【感想】千里眼 運命の暗示 完全版 クラシックシリーズ3

松岡圭祐 / 角川文庫
(28件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
2
7
13
4
0
  • 前作「ミドリの猿」から続く物語はひとまず一区切り。

    とらわれの身となってしまった美由紀は密かに中国へと送られる。一方、その中国は日本への開戦を前についに国境付近で小競り合いを始め、日中双方に損害が出始める。果たして美由紀はとらわれの身から逃れることが出来るのか。日中の関係の行方は。
    前作が引っ張って引っ張って終わってしまったので、先が気になりついつい読む手が止まらなくなってしまう。美由紀をとらえ、脳に直接様々な刺激を与えることで無力化して中国に送り込むといった、周到な用意をしていた闇の組織は一方で精神科医を巻き込んで自分たちの秘密に触れそうな人たちを精神疾患患者に仕立て上げるなど、およそ人間らしからぬ行いをしていて、フィクションであるにもかかわらず本当にこんな組織があったら自分たちの人生はそんな人たちに操られているのかと真剣に考えてしまいそうだ。一方で、そんな組織にほぼ単独で(前作から引き続き嵯峨や第1作から登場する刑事蒲生の力を借りてはいるが)立ち向かう岬美由紀という女性の強さが際立ち、そんな奴いねーだろとつっこみをいれつつもあまりの格好良さにそんなことはどうでも良くなってくるのが不思議だ。
    第2弾「ミドリの猿」から続いてきた物語は本作でひとまずの区切りがつく。この先、謎の組織や恒星天球教がどんな動きを見せてくるのか、続編にも期待が出来る。
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    投稿日:2013.10.20

  • おもしろいデス

    千里眼(岬美由紀)のエンタテインメント版。結構面白かったです(笑)

    投稿日:2014.01.31

ブクログレビュー

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  • tailslope

    tailslope

    このレビューはネタバレを含みます

    千里眼クラシックシリーズ第三弾。
    今回も岬美由紀の大ピンチは続く。
    今回は中国13億人 VS. 岬美由紀1人の戦いだ。
    あまりにも荒唐無稽の設定ではあるが、エンターテインメントの設定
    として見ると、まあ許せるか……。
    気功の力(かめはめ波)で、岬美由紀が怒り狂った大勢の中国人をなぎ倒す場面は、
    いくらなんでもそれはあり得ないと思った。
     物語の最後に、一般人になった岬美由紀が一般道をスーパーカーで、都心のビル
    の谷間を走り去る場面で終わる。
    一般道なのに、免停確実の道路交通法違反のスピードで走り去る場面で終わるが、「おいおいちょっと!?」と思った。

    クラシックシリーズは、この後12巻まであるようだが、たぶん、もう読まない。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.06.04

  • pbh23864

    pbh23864

    相変わらず突拍子過ぎる話はついに国境をこえてしまった。蘊蓄の多いアクション大作と言う感じか。

    超人ぶりに益々拍車がかかる美由紀。誰か彼女を止めてください(笑)

    投稿日:2022.08.28

  • jinma46

    jinma46

    このレビューはネタバレを含みます

    この顛末はかなり面白かったです。
    ちょっと中国人民 対 岬、嵯峨、蒲生という図式でなんとかなってしまうのは漫画な感じがしますが。
    まあ、かめはめ波が戦争を回避する大技になったというのも漫画オタクの私には良かった。

    かめはめ波は兎も角として気功に関する解釈は概ね私の個人的な考えと変わりありませんでしたので、話の展開そのものをスンナリ受け入れられたんでしょう。

    星4つくらいかな☆☆☆☆

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    投稿日:2019.05.05

  • 2006takahiro

    2006takahiro

    拉致監禁された岬美由紀を発見した蒲生誠と嵯峨敏也。しかし為す術もない3人を乗せた戦闘機は反日感情の渦巻く中国へと飛び立った。13億もの国民を洗脳し、戦争に向わせることなどできるのか?唯一の鍵を握る男を追って北朝鮮との国境から南京の刑務所へ、そしてディズニーランドにそっくりのテーマパークへと飛び回る美由紀たちに開戦が迫る!全く新しい緊迫のストーリーが炸裂する。続きを読む

    投稿日:2018.06.07

  • おにけん

    おにけん

    このレビューはネタバレを含みます

    メフィストの拷問により、心神耗弱状態になった岬美由紀。中国へ送られる途中で、蒲生と嵯峨に助けられれ自分を取り戻し、日中間に起こりそうになる戦争を回避する為奔走する話の流れ。美由紀が スーパーマン並みに活躍して物事を解決する為、 文章を読んでいてもあまり親近感がわかない。でも、物語の最後の辺りで明らかになる恒星天球教教主と今回の騒動の黒幕との関係が物語の壮大さを感じさせる。話の展開が破天荒過ぎてついていけるかわからないが、引き続きシリーズを読んでいきたいと思う。

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    投稿日:2017.07.03

  • anri0912

    anri0912

    息抜きのつもりが思いの外のめり込んで読んでしまった。
    これぞエンタメ小説、と言った感じなのだけれども、日・中、間国の問題などがリアルでゾクっとしました。

    こんなこじ付けた理由で戦争なんて…と思ったのですが、意外と戦争の始まりなんてこんなものなのかもと。
    スケールが大きすぎる気がしないでもないですが、まぁそれはそれで。
    続きを読む

    投稿日:2016.10.19

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