ヘルタースケルター

岡崎京子 / フィールヤング
(260件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
81
68
59
12
2
  • 壮絶

    リリコは絶対に友達にはなりたくないタイプ。
    ただ、美への欲求が極端なだけで、多かれ少なかれリリコのように「美しくなりたい」という欲求は自分の中にもある気がする・・・。
    読んでる途中はとても憂鬱な気分だったが、ラストで救われた気がする。
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    投稿日:2013.09.24

  • 自分にりりこ的な要素がないと言い切れますか?

    美に恐ろしいまでの執着を見せる主人公達。
    痛い。。でも、女であれば、りりこ達の気持ちがわからない人がいるだろうか。
    この話はけして荒唐無稽だったり、極端にデフォルメされたものじゃなく、自分とりりこの差は紙一重なんじゃないかと思える。

    作家で言うと、岩井志麻子さんや角田光代さんを思い出させる、こういう女性の内面を抉る系の話は好き!
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    投稿日:2014.04.05

  • 崩壊へと向かう美の世界

    整形手術で美しさを作り出し続ける人気絶頂のファッションモデル・リリコは、恋人の裏切りや美しく若いモデルへのライバル心と嫉妬で、徐々に歯車は狂い、破滅への道を歩み始める。背中がブルっと震えるようなラストシーンは、見せ物として生き、戦い、負けたリリコにとって、行き着くべき場所だったのかもしれない。

    人間にとって、とりわけ女性にとって“美”とは何か、“欲望”とは何かを常に問いかけ、価値観を揺さぶるこのマンガは、マンガ史に留まらず、表象の歴史の中でも大きな意味を持っている。

    「ヘルタースケルター」連載終了後、岡崎京子を襲った事故は、マンガの衝撃的な内容とともに強く印象に残っている人も多いだろう。

    今後新作が出るのかどうかさえもわからない今はまず、繰り返しこのマンガを含む、けっして多くはない作品を読み続けていきたい。
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    投稿日:2013.09.20

  • 絶望と破滅へ向かう滑り台

    超売れっ子のスーパーモデル・りりこ。しかし彼女の美貌は、特殊な全身整形の賜物だった。やがて異変を来すりりこの体。同じ頃、とある検事が、疑惑の整形外科の調査を始める…。

    全編、重苦しい程の緊張と狂気が漂い、それはやがて確実に来る「絶望」を予感させる。この作品はゾンビもエイリアンも殺人鬼も出ないが、人間の「美」への執着と狂気を描いた「ホラー」であり、また絶望と孤独を記した「人間ドラマ」でもある。マンガ好きなら一度は読んでおきたい怪作。続きを読む

    投稿日:2013.10.18

  • 消費社会の核心

    テーマ設定に天才的なものを感じる。消費されてくのは物だけではなく、人もやはり消費の対象となる。それはすなわち欲望の対象となることであり、その欲望にどこどこまでも応えようとしたらどうなるか。非常に現代的なテーマ。
    続きを読む

