【感想】わが恋せし淀君

南條範夫 / 文庫コレクション 大衆文学館
(3件のレビュー)

総合評価:

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  • よくあるパターンの物語なのですが。。。

     書籍説明にあるとおり、タイムスリップのお話です。そして、その説明通り、淀君の寝所へ招かれるのですが、その前に、大坂城のありとあらゆる女性と同衾するのですよ。何故そんなことが出来たのかというと、類い希なナニのテクニックを持っており、また、現世よりもこの時代にモテル容姿をしているためという、なんともはや、うらやましい話。これは筆者の願望なのでしょうか。
     その一方で、歴史に基づく描写は緻密で確かであり、それでいて合戦の場面は、まるで講談を聞いているような感覚。張り扇の音が聞こえてくるようです。一昔前ならば、ロマンポルノの大作映画にしたら、とても面白い作品になったかもしれません。
     ただちょっとラストが弱いかなぁ。書籍説明のとおり、歴史は変えられなかったことになるのですが、あれだけ女性と交わったならば、誰か一人に子種が残ってもおかしくないし、もしそうなっていたら、十分歴史は変わりますよね。いっそのこと、すべて夢だったってことにしてもよかったような気がしますねぇ。
     しかし、これはまぎれもない歴史小説であることは、間違いありません。確かに異色かもしれませんけれど。
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    投稿日:2016.10.30

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  • 三田主水

    三田主水

    http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2015/12/post-6f55.html

    投稿日:2020.02.01

  • マタン

    マタン

    分類に迷うけれども
    タイムスリップが介在するためSFで。

    イメージにものすごく残るのは
    誠之助が実に「性豪」であること。
    若いと言うのもあるけれども
    とにかくテクニシャン(笑)
    なので人気者なのです

    だけれどもいい意味でも悪い意味でも
    読者を裏切ってくれています。
    タイムスリップと言うと優位に立てそうな
    イメージにはあるものの…なのです。
    …が何を意味するかはご想像あれ!

    結構現実的なラストです。
    続きを読む

    投稿日:2012.04.02

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