【感想】女子高校生誘拐飼育事件

松田美智子 / 幻冬舎アウトロー文庫
(12件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • npol

    npol

    極めて異質な事件から、官能部分だけを抜き出した官能小説、という感じ。事件についての掘り下げたノンフィクションを期待していたのでかなり肩すかし。女性作者じゃなかったら色々批判されてたんじゃなかろうか。
    資料となった日記がどのようなものかは分からないが、相応に具体的なことが書かれていたのだろうなあ。強姦未遂で終わっているということは日記の中身を含めて色々考慮したのだろうか。これで5年は軽いように思うが、、、。続きを読む

    投稿日:2022.02.24

  • tikuo

    tikuo

    松田優作の元夫人のドキュメンタリーなのかそういう小説なのか微妙なラインの作。映画「完全なる飼育」の原作なのかなんなのか。

    冴えない事務機器販売社員が、映画「コレクター」を機に、女性の誘拐を企む。誘拐はまんまと成功し、誘拐した女子高生と性的に繋がれて、不思議な同棲生活が始まる。

    筆致は大したもので、スルスルと全く引っかからずに読めるし、女子高生が岩園に惹かれていって、一方的に嫌悪感を生じないよう描かれているのは、この本の最も優れているところであろう。

    ただ、それだけなんだよね。

    後半は、官能小説のようにセックスの描写が続き、隣の学生が都合よく邪魔しに来たり、岩園の同僚の女性が都合よく誘惑を仕掛けたりと、漫画か小説のように展開するが、深く進行してこない。

    そうそう、「岩園」「邦子」と姓名を使い分けているところはポイントが高いと思う。

    「ドキュメンタリーなのか何なのか」というのは、全体にリアリティーがないのである。まえがき、あとがきあたりで事件の詳細が語られたり、その時代に存在した背景というものがひとつも語られない。

    「テレビドラマに映る父親」のドラマのタイトルや、積み上げられていた雑誌の中身など、ちょっと触れるだけでその当時が生きて入ってくるはずだが、一切がカットされている。「ブルセラショップ」があったのだから、バブルの直後くらい(1990年代初頭)なのかと思いきや、1965年の事件らしい。えー?ワープロとか出てくるんだけど?結局最後の印象は、官能小説だったのか。それでもいいんだけど。

    もうちょっと情報が足されるだけで、ドキュメンタリーでも小説でも、もっと完成度の高いものになったであろう、惜しい作品である。
    続きを読む

    投稿日:2017.01.31

  • reinou

    reinou

    このレビューはネタバレを含みます

    「整形逃亡-松山ホステス殺人事件」の著者が、女子高校生監禁事件を題材にしてノンフィクション風にまとめあげたもの。本書のベースになっている資料が明快には述べられていないが、もしも、被害者の日記(ワープロで被害者が日記を書いているような描写があるため)をベースにしていたのであれば、本書にあるような監禁された少女の不可思議さという切り口もありえただろう。が、このあたりがはっきりしないので、加害者の一方的な言い分を素材にしたとしか言いえず、およそノンフィクションとは言い難いものとなってしまったように思える。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2017.01.14

  • 七鵺

    七鵺

    そんな昔にも、こういう監禁事件あったんやなぁ。
    この本は実話を元にした小説であって、かなり脚色されているらしい。ちゃんとしたルポタージュを読んでみたいと思った。
    この本に出てくる監禁された女子高生…ほんまにここまでの感情になるんかな?続きを読む

    投稿日:2015.02.05

  • tukattyan

    tukattyan

    洗脳ってあるのかなと思う。自由恋愛って何だろうか・・・一度レベルを一つほりさげて深く考えてみようかなあ。

    投稿日:2013.11.26

  • しかわ

    しかわ

    「うむ、よくお似合いになります」
    「にやにやしちゃだめ! 奴隷のくせに失礼よ」
    「申し訳ありません。お姿があまりに美しいので――。そうだ、お詫びに私も裸になります」
    「だめだめ、奴隷はそのままでいなさい。パンツを脱ぐことは許しません」
    2013/04/16-04/22
    続きを読む

    投稿日:2013.04.18

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