【感想】水辺のゆりかご

柳美里 / 角川文庫
(24件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
2
5
11
2
0

ブクログレビュー

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  • Yumi

    Yumi


    20220317

    自身の生い立ちが鮮明に描かれていて、正直驚きの連続だった。いろんな人生があるんだな、としみじみ。

    隠したいと思っていることも、案外素直に語るってことで自分のことをもっと理解してもらうために大切なのかも。そして、この先必要になってくることなんだろうな。

    在日朝鮮人と言っても、いろんなルーツ、バックグラウンドをもった方々がいて、一括りにすることはできないということを改めて感じた。在日の子供たちのアイデンティティって、ほんとに些細なことで軸がブレかねないし、しっかりケアしていく必要があるなと思った。当事者の気持ちを全て理解することは難しいけれど、少なくともエンパシーを持って接することはできるよね。
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    投稿日:2022.03.19

  • amomo

    amomo

    しっかり明確に物事をみてる賢い文章です。でもやはり実名に近いものを出すのはあまりよくない気がします。その人たちも生きてるのですから。

    投稿日:2014.06.04

  • cyobirin

    cyobirin

    彼女はまさに同年代なのだが、あまりにも濃く詰まった人生で、何ともやるせない。だからこそ、多くの傑作を発表できたのだろうし、作家としては、与えられたものは多いんだろう。彼女に見つめられたら、私の薄っぺらさを見透かされそうで怖い。でも、心安らぐことはあるんだろうか。闘わずに生きて欲しい、破綻せずに、と思ったりもする。続きを読む

    投稿日:2014.03.22

  • modorigenge

    modorigenge

     柳美里、著。在日韓国人として生まれた著者の自伝的小説。幼少時代から大人になるまでの彼女の生活が語られる。
     壮絶と言うべきか、数奇と言うのべきか。いや、在日という環境を踏まえ、複雑というべきだろう。しかし話自体は思ったよりも在日の感傷に頼っているわけではなく、あくまで一日本人、一女の子としての陰鬱な生活をあっさりとした文体で淡々と語っている。だから自殺の場面も迫力には欠けるが、「無駄に感傷的にならない」ということならこういう描写もありなのだろう。
     ただ、これは近年の日本の私小説全般に言えることだと思うが、特異な題材であれ日常的な題材であれ、特別変わった視点をとるわけでもなく淡々と物事を描写する意味はあるのだろうか。私はいつもこういった小説に、文章の上手いロボットが作った無言のシナリオ、といった印象を受けるのだ。
    続きを読む

    投稿日:2014.01.22

  • 森 空陽

    森 空陽

    どんな話だったのか全く記憶にない。話がどろどろしてたのと、全体に漂ってた生ぬるい湿っぽい空気感は覚えてる。

    投稿日:2013.07.02

  • タママ

    タママ

    自分の人生を切り売りするような、読んでいて苦しくなる本。それだけ書くということに懸けているのかな、と思います。最近では、重いテーマを扱ったおはなしも淡々と書く小説家が多い中、この小説はドラマチックだなーと思いました。この人の作風か、時代か。続きを読む

    投稿日:2012.11.21

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