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海野十三 / 文庫コレクション 大衆文学館 (6件のレビュー)
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総合評価:
くっちゃね村のねむり姫
まるで活劇を見るような展開であります。
たとえると、幼い頃夢中で読んだ怪人二十面相シリーズみたいな感じといったら良いでしょうか。あのレトロチックな感触が蘇ります。どこか夢野久作や江戸川乱歩、そして横溝正史の香りが漂います。 ウィキペデ…ィアでしらべてみると、1938年発表だと言いますから、さもありなんといったところでしょう。 冒頭からどこへ話がいくのかわからないワクワク感で読者を引きつけます。結局、和製フランケンシュタインみたいなところに落ち着いて、んな馬鹿な!と思わなくもありませんが、これが昭和初期のエログロナンセンスの系譜を持った小説の面白いところです。現在の緻密な推理小説ファンには、逆に新鮮かも知れません。続きを読む
投稿日:2020.04.29
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herbtea
帆村探偵の登場はとても魅力的ですし、かなりショッキングな事件発覚から時代をあまり気にすることなく惹きこまれます。なんとなく伏線を探して読み進めていったのですが、読友さんたちに事前に釘を刺されていたよう…に真相には仰天しました。問題作?壁投げ?いえいえ、立派な変格ミステリ、奇妙な味の分類だと思います。獏鸚を既読でその中でも化学的で怪奇的なものを好んだ私としては、この真相に思わず声をたてながらも妙な納得で受け入れました。でももう少し伏線が欲しかったかな。実は最後の列車見送りシーンがあまりにも変で妙に印象的です。 続きを読む
投稿日:2019.06.14
■蛇女■
出だしがとても良かった。 とある町に着いた途端、すごく臭いニオイがぷんぷん。 町民も皆くさいくさいと大騒ぎ、そのニオイの元を 追うところから話は始まる。 蝿男と称する男が次々と殺人事件を起こす。 それ…を追う探偵。 真相が明らかになると愕然とする。 蝿男とは、日本版フランケンシュタインの怪物という悲哀。続きを読む
投稿日:2012.10.16
kazuosogou
猟奇的な発端から戦慄のラストまで、昭和初期の工ログロ・ナンセンスの雰囲気を漫密に漂わせた昭和初期のSF探偵小説。海野十三のペンネームの由来は 「麻雀は運と腕と、どんな比率か」と聞かれ、「運の十さ」と…答えたからと言うが、その通り運のいい男で一家心中を友人に発見され未遂で終わったというエピソードがある。 続きを読む
投稿日:2011.11.13
天野
非科学的な科学小説。ナンセンス。ありえないような記述もありますが、クスクス笑いながら読める方にはおすすめです。とにかく、文章がおもしろいんですネ。ある意味衝撃のラスト!
投稿日:2010.05.16
辺土名小次郎
帯背 妖奇の密室殺人! 鬼才の大胆構想作 目次 蠅男 巻末エッセイ 橋本哲男 人と作品 紀田順一郎
投稿日:2008.07.11
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