【感想】人類は衰退しました1(イラスト簡略版)

田中ロミオ, 戸部淑 / ガガガ文庫
(53件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
15
21
10
1
2
  • アニメと違って二部構成

    妖精さんとのすったもんだを「わたし」の視点でゆるふわな文体記録した前半部分と、それらの経緯をまとめた後半部分の「調停官の活動報告書」という硬質な文体の2部構成からなるSF作品です。「わたし」の体験する怒涛の展開と、後半部分の冷静な観察者の視点。この文体の差異をじっくり味わうほどに、さらに面白さが湧いてきます。続きを読む

    投稿日:2013.12.28

  • ゆるいSFラノベ。初ライトノベルとしては無難な選択。

    タイトルの通り、人類が衰退した世界を描くライトノベルです。といっても、人類衰退系世界観の他の小説等と比べると、比較的明るい描写が多く、決して暗い気持ちにならずに読みすすめる事が出来ると思います。

    イトノベルを読むことの多い人向けに言うと、「キノの旅」が好きな人などは、楽しんで読めるかもしれません。

    ライトノベルを読んだことのない人に向けて言うと、いわゆる「美少女が出てきて、エッチなことがあったり、よく分からない超能力バトルをする」みたいな作風ではないので、そういうのを期待してる人には向かないでしょう。
    どちらかというと、「イマドキの児童文学」とでも言うつもりで読むと、楽しいかもしれません。

    ライトノベルを読むのが初めてと言う方には、比較的オススメできる部類の作品です。
    続きを読む

    投稿日:2013.10.19

  • 衰退した人類とミラクルな妖精さん

    設定がまず面白いですね
    人類が衰退し電気だけではなく食料でさえ貴重な時代
    文化も同様に衰退し先人たちが残した遺産がたまに発掘されます。
    そんな世界で勢力を第一にしたのはなんと妖精さん
    なぜ妖精さんがそこまで勢力を拡大できたのかはわかりませんが
    妖精さんのミラクル度を考えれば当然か・・・とついつい思ってしまいます。
    なにがミラクルなのかは読んでみてのお楽しみですね。
    とにかく色々な意味ですごいです♪

    全体的にほわ~んとした感じでくすくす笑える作品なので気軽に読めると思います。


    続きを読む

    投稿日:2013.09.26

  • ようせいさんすごい

    現在の人類が今よりも文明が衰退した地球で新しく台頭した「妖精」と呼ばれる人類と
    小さな人形の妖精達が
    国連の調整官として就任した「私」と「妖精」達のふれあいがおもしろおかしく描かれている。
    ダメ人間な「私」の生活ぶりや妖精達の行動は
    初めて調査官として張り切って仕事をしたら大変な目に遭ったり
    呼んでるいる人飽きさせない文面は、さくさく読み見やすい。
    続きを読む

    投稿日:2013.09.26

  • ようせいさん

    人類が衰退した未来で、主人公は妖精にお菓子を渡し数々の不思議な体験をしていく。
    妖精はお菓子やいたずらが大好きで、数々の謎をうみだしていく!?

    調停官である主人公は妖精と人との間を取り持つが出来るのか?続きを読む

    投稿日:2013.09.25

  • アニメが面白かったので

    買いました、もらったポイントで
    予定通り面白かったです。
    イラストが表紙のみなので、完全版の方も気になります

    投稿日:2013.09.26

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ブクログレビュー

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  • eirain0320

    eirain0320

    (一昔前の?)美少女ゲーム界隈で知らない人はほぼいないだろう有名ライター、田中ロミオ氏のラノベデビュー作。『デート・ア・ライブ』を読了したので、次のラノベ枠として読み始めることに。

    人類が衰退し、新しい人類(?)である"妖精さん"が取って代わった世界。主人公は、人と妖精さんとの間を取り持つ国際公務員である"調停官"となり、故郷のクスノキの里に帰ってきた一人の女の子。昔は重要な役職であった調停官も、妖精さんとのトラブルもほとんどなくなり、人類も衰退してしまった今となっては立派な閑職。楽な仕事ということで就いたものの、あまりにもやることがない。とりあえず近くに住まう(?)妖精さんに挨拶へ向かうが―――。

    身長10cmくらいで、「楽しいこと」と「お菓子」が大好き。高い知能と技術を持っており、たくさん集まって「楽しいこと」を始めると、とんでもない技術で色々なものを作り上げてしまうが、物忘れが激しく冷めやすいのか、作り上げたものをほっぽってあっという間に離散。恐怖を覚えると失禁し、防衛本能で(文字どおりに)丸くなる。不思議な不思議な妖精さん。

