【感想】粘菌 その驚くべき知性

中垣俊之 / PHPサイエンス・ワールド新書
(25件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
3
11
3
1
0
  • 映像で見ると分かりやすい内容かも

    数学が嫌いじゃない人向け
    言葉の言い換えが多いので混乱するかも
    文章がどろっとしていて読み進めにくい

    …という感想を持って読んでいました、が!

    最後の第8章を読んでこの理由がわかりました。
    誤解が起こることを避け、正しく伝えることに十分注意して書かれた結果なのだと気付きました。
    それでも、数式を見るのが嫌いな人や説明書を読むのが嫌いな人は読むのが苦しいかも。
    そうでなければ、知性ってなんだろうということを考えられる楽しい内容だと思います。
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    投稿日:2015.12.05

ブクログレビュー

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  • hkobayashi

    hkobayashi

    以前「粘菌が迷路を解く」等と言ってちょっと話題になった粘菌の話しです。
    単細胞生物に判断能力、記憶力はあるのか?さらに「逡巡」することがあるのか?
    そのような動作は「知性」と呼べるのか? 等々、とても興味深いです。
    粘菌の動きを数値モデル化して考えるくだりなんかはけっこう感動的です。面白いです。
    本の内容はかなり独特で、しかも高度なものですが、文章は平易で、非常にわかりやすい。
    とても楽しく読めました。(^_^)/
    続きを読む

    投稿日:2018.10.13

  • show

    show

    粘菌にどうやって迷路を解かせたのか分かった。
    粘菌恐るべし!

    知性とは何か?意識は?

    考えさせられました。

    投稿日:2015.10.11

  • Flooding Throne

    Flooding Throne

    誰もがその名前を知りながら、生態については殆ど知識を持ち合わせない「粘菌」を題材に取り、「知性」を機能として捉え直しながらその意味論にまで踏み込んで行く。新書というメディアはこの遠大なテーマを扱うには尺が短過ぎるとみえ、終章はかなりの猛ダッシュを余儀なくされる。粘菌に関する一通りの知識を得たいだけなら一読の価値は有るかも知れないが、著者の提示する問題を真に追いたいなら別の科学哲学の啓蒙書を読む必要ありと思う。続きを読む

    投稿日:2015.05.06

  • takeshishimizu

    takeshishimizu

    粘菌といえば南方熊楠、ばかりではない。北大などを中心に粘菌の研究は続けられている。本書ではこの10年くらいで分かってきた新しい話題が紹介されている。実際にビデオなどで観る方がわかりやすいのだろうけれど、実験の雰囲気が伝わってくる。粘菌がえさ場までどうやって最短距離で向かっていくのか。迷路などを使って実験している。また、JRの主要都市を結ぶ路線と、粘菌の動きの対比も興味深い。さらに、粘菌にリズムを記憶する能力があるという。一定の時間間隔である刺激を与える。刺激があると粘菌は歩みを止める。そこで、刺激があるべき時間になっても刺激を与えないでおく。すると、粘菌は何の刺激もないのに、その時間になると歩みを止めた。おもしろい。数学的にいろいろなモデルが提案されているようだけれど、そこについていくのはちょっときつかった。数学的な記述をうまくかわしていけば、おもしろい話題が満載であった。ところで、この粘菌、単細胞のはずだけれど、かなりの大きさになっている(変形体という)。しかも、核が分裂して、1つの細胞内にいくつもの核ができている。ちょっとそのあたりがイメージしづらい。ちなみに、著者はイグ・ノーベル賞を受賞。「爆笑問題のニッポンの教養」にも出演されました。それから、本書の中で蔵本由紀著「非線形科学」は名著だからぜひ読むようにとすすめられていましたが、私は最後まで読み通すことができませんでした。続きを読む

    投稿日:2014.12.14

  • kawaakami

    kawaakami

    このレビューはネタバレを含みます

    ゾウリムシに知性はあるのか?カテゴリーの新書。知性として認識されるもののメカニズムは意外と単純なものの中にあるということを、粘菌を通して探っていく。最短経路の算出を行う実験、このネットワーキングがどのようなアルゴリズムによって行われるのか?分散処理の総体としての知性の表れ。後半は、学習、逡巡といったさらにチャレンジングな課題に挑んでいく。たぶん現在進行形の研究も多いため、特に後半部分は考え方のアイディアレベルの紹介が多いがとても楽しめる。刺激による周波数の選択と位相の揃い加減。まあ世の中が波しかないとしたらそこだよね。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2014.11.13

  • candra

    candra

    粘菌が迷路を解く仕組みと脳の仕組みの、抽象的なメカニズムレベルでの類似。使用による強化と、使用されない経路の消失。

    投稿日:2014.08.20

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