【感想】死神姫の再婚6 -鏡の檻に棲む王-

小野上明夜, 岸田メル / ビーズログ文庫
(17件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
2
6
5
0
0

ブクログレビュー

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  • 無夜

    無夜

    このレビューはネタバレを含みます

    1-6まとめてレビュー

     新書購入


     恋愛。ファンタジー。



     天然ぼけぼけ、でも妙に現実的(お金持ちと結婚したいと望む)なお姫様は、お金で一度いやーな成金に買われるが、結婚式の当日に夫は暗殺されて、でもどる。死神姫、という不名誉なあだ名をつけられて。
     そうして、15歳になったとき、また叔父が金を持っている暴君に彼女を売り飛ばす。


     タイトルに惹かれて、小説購入。
     普通、こういうあだ名つけられる、不幸を招くと評判のお姫様って、美人なのだが・・・イラスト見ても「冴えない」ように描いてあるのがすごい(結局美人にしか描けないイラストレーターさん多いよね。これは、冴えないけど、ぎりぎりで可愛いのですよ。すごいサジ加減。)。文章にもとっても控えめに「可愛い」とか書いてある程度。みんな彼女を見ると、唖然とする(笑
     薄幸の美女を想像していて、微妙な彼女が出てくるせいで。(ブスならまたいろいろ違ったろうが、強いていうなら彼女は10人並みなのです。

     ねたはオーソドックスだけれども、無夜はこれ好きだなー。
     恋愛っぽくないから、すごく読みやすい。(主人公のアリシアは金で叔父に暴君に叩き売られたのに、それをきかされるとまじめに言うのだ「お買い上げありがとうございます。まだ家名をかっていただけるなんてっ」と。すごーく感性がずれたまま、この夫婦の物語は進む。

     
     ヤンデレ、ツンデレが今の流行ですが、やはりこういう健気系無夜は好きですよ♪
     でも、可哀想なのは亭主カシューの方だったりするなー。巻を重ねるごとに、可哀想になって感情移入していく。
     背景複雑(父親が女殺しまくって、裏庭のバラ園に埋めてた)なせいで、子供を作りたくないと悶々としながら、アリシア(主人公・妻)に惚れていくのですが、もう二巻目以降はメロメロとろとろに惚れてますが、かえってだから手を出せない。
     なのに、一緒のベッドで寝なきゃならないことの多いこと多いこと。(主に、人様の屋敷に行ったとき)
     血筋だけはいいアリシアは政治的に利用価値が高いので、よくさらわれるわ、あっちこっちの悪党や没落貴族からちょっかい出されるわ、当人はその手の誘いに鈍いからわけわからずににこにことお愛想笑いしているので、カシューはやきもきやきもきし続けなきゃならないわ。
     
     最初は能天気に思えたアリシアも、巻が進むうちに「逆境に気がつかない鈍いお姫様」ではなくて「生まれた瞬間から、悪い環境に順応していくしかなかったお姫様」で、実は本当に可哀想なのかもなー、と。当人が無自覚なところが余計。

     ちゃんと恋愛物だけれど、読みやすいなー、これは♪
     続編が出たら必ず買うことでしょう。

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    投稿日:2014.06.08

  • 荘野

    荘野

    このレビューはネタバレを含みます

    アリシアとカシュヴァーンの仲は相変わらず。アリシアのお腹が痛いという感覚はよくわからない。正直、死神姫シリーズは良くも悪くもやっぱりラノベだと思った。

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    投稿日:2013.07.01

  • なごみまくり

    なごみまくり

    死神妻と暴君夫の奇妙な新婚生活もめでたく1年。今日はライセン屋敷はカシュヴァーンの誕生日で盛り上がっていた。祝宴そっちのけで『好き』のプレゼントを要求する夫に、アリシアの「おなかが痛い」も最高潮! しかし幸せな時間は夫婦が国王陛下より緊急招集を受けたことで終わりを告げる。めくるめく伏魔伝の王宮にアリシアは興味津々だが、ジスカルドやバルロイも共に召集されていると知り、カシュヴァーンたちは互いに激しく牽制し合う。そして図書館の幽霊と渾名される王子ゼオの登場ですべての歯車が狂いはじめて・・・。

    相変わらず天然度合いがすさまじいアリシアにふふっと笑ってしまいます。カーシュですら止められないんだから、もはやどんな怖い人でも彼女は止められないよね。イチャイチャっぷりは進展してるようですが、あとはカーシュが吹っ切れるだけかなあ。まだまだシリーズは続きそうだし楽しみな主役であります。とりあえず王様力なさすぎて・・・宰相怖すぎて今後敵にならないといいな。アーシェルさまがアリシアに憧れ(?)を持ってるくさいので、今後絡んでくるんじゃと予想。アーシェルさまかわいいよアーシェルさま。仕組みがよう分からんけど翼組織気になる。
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    投稿日:2012.11.22

  • うらこ

    うらこ

    このレビューはネタバレを含みます

    6巻目。表紙のカシュヴァーンがまた若返っている感じがします。
    今回は、王宮に呼ばれるお話で、そこには、オーデル侯爵夫妻に、バルロイ、今まで出てこなかったゼオルディス王子も出てきて、いっそう賑やかに。

    ジスカルドとバルロイのケンカを止めるためにアリシアが行ったゲームには、ニヤっとしました。

    ゼオルディスとティルナードの因縁は深そうですけど、ノーラとティルナードが前巻からいい雰囲気になってて、ノーラの相手って、ティルナードなんだ、と納得。

    酔っ払ったアリシアとカシュヴァーンのあまあま雰囲気に、とうとう初夜?って期待したんですけど、そこはまたお預けに。残念。

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    投稿日:2011.11.23

  • hellogoodbye

    hellogoodbye

    Sixth installment!

    Wow... I think ゼオルディス deserves to be awarded the antihero of the series. I wonder how his character will play out throughout the story arc. I do like him though. But then again, I'm always a sucker for good bad guys.続きを読む

    投稿日:2011.06.26

  • 久瀬

    久瀬

    ライセン夫妻御一行が伏魔殿と噂の王宮に緊急招集されるお話。

    ラスボスと思しき王子殿下・ゼオルディスが怖かったです。非常に怖かったです(大事なことなので二回) 主役夫婦を良い感じに引っ掻きまわしてくれたんですが、カシュヴァ―ン、勝てるの?って感じでした。
    彼にも痛々しい生い立ちとかがありそうですが、知りたいような知りたくないような。

    今回、バルロイのおっさんのが非常に格好良かったです! レネとの関係性にも萌えました。いい加減押し倒されればいい←

    主役夫妻は今回ホントに糖度はんぱなかったです。そしてどんどんと発展していくカシュヴァ―ンの妻馬鹿具合が大好きです。
    でも、少しずつでもアリシアとの幸福な未来へと目を向けられるようになってきただけでも僥倖ですよね。
    ホントしあわせになってくれ、強公爵閣下!!
    続きを読む

    投稿日:2011.05.10

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