【感想】ライトノベル(1)

なるしまゆり / ARIA
(15件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
4
7
1
0
0
  • 謎の少年、少女の殺人、小説との関係はどこにある!?

    なるしまゆり作品のファンとして、期待と不安を抱きつつ読み始めた本作、作中で起こっている出来事はゴシップなのかもしれない。他意はなく、現実にあり得る出来事として。
    なるしま節というか、氏の哲学的な思想のようなものが込められている。
    それが心を揺らす。

    作家と作品は別物であるとは、古来言い尽くされたことばだけれど、作家と作品の関係性や読者を含めた作品の位置、意味を改めて提示されたように感じた。

    物語としてしっかりと旨味のある1刊。今後の展開が楽しみ。

    「プラネット・ラダー」「少年魔法士」に続く代表作になることを期待する。
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    投稿日:2014.04.09

ブクログレビュー

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  • まさみ

    まさみ

    大学生ライトノベル作家の元へある日一通の奇妙なメールが届く。
    その日を境にして彼は自著の見立てともとれる連続殺人事件に巻き込まれていくのだが……

    暗躍する謎の少年。胡散臭い刑事。
    自らの作品を模倣するように次々起こる猟奇的な事件が「日常」を浸蝕していく……

    フィクションに触発され犯罪に走るという言説は事実か?はたしてフィクションはそこまで影響力を持つのか?
    フィクションの作り手及びその享受者にとって避けて通れない命題に斬新な切り口で挑んだ実験作にして意欲作。ライトノベルの見立て殺人を行う黒幕は、これを一種の実験と称している。

    いわく、―「我々は創作が人間にもたらす影響を追究します」−

    逆転の発想、認識の倒置。あくまで「追究」であって「追及」ではない。
    事件が起こると犯人が偏愛していた漫画アニメゲームの影響が取り沙汰されるのは昨今の常だが、この犯人の動機は斜め上すぎる。

    「本当かどうかわからないならわざと混ぜてみればいいじゃない?」

    一巻はまだ序章にすぎず、犯人の正体はおぼろげにも掴めない。
    しかし引き込む力は十分にある。
    ライトノベルの愛読者はもちろん書き手志望者なら主人公の創作スタイルにシンパシーを抱くだろうし、問題提起にも興味を示すはず。

    ブログやツイッター・携帯など、すっかり世の中に浸透したツールが頻繁に登場し、事件の進展の鍵を握るのも面白い仕掛け。
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    投稿日:2017.08.24

  • nyaraaan

    nyaraaan

    電子書籍で無料で読んでいたので油断していたら、
    なかなか面白い!ぐいぐい読んでしまいました。
    そういう目のつけどころ、なるほどね~
    1巻の勢いを失わず、完結してほしいと思います。

    投稿日:2016.05.18

  • ウエスタン

    ウエスタン

    このレビューはネタバレを含みます

    フィクションは犯罪の引き金になりえるか?

    たぶん読者よりも、(考え抜いて作品を世に送り出している)作家さんが一番ドキッとするテーマを、なるしま節で読めたのが何よりよかった。
    なるしま作品では1番好きかもしれない。

    スラム○ンクの引用はちとズルイなーと思ったけど、創作が持つ影響力が一瞬でわかるセリフで、とても印象に残った。

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    投稿日:2013.10.14

  • 伊佐

    伊佐

    シリアスで重いストーリーなのに、独特の言い回しやキャラクターの性格のおかげでテンポよく読めます。
    なるしまさんらしい作品。
    不死者あぎとや少年魔法士、少年怪奇シリーズが好きな人はこの作品も嵌ると思います。
    主人公の左々暗先生と警察官の遣り取りが面白い。
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    投稿日:2012.07.11

  • kimagureame

    kimagureame

    そこはかとない怖さを感じます・・・。
    なんでしょうねえ。なるしまさん独特の言い回しや場面展開のせいでしょうか。
    とにかく、がんばれ主人公!と言いたくなります。

    投稿日:2011.12.30

  • レッド

    レッド

    やっと読み終わった。小説に書いたことが現実に起きたら、っていう話。ネタ的にはオーソドックス、なのに先が気になりすぎる。1巻だけでは話が掴みづらいところもあるので早く続き読みたい。

    投稿日:2011.06.25

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