【感想】妖(あやかし)の華

誉田哲也 / 文春文庫
(151件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
12
35
77
14
4
  • 読んだぞぉ〜って感じ!

    怖かった。悲しかった。切なかった。哀れだった。
    でも、温かかった。

    このお話が、ドラマになったら誰が演じるのかなって考える。CG山盛りでないと撮れそうもないのがちょっぴり残念だけど……。
    人として生きる、当たり前の幸せが頭をよぎる。
    愛であろうが、慕うことであろうが、家族愛であろうが人を想う力がパワーを生み出すんだ、ドラマを紡ぐんだってわかる。
    誰か幸せになったかなって思ったら、誰も浮かばないお話だったけど、読み終えたら、温かい心持ちになったなぁ。不思議。
    ‥‥‥怖かったげと‥‥‥
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    投稿日:2016.11.22

  • デビュー作とは思えない

    ジウシリーズや姫川シリーズから誉田哲也を知った人は、世界観の違いに衝撃を受けるはず。
    誉田哲也って、元々こういう小説を書く人だったんだ!
    姫川シリーズでお馴染みの國奥先生や井岡も登場する。
    デビュー作ということもあり、まだ細かいところで描写が物足りない部分もあるけれど、グイグイ読者を引き込んでいく力は半端ない。
    吸血鬼の哀しみが心に染みる。
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    投稿日:2016.05.11

  • 現代の孤独な吸血鬼の話

    誉田哲也さんのデビュー作。

    誉田作品で有名な警察ものとは全然ちがう。
    読み比べてみると、その違いが分かると思う。

    主役は400歳の吸血鬼(作中では闇神と表記)の紅鈴。
    視点は紅鈴中心。
    吸血鬼の強さ…というものを表現しているものではない。
    不老不死で独りで生きることの孤独感。
    強靭な肉体とパワーを持つ『弱い生き物』としての吸血鬼。

    スティーブンキングとかの吸血鬼ものには純粋に恐怖を感じたけど、この作品は恐怖ではなく『淋しさ』と『愛』を感じる。

    是非読んでもらいたい。
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    投稿日:2015.07.11

  • 黒い羽と比較・・・。

    流血が多いけど、虫系では無いので、アッサリ読めました。バンパイアー??
    主人公の女性は妖艶ですが、個人的には、姫川シリーズの方が好きです。
    ミステリーとして読むよりは、ホラーへ比重が傾いた作品だったので、チョット物足りなさを感じました。続きを読む

    投稿日:2015.04.08

  • ★6つを付けたくなる読後でした。

    話題の作家なので押さえておこうというくらいの軽い動機で購入しました。妖怪の話なんて、と期待せずに読み始めたら大間違いでした。心が熱くなっていたのです。
    思えば、男は「妖の華」に弱いんだな、と。僅か一瞬の陶酔に身の危険を顧みなくなり、地獄の前の濡れ場に欲情してしまいます。古今東西、普遍の法則なのかもしれません。少なくとも心底や原始本能にはそういう部分が息衝いていると思います。
    ついには、読破のために徹夜してしまいました。
    クライマックスは……、まさかそれはしないよね、まさか、やはりそうきますか……。胸を射抜かれたように二の句もつげなくなり、この作家が益々嫌い(最高賛辞としての表現)になりました。
    本当の名作は、読者からクレームが殺到します。何故、そうしたのですか、私はこうなって欲しかった、という具合です。
    若い世代には別のシリーズが話題沸騰ですが、私は誉田氏の作品では、本作と「月光」を強く推します。拍手喝采とともに。
    続きを読む

    投稿日:2014.07.08

ブクログレビュー

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  • planets13

    planets13

    奇々怪々。底本の出来は判らないけど、稚拙とは言え、誉田哲也の強烈さグロさは十二分。しかも双子の姉妹の存在が、やりきれなさを倍増してる気がする。

    投稿日:2023.12.24

  • きっしー

    きっしー

    紅鈴。。。
    家元、死んじゃうのかよ。ヨシキは何で東北にむかってるんだっ!?

    まさかのバッドエンドで、残念な気持ちと次にどう繋がるのかと言う期待感の半々となった、最後でした。

    ストーリー的には、ファンタジーで、バンパイアウーマンとハードボイルドの掛け算で、若干気持ち悪さもありつつ、誉田哲也のハードボイルドの良さは生かされる部分もあり、まぁあ、エンタメとしては有りかなと。
    ただ、誉田哲也さんには、正統派のハードボイルドで行ってもらいたいなー。続編も読むけどね。
    続きを読む

    投稿日:2023.09.29

  • 百

    吸血鬼として生きる切なさ、急展開なバッドエンド、ダークな世界観
    自分の好きなものを詰め込んでありました。
    シリーズ物みたいなのでほかも読んでみたい

    投稿日:2023.08.17

  • Koki Murakami

    Koki Murakami

    妖の掟の後日談だがこちらが先に発売されたとのこと。こちらを後に読んだけど違和感なかった。妖の掟と同じく、設定が好きすぎる。

    まず紅鈴が好き。彼女の闇神としてのキャラが好き。この作品では闇神であることは中盤まで隠されてたっぽいけど。闇神の目線と警察の目線で起こる殺人事件の謎を少しずつ解けていくのがとても気持ち良い。

    これ読んだ後に文庫本の妖の掟の解説読んだら、妖の絆という作品が既に出てるし妖の群という作品が製作中とのことで楽しみが増えた。
    続きを読む

    投稿日:2023.06.27

  • mp_qm

    mp_qm

    全てはここから始まった。。。

    池袋で続く咬傷連続事件、獣牙の跡が残る遺体、謎が深まるばかりだ。あるとき、道端でヤクザに半殺しにされていた彼を救ってしまう。なぜ関わってしまったのか?

    2人でいた時間が長過ぎたのかもしれない。あの夜のことを忘れることはない。決して………。

    掟に叛き、生き続けた。
    最後の生き残りとしての使命を全うするのか。
    続きを読む

    投稿日:2023.06.03

  • 恵瑠

    恵瑠

    このレビューはネタバレを含みます

    「妖の絆(未読)」から、シリーズなのだと分かり、その上誉田哲也氏のデビュー作とも知って購入。まだ順番が分かっていないけど、こちらが最初なのは間違いないので。

    ミステリーだけど、ホラーでもあり、少々ファンタジー?で、時代小説も含む、みたいな。
    斬新な構成で、盛りだくさんな印象。

    のちの姫川玲子シリーズに繋がる方も。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.04.23

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