    そんな妖精さんと、調停官である主人公の女の子の交流を描いたほのぼのファンタジー。「人類はなぜ"衰退"したのか?」、「その頃に現れ始めたという妖精さんとは一体?」などなど、気になる点はたくさん。これからどんなストーリーが展開されるのか楽しみだ。
    続きを読む

    投稿日:2023.08.19

  • 米山

    米山

    再読。とても面白い。ああ、いいなあと登場人物を羨む体験は久しくしていなかった。思えば自分の原初の読書体験もそんな部分が大きかったかもしれない。ラノベということで挿絵もあり、キャラクターの外見が分かりやすかった。こうすることで読者が作者から遠くなり、時々オエッとなるようなキャラ臭さが抜けるのかなと思う。それと読みやすい文章ではあったが結構知らない日本語が多くて語彙力高いなあと思った。続きを読む

    投稿日:2022.08.02

  • abc

    abc

    このレビューはネタバレを含みます

    audibleで再読 シリーズのラストを知ったうえで改めて読むと、違った視点で楽しく読める。妖精さんの可愛らしさとブラックジョークの掛け合いのテンポが良い。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.10.08

  • palebluedot

    palebluedot

    「単純に言えば、妖精はたくさん集まると面白いことをおっぱじめる、ということだ。 人間以上の知性とリソースと効率と情熱を総動員してな」

    ゆっくりと人口を減じ、科学技術も失われ、都市は放棄され、生活圏も縮小し、今にも消え去ろうとしている、人類。
    そして、引退したヒトは、地球人類の座を彼ら「妖精さん」に明け渡した。
    という、「人類は、衰退しました」。

    ほのぼの終末モノと言うことで「ヨコハマ買い出し気候」かと思いましたが「ねこめ~わく」の方でした。
    小さくて可愛い生き物達はヒトが大好きで、ヒトの状況はとても寂しい物ですが、悲壮感はありません。
    なにしろ後を継ぐ者たちがいるのですから。と言うと、ほら一緒。

    主人公は、ヒト最後の学校を卒業した「わたし」。
    卒業後の進路を、妖精とヒトの仲立ちをする「調停官」に求めて故郷に戻ってきたところから始まります。

    妖精さんを捕まえて名前を付けたら女神に祭り上げられたり、妖精さんが一夜にして未来都市と巨大ロボを作り上げたりする第一話と、
    妖精さんが折り紙で光合成原核生物を作ったら
    進化しちゃって大変…?な第二話で構成されています。

    二話目のオチは、SukosiFusigiな感じでとても良かったです。
    内容の薄い、ただのほのぼのかと思っていたので予想外に当たりでした。
    ヒト以上の知性を持った後継種族が、ぽやんとした子供もみたいな妖精、というのも面白い。
    続刊にも期待です。

     「にんげんさんだー」「うおー」「まじなのです」「ちかよってもへーき?」「おこられない?」「これからどーなってしまうのかー?」「あやー」「おおきいですー」「ごぼてんすきです?」「ひえー、ひえー」「のっけてくださいー」
    続きを読む

    投稿日:2019.08.25

  • うみ

    うみ

    アニメの途中から見て良かったので、原作も読んでみたが、アニメ同様に読み心地が良かった。原作の雰囲気を上手くいかして映像化していたんだなあと再確認。

    投稿日:2018.10.14

  • コノハ

    コノハ

     タイトルは聞いたことがありつつも読んでいなかったが、アニメOPを聴く機会があり心に残ったので原作に挑むことにした。アニメは多分その後に。

     前知識ゼロで読みだしたためこの先どうなるか全く分からないけど、1巻読んだ段階だと世界史のパロディみたいに原始時代から現代までを追いかけるパロディみたいになるのかな?と感じた。高校世界史の教科書とユーモアと皮肉でトッピングしたような面白さ。
     妖精というド直球のファンタジーはあるけれど、それを科学的に見つめる祖父の存在。SF、それに付随する哲学臭さも併せ持つ、(自分が読んだ)2000年代後半のライトノベルの馨りが鼻腔をくすぐる。

     2010年前後のラノベへのノスタルジーに陥ってしまいそうだけど、ノスタルジーに留まらない何かをこの作品から受け取ることができたら嬉しい。
    続きを読む

    投稿日:2017.06.18

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