【感想】せんべろ探偵が行く

中島らも, 小堀純 / 集英社文庫
(10件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
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  • 千円あればべろべろだ

    酒飲みたちの道中記。
    彼等を率いるのは、酒をこよなく愛した中島らも(愛しすぎたがゆえに酔って階段から転落し、亡くなる原因にもなりました…)。

    酒と店さえあれば、各地に向かい酒を飲む。彼等の店選びで欠かせないのは、千円でべろべろになれること。ただただ、酔っぱらうため“せんべろ”なお店を探し、突撃していきます。

    読んで、載っているお店に向かうもよし。呑んで酩酊しながら読むもよし。下戸の人は、読んで呑んで酔った気分を味わいましょう。
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    投稿日:2013.12.04

ブクログレビュー

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  • いし いるか

    いし いるか

    不出世の天才飲んだくれである中島らもさんの、「せんべろ」という今では一般的な言葉となって久しい正しい酔っぱらいの所業を、毎度たのしい仲間たちとドキュメンタリーというかルポタージュするという一冊。

    はりらもさんはいいなぁ。特に「かど屋のこと」と題したエッセイが秀逸。名文中の名文で、声に出して読みたい日本語、という感じがする。
    「酒、煙草、メシ、コーヒー、ジャズ、セックス、そして何よりも会話。」

    立ち呑み、角打ち、下町の大衆居酒屋や食堂での昼呑みを愛する向きにはまさにバイブル。
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    投稿日:2020.08.27

  • kujira34

    kujira34

    らもさんやっぱりこれでは体壊すなあ。
    でもほんと楽しそう。
    大坪屋で女将に追い返されるのが良かった。
    福山の酒場行ってみたいねー。
    コラムのらもさんの文章が、内容はともかくとても端正なのが、何か泣かせられました。ご冥福をお祈りします。続きを読む

    投稿日:2016.03.29

  • 佐トー

    佐トー

    こよなく酒を愛する中島らも&小堀純の名コンビが、全国津々浦々、安い酒と酒のあてを求めて旅をする。こういう人達とご一緒できると楽しいだろうなと思わせる一冊。

    投稿日:2015.06.19

  • 油屋和助

    油屋和助

    このレビューはネタバレを含みます

    中島らものコラム「説教酒」は”一気飲み”に関するものだが、これは大学の新入生に必ず読ませるというのはどうだろうか。中島らもが高校の修学旅行で初めて酒を飲んだときのエピソードが良い。さすが灘高の先生、ひと味違います。

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    投稿日:2012.12.16

  • フクシマ

    フクシマ

    千円でベロベロに酔える店を求め、中島らも率いる中年探偵団が全国を駆け巡るという、グルメとは対極にあるオヤジな一冊である。

    安酒を飲みながらの中年探偵団のゆる〜い対談と中島らものコラムという構成になっている。

    一人あたり千円が上限(上限を超えてしまう回も多々あり)であるため400円のつまみを頼んだだけで、揶揄されるという、トホホ感が素晴らしい。中島らもの真骨頂だ。

    どの店も安い。例えば大阪・京橋の「岡室酒店直売所」は、おでんの五品盛り合わせが250円、天ぷらの五品盛り合わせも250円、サイコロステーキが350円、豚キムチが400円。値段もびっくりだが、大阪の店のコピー「安さにビックリ! 味見てコックリ!」、週末割引サービスの名が「あ金・土のサービスデー」と笑うに笑えない感じが輪にかけてチープだ。けど、いいなぁ、俺も混じりたい。

    安さはもちろんだが、味も「昔お呼ばれに行った料理自慢のおばさんの味」と美味しい店や「うちは晩酌に毎日通ってもらうような奥様公認の酒場。お客さまに喜ばれるお茶の間のような店でありたい」という良心的な大衆酒場も紹介している。
    紹介されている店の中で一番行ってみたくなったのは、金沢の川魚料理の店「かわべ」。酒は客が持ち込まなければならないが、出てくる料理が凄い。前菜にニジマスの唐揚げと佃煮、アナゴの燻製。で、ヤマメの塩焼きを酒、酢、醤油のタレに漬け込んだもの、蘭の酢の物、ニジマスのヅケなどなど。これら地の利を活かした料理で、4人で五千円。たまらん。読んでるだけで、腹が減ってくる。酒が飲みたくなってくる。

    で、紹介されている店の中に俺が大学時代よく飲んだ福岡・天神の角屋という立ち飲み屋が紹介されていたのが、嬉しかった。

    最近物騒でダークな本ばかり読んでいたが、これはサクサクと楽しく読めた。中島らも、やっぱりいいなぁ。
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    投稿日:2011.10.01

  • yohei89

    yohei89

    せんべろとは千円でべろべろになれる店のこと。らもさんを筆頭にせんべろあらばどこへでも出掛け、だらだらうだううだ呑んでしゃべくる内容。
    きついルールもなく予算オーバーも多々ありつつ、毎度酔っ払う。亡くなってしまったらもさんのゆっくりしたしゃべりが聞こえてくるようで、にやにやしながら、失ってしまった存在に悲しみを覚える。
    ゆるゆるの企画と内容なのに、何か太い芯が通っているのはらもさんの美学というか、生き様なのだろうか。
    合掌。
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    投稿日:2011.09.17

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