ふしぎなキリスト教

橋爪大三郎, 大澤真幸 / 講談社現代新書
(383件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
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149
61
13
1
  • 誤りもひっくるめて、ふしぎな社会学の本!

    本書が出版されてから、称賛の声とともに、批判・反駁する書物や論文が一体どれだけ出ただろう。
    例えば『ふしぎな「ふしぎなキリスト教」』という本は”ふツー連(ふしぎなキリスト教問題を考えるツイッター市民連合)”という団体による批判。
    これは「本書の2ページに1つは誤りがある」というくらいの厳しい批判なのだが、
    実は、ふツー連が一番厳しく批判しているのは、
    本書を教科書として使っているような教会や神学校である。

    確かにそうだ。だって本書は

    「キリスト教ってふしぎだなぁ」

    そういう本なのである。
    不思議なものに興味を持つのが人間の性。
    「そうだなあ、不思議だなあ」
    と思って、それから入門書に進めばいいのだ。
    対談なので気軽に読める。

    だが、本書の著者たちは社会学者であり、キリスト教に関しては素人であるし、
    まして、信仰へ導くために書かれているものではない。
    教会や神学部で「教科書」として使うなど、その教会や大学の資質を疑いたくなる。
    正直、本書に書いてあることをメモしながら読むなどはおすすめしない。
    専門的に神学を学んだわけでもないただのキリスト教徒の私から見ても、
    価値観以前に基本的なレベルの間違いが多いから(苦笑)

    だが、キリスト教徒にとっても、彼らが「ふしぎなこと」として
    挙げていることついて考えてみることは無意味ではない。
    教会で使うなら議論の題材として良いだろう。
    自分たちが当たり前と思っていることが、他者から見たら「ふしぎ」である
    ということを知れば、視野が広がるだろう。
    これはキリスト教徒にとってのキリスト教だけでなく、
    日本人にとっての日本、などについても言える。

    また、キリスト教関連書としては異例のベストセラーである。
    本書の誤った箇所も含め、既に「日本のキリスト教理解」の一部となっている。
    そういう意味では「社会学」の本としても一読をお勧めする。
    続きを読む

    投稿日:2014.09.16

  • キリスト教はややこしい

    かなり興味深かった。
    これまで感じていたキリスト教の不可解さの回答が多くあった。
    でもやっぱり、キリスト教は理解できない。
    矛盾だらけなのに、それを受け入れて信じる人たちを理解できない。
    それは自分が日本人だからなのか。続きを読む

    投稿日:2013.09.25

  • 面白すぎて2回連続で読みました

    キリスト教が何なのか、何故世界中で何億人もの人が信仰するのか、どうもずっと腑に落ちていなかったのだけど、キリスト教を理解するには聖書のダイジェストを読むんじゃなくて、こういう客観的に批評する本じゃなきゃダメだと痛感。対談形式で「一神教って何なの?」というベースのところから語っているのですが、その内容が本当に面白い。キリスト教を信仰するのは内容どうこうじゃなくて安全保障のためだ、という解説には目からウロコ。多民族からの侵略の心配のない立地的に恵まれた環境の日本には一神教は生まれないはずです。続きを読む

    投稿日:2014.04.12

  • 読了しました。

    非常におもしろかった。聖書を理解することが、文明を理解することに非常に役に立つと分かりました。必読の書、です。

    投稿日:2017.07.03

ブクログレビュー

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  • にしむら

    にしむら

    キリスト教について質問と対話形式で書かれてます。

    日々変革している世界に対して旧世の価値観を
    当てはめたらあらゆる矛盾に突き当たりますが

    それをキリスト教徒はどう昇華しているのか

    また旧約聖書に疑問を持ち、否定して行く過程で
    科学が発達し、産業革命が起きるなどヨーロッパが
    発展した歴史にも目からウロコでした

    続きを読む

    投稿日:2019.11.11

  • koton

    koton

    キリスト教ってキリストが神なのかと思ってた。神は別にいて、あくまで「神の子」なのかー。しかも偶像崇拝なのか!自分が全然キリスト教のこと知らなかったのがわかった。
    ユダヤ教との関連・違いも例えがわかりやすくて面白かった!特にユダヤ教はいじめられっ子の心理と似てるっていうのが印象的。
    あと、神は創造主であって、エイリアンみたいな存在っていうのが、ちょっとエヴァの使徒みたいだと思った笑
    続きを読む

    投稿日:2019.10.01

  • kamohon

    kamohon

    ヨーロッパ社会だけでなく、現代の全世界を理解するためにはキリスト教を学ばなくてはならない。しかし文化的なバックグラウンドでいうと日本人には最もとっつきにくく、理解し難いのがキリスト教。そんな我々の理解の一助になるような学者同士の対談がこの本。現代社会を知る上で勉強になる一冊だった。続きを読む

    投稿日:2019.08.28

  • quazism

    quazism

    キリスト教もイスラム教も元はユダヤ教である、ということがわかった。現在の日本の「日本国憲法」「民主主義」「市場経済」「科学技術」「文化芸術」は欧米からきているものであるということはキリスト教のことをわかってないと、基本をわかってないことになるらしい。続きを読む

    投稿日:2019.08.12

  • harutofujihara

    harutofujihara

    近代、近代化とはなにか、それは西欧化とも言い換えられる。西欧化の根本にあるものは何か、というとそれがキリスト教であり、だからこそキリスト教への理解が世界情勢の認識や歴史の紐解きに不可欠、ていう言説は理解できるしこの本一冊でもいろいろ知れることはあるのたが、当然ながら実際にそういう考え方を日常でするには知識も訓練も全く足りてなくて相当ガッチリした教育でも受けないと普通の人は元の木阿弥、みたいなところもある。続きを読む

    投稿日:2019.06.15

  • グアルデリコ

    グアルデリコ

    このレビューはネタバレを含みます

    ユダヤ教もキリスト教もイスラム教も同じ神様を信仰していて、その神様の信じ方が違うだけというのは知っていましたが、更に一神教のユダヤ教からキリスト教に至るまでの流れを、対話方式で解説していてこれでやっと「キリスト教とはなんぞや」というのが理解できました。キリスト教関連の本を読んでも「すっと」頭に入ってこなかったのですが本書はその根本を理解するのにちょうど良い本だと思います。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2019.06.11

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