    投稿日:2013.11.10

  • 整形による栄光と破滅

    整形によって美貌と栄光を手にしたけれど副作用に苦しめられる主人公。だんだんと副作用はひどくなり、また整形の事実がばれてしまって転落していく~……お話。

    日本での整形に関するイメージってこんな感じだと思う。

    転落していく展開が好きな方に是非。

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    投稿日:2013.11.12

ブクログレビュー

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  • arara

    arara

    おぞましい。

    でも気になる。

    恐ろしい。

    でも惹かれる。

    醜くて 美しくて
    悲しい。

    そして とてつもなく
    カッコいい。

    ラストは 痺れました。

    投稿日:2021.03.28

  • イナダ

    イナダ

    このレビューはネタバレを含みます

    人気モデルの“りりこ”は全身整形によってその完璧な美しさを作り出しており、そのため定期的なメンテナンスが欠かせなかった。しかし度重なる手術によりボロボロになった体はもう繕えなくなり、精神的にも不安定で追いつめられていた。その時、彼女が通っていた医院の強烈な副作用をもたらす美容手術の実態が公になって問題視され、りりこの過去の姿や整形の事実も公になる、そして彼女は会見前に姿を消す。
    生まれながらの美を持った吉川こずえとりりこの違いが印象的だった。二人とも自分たちが簡単に消費されすぐに忘れ去られる存在だと自覚していながら、こずえは暇つぶしのような感覚で自分の若さと美を消費し、りりこは自分の人工的な若さと美に執着する。持って生まれた者の傲慢さと強さがこずえを美しい獣のように見せ、気まぐれな挙動さえ魅力的で、精神面でも崩れているりりことは相容れない存在であることがくっきりしている、相互不理解。
    しかしそこまでして美に執着したりりこは、全てを見せられたマネージャーの羽田とその彼氏を離れられなくして道連れに、変わったショーを見せるクラブに所属していた。そのラストは蛇足のようにも思えるのだが、りりこの脆さが突き抜けて強さになったように感じられて、いいかもしれないと今、感想を書いていて思った。すごいパワーのある作品だと思う。自分の容姿は世間的に美しくないし、だからといって美しさを求めることもなかったので共感はなかったが、無理に何かを求めた、求めずにはいられなかった人間の道筋を辿ったようだ。それはある意味、“あしたのジョー”のような……とさえ言える傾きようと情熱、その態度に、見た目が作り物とわかっていても魅せられてしまう迫力がある。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.03.14

  • スティンキー*

    スティンキー*

    実写版で沢尻エリカをキャスティングしたのに納得!
    人は、手に入るものを「欲しい」と思っているうちが幸せなのかもしれない。

    投稿日:2021.01.14

  • harayukiko

    harayukiko

    このレビューはネタバレを含みます

    今さら読みました。スイーツ脳な(笑←もう古いのかな)テレビ番組見るたびに思い出しそうだ。諸行無常の鐘の音。語り口がおとぎ話のよう。まさかリアルのほうであんな事件が起きるとはね…

    レビューの続きを読む

    投稿日:2020.01.14

  • まさみ

    まさみ

    これは持てるものと持たざるものの話だ。
    一世を風靡するスーパーモデルりりこは全身整形の秘密を持ち、カメラの前では視聴者の理想通りの偶像を演じるが、ひとたびプライベートになれば付き人を性的に虐待し周囲に当たり散らすタチの悪い女。
    何故彼女がそうなったのかがストーリーの進行と同時に紐解かれていくのだが、美しさを失うことに終始怯え続けるりりこの劣等感の根は深い。
    美しさを失うのが怖いのは、それが偽物だとわかっているから。自分は賞味期限付きのパチモノだと痛いほど理解しているから。
    後半、りりこの対比となる「正統な美」を生まれ持った若いモデルが登場するのだが、彼女のセリフがまた素晴らしい。
    こずえは生まれながらにライオンであるからして、ライオンの皮を被ったキツネの気持ちがわからない。
    この物語のすごいところ、そして怖いところは、りりこ自身がいずれ視聴者に飽きられると達観しているところ。達観すれども受け入れられない彼女の、周囲を巻き込んだ壮絶な悪あがきが何百ページにもわたって描かれる。

    はたして私達は一年前に売れた芸能人の名前を思い出せるだろうか?
    二年前、三年前は?

    そんな思い出してさえもらえない一過性の人気のために、自己顕示欲と結び付いた自己承認欲求のモンスターとなりはて、文字通り骨も見も削るりりこ。この漫画の登場人物すべてが等しく愚かで、浅ましく、滑稽だ。
    SNSに顕著であるが、私たちはもはや他人の目なくして自分の存在ありえないところまで行き着いてしまったのか。
    りりこは他人見る故に我在り、こずえは我思う故に我在り。外と内どちらに依存するか、両者の違いは大きい。
    ベクトルの方向性を間違えば、だれもが容易にりりこのようなモンスターへ堕ちていく。

    人は足るを知らない生き物だ。整形は癖になるというが、痛みを感じる心を整形できないのに、皮一枚だけ整えた美に何の意味があるのか。

    ラストシーンは賛否両論だが、私は己に一番近い人たちを道連れに行き着くところまで行き着いたりりこに、開き直った清々しささえ感じた。
    悪くないラストだ。
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    投稿日:2019.12.22

  • アライ

    アライ

    昔から超有名な作品だし、その存在はずっと前から知っていたのだが、本当に怖そうでスルーしていた岡崎京子の「ヘルタースケルター」。
    感想が言葉にならんなあ。ただ、まとわりつくような、すっげえイヤな気持ちになったのは間違いない。
    じゃあ読まない方がいいのかといえば、そんなことは全然なくて絶対読んだ方がいい。
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    投稿日:2019.04.24

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