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連城三紀彦 / 新潮文庫 (32件のレビュー)
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総合評価:
權兵衛
2
心に染みいる珠玉の短編集
シンプルな短編なのに読者の心を揺るがす筆力には、いつも瞠目させられます。 そして、いつも切なくなります。 近頃の小説は、登場人物の死で読者の涙を誘う展開が多過ぎなのではないでしょうか。 そういうのは、…ちょっと食傷気味なんです。 この作品集にも死の場面は出てきますが、それ自体で涙を誘ってはいません。もっと深奥の、心底に燻ぶるような部分を刺激してきます。 本物の文学を読みたい方に。続きを読む
投稿日:2013.09.28
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JumbleSoul
恋文・私の叔父さん
いわゆる髪結いの亭主の物語『ピエロ』が一番印象に残った。男女の仲は騙し騙されで成り立つ場合が多い。
投稿日:2014.07.04
ナチ_コチ_ショチ
連城氏の繊細な感性に感服 / 本書のどの短編も読み応え十分
十年以上も前に読んだ連城三紀彦の短編集『恋文』をリーダーで再読。こんなにも繊細なタッチを表現できる作家だったんだとあらためて実感した。表題の恋文はテレビドラマ化され(これ自体が結構前の話し)、渡部篤郎…・水野美紀・和久井映見が演じたと記憶している。ものすごく勝手だが、少年のままの純粋さを捨てきれない主人公を渡部篤郎がうまく演じていた記憶がある。『私の叔父さん』は、恋文とは逆に、姪とその娘の二人の女性に翻弄される男を描いており、これも秀逸。続きを読む
投稿日:2015.07.28
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堕天使蜜柑
あとがきの「これは僕の恋文です」が全部持っていった。他の作品も読みたい。 1984年の単行本だからかバーコードもないし検索でも掛らない…とりあえず文庫で登録
投稿日:2024.03.19
MS(1763691)
1984年の直木賞受賞作品。5作品収録。日常にありそうな風景から始まって、噺をどんどん複雑に転がして、意外な着地ながら納得のエンディングで締める。エンターテインメントの見本のような作品集。
投稿日:2024.02.02
土瓶
誰もが高評価の文学作品。 男と女の物語。 直木賞受賞作。 「恋文」 「紅き唇」 「十三年目の子守歌」 「ピエロ」 「私の叔父さん」 すいません。 まったく合いませんでした。。。_| ̄|○ やっぱり…【文学】は手ごわいなぁ。続きを読む
投稿日:2023.03.03
いるか
久しぶりに文学の世界に入り込んだ気がした。 男と女 こんなに深い関係があるのか?? ただ溺れるのではなく、精神的に。 5編の短編集。 「恋文」、「紅き唇」、「十三年目の子守唄」、「ピエロ」、「私の叔父…さん」 どれもよかった。 一番よかったのは、、、選べない、、、 ブクログさんのおすすめだったのだけれど、本当にこの本に出会えてよかったと思いました。。 これは手元に置いておいて、何度も読み返しますね。続きを読む
投稿日:2022.08.08
なかぞの
「十九年前真実の気持ちを全部嘘にしたのなら、今この嘘を全部真実にしてやる」 落とし前の付け方が哀しくて、美しい。 青春時代Number Girlとハヌマーンから受けた同じ類の衝撃でした。 今度は音で…はなく、地の文として、胸元に突き付けられた。 表現者への未練を断ち切れず、舞台に上がろうともしない僕は、煙草を吸いながら、こんな言葉を紡ぐことができたらなと、これが僕の言葉だったらなあと、ひとり妄想するだけであった。 誰に向けてるのかも判然としないけど、これが僕の恋文です。続きを読む
投稿日:2022.07.07
麦の海
このレビューはネタバレを含みます
知り合いにおすすめされて読みました。『恋文』は感情の表現が素晴らしい。特に好きなシーンは、鉄幹作の小説のことを江津子と話合っているときの描写です。 「郷子の胸が冷たい一滴を覚えた時である。」 「今まで胸の奥に隠していた感情が一挙に爆発し、流れ出した気がしたのだった。」 ラストで離婚届をラブレターと表現するシーンも好きでした。全然共感はできないけど、何故か泣けます。
投稿日:2022.06.05
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