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伊藤たかみ / 文春文庫 (36件のレビュー)
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総合評価:
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ひろとも
一つの文章が短くて、読みやすい。 凝りすぎでない印象的なフレーズも多い。 少し切ないラストも良かった。
投稿日:2022.11.01
橘
大きな出来事は起こらない、淡々とした日常だけれどじわじわ面白かったです。 3篇とも、入り込み過ぎないし離れすぎないでいて絶妙でした。初めから離れている、表題作の明日離婚する夫婦は置いといて…人と暮らす…のって難しいなと思いました。「何もかも本気だったのだ」、しみじみわかります。誰からも理解されなくても、間違ってなかったって思っていたいあれこれ、ある。 長年連れ添ってたら乗り越えられることもあるかもしれないけれど、かといってそれまで待つ気力も体力も残ってない関係も確かにあると思うので。 解説が津村記久子さんで、なんか同じ空気を感じる作家さんがいた気が…津村さんか!となりました。解説の冒頭で、津村さんの小説があんな感じになる理由が垣間見えた気がします。淡々とじわじわ退屈しない同じ空気でも、女性作家さんと男性作家さんの描かれる心情はやっぱり違うなぁ興味深いな、となるので伊藤さんも読んでいこうと思いました。続きを読む
投稿日:2022.08.23
たけちゃん
表題作のほか、夫婦の関係を考えさせられる3作品が収録されています。表題作では、30歳の誕生日で離婚をすることが決まっている主人公の敦は、自動販売機の缶ジュース等を補充するアルバイトをしています。同僚の…水城さんはトラックに乗って補充に回る最終日で、敦と一緒に自動販売機を回ります。敦は水城さんに、自身も妻も夢が破れ狂ってしまった結婚生活の顛末を話します。 3作品とも人間関係や生活のあり方を考えさせられる作品です。続きを読む
投稿日:2019.09.07
ぽよ
1日のなかに濃い人間ドラマが描かれてた。 綺麗な文章だなあ。読んでる間、ストーリーの展開というより、言葉の紡ぎかたに幸せを感じました。
投稿日:2017.04.02
あいみ
”「あたしがそっくりなの。色んなものをなくしてなくして、それでも最後は勝つかもって夢見ながらやってんだもん」”
投稿日:2016.03.26
calla-lily
安定期つれづれの、禁煙に励むお父さんが微笑ましい。 娘のために、生まれてくる孫のために、と思うと、一生懸命になれるんだな。禁煙や娘との会話を通して、考えが研ぎ澄まされて、自らの幸せにじわじわと気づいて…いく姿も印象的だ。続きを読む
投稿日:2016.01.31
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