【感想】吸血鬼ハンター9 D―蒼白き堕天使4

菊地秀行 / 朝日文庫
(1件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • hieda

    hieda

    Dシリーズで現在、邪王星団と並ぶ4巻に渡る長編作品です。
    Dが貴族の護衛を引き受けるという珍奇な旅になるのですが、吸血鬼ハンターがその仕事を受けるということでDも厳しい。その貴族バイロン・バラージュ男爵の不思議な魅力が他の貴族と少し違ったのは、Dとの契約に基づくものだけではなかった・・、というのは、読み進めていけば拓いていきます。
    それにしてもこの青い貴族は大変憂い・・!Dとは‘異なり、同じである’魅力があって大好きです。二人の掛け合いも面白いです。
    とにかく巻数も多いと変化も多様で壮絶さも一入。
    2・3巻も退屈しない凄まじさがあります。
    貴族の新たな可能性について垣間見れます、が、ラストの簡潔な悲劇性は作者も溜息をついたほど。淡々としている分読後の虚しい旋律がドンと胸に落ちてきます。これだけ読んで、あれだけ戦って、こうなってしまうのがDの世界なんですね。
    大好きな作品です。
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    投稿日:2009.12.14

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