬三郎賞を受賞するなど、時代小説の分野でも活躍した。平成14年、六十八歳で死去
    続きを読む

    投稿日:2023.12.01

  • bukurose

    bukurose

    映画よりはるかにスケールの大きい物語だった。車両も戦闘も歴史の流れも。

    戦国時代にタイムスリップした自衛隊。隊員の一人は「我々は時という巨大な力から、すでに時代への介入を許されてしまった。しかし時間はこの自然界の何者にもまして、強い復元力を持っているのではないか」と上官の伊庭三尉に言う。この「復元力」によって、伊庭たちはこの時代の「生」を生きることになったのだ。

    タイムスリップしたのも、人数は30人、船1、ヘリコプター1、装甲車1 とこれらは同じだが、トラック20台(ある場面では17)とあった。映画だとトラックも1台くらいしか見当たらなかった。

    タイムスリップしたところが、自分達の知っている歴史とは微妙に違っていることを、最初の影虎との出会いで伊庭たちは知る。足利幕府は崩壊寸前で戦乱の世なのだが、影虎は織田信長の存在を知らず、桶狭間で信長に殺される今川義元は病死していた。東海の松平家・徳川家も存在していない。

    そこからが半村良の大風呂敷の歴史物語となり、この「微妙に違う世界」にスリップした伊庭たち自身が、この世界での人物になってゆくのだ。最初の場面での「時間の復元力」だ。影虎に信義を感じた伊庭たちは、影虎の戦闘を助け遂には、なつかしの東京~江戸をめざし、越後から江戸までを「平定」、楽市楽座を行い大いに町は賑わう。越後の影虎も経済で潤う世の中に満足し、天下は伊庭殿にまかせ、自分は越後の領分を守る、と後の歴史に少しずつすり寄っていくのだ。そして影虎の進めで伊庭は「城」を持つ。その城の場所は・・おお、これは・・   歴史は微妙に違う形で、見知った事件、見知った人物が配置されることになり、死ぬものは死ぬ。

    最後は半村良の歴史観が出ているのか、天皇に対しては、武士に職階を贈ることで自らを保全してきた。決して自らの意志では事態収拾に動かない、ひたすら保身に生きる神のごとき存在、という言葉を使っている。そして微妙に違った世界で、将軍宣下を受けたがらない強者を、人を使って排除した、これを「時間の復元力」として描いている。
     
    映画は越後の中だけで終わってしまっているので、原作の地理的、歴史的なダイナミックな展開がなかったのだ。一番おもしろいと思う、歴史のずれ、も映画ではあまり描かれなかったので、映画はおもしろみが半減していた。戦闘場面も本の方が大規模。

    初出:SFマガジン1971年9・10月号

    1979.10.30初版 図書館 
    続きを読む

    投稿日:2022.03.05

  • まつぼっくり

    まつぼっくり

    自衛隊が戦国時代にタイムスリップして知識と兵器で無双する、というのは今の異世界転生系の話に近いものを感じた。かなり無茶苦茶な話だが、ラストは良かった。

    投稿日:2021.07.21

  • ララ

    ララ

    自衛隊以前に人としての行動原理が不可解。
    面白さはあるし、夢があるのもよくわかる。
    でも、時空飛んだ先で自衛隊の組織力が機能するとは思えない。

    投稿日:2019.07.25

  • いけだ

    いけだ

    するすると一気に最後まで読んでしまった。しっかりとした物語感とはちゃめちゃで圧倒的な展開が素晴らしい。落とし方も見事。

    投稿日:2018.11.13

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。