運命の人(二)

山崎豊子 / 文春文庫
(46件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
11
18
7
3
0

ブクログレビュー

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  • ぽっきぃ

    ぽっきぃ

    ペンと紙を武器とする新聞記者の主人公が逮捕されペンを折られたところから2巻は始まります。

    知る権利を掲げて戦うジャーナリズムと国家公務員法の守秘義務を破ったことで起訴した国家権力との熾烈な法廷での争いが描かれています。少しばかり難しい部分もありますが、昔も今も変わらない「○○の権利」について勉強にっています。何でも権利を主張すればよいとも限らない部分も見えてきます。

    沖縄返還は歴史の教科書等で目にすることではあるかと思いますが、基本的に綺麗に描かれていると感じます。実際はこんなにドロドロとして、いろんな人がいろんな問題と戦って今の「沖縄県」があるのかと思うと、平和とも綺麗ともいいがたい出来事だったのではないかと思いました。
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    投稿日:2021.09.03

  • noguri

    noguri

    (一巻から四巻まで合わせたレビューです。)

    大好きな山崎さんの(もしかすると最後になるかもしれない)長編小説。

    沖縄返還時の機密文書漏洩事件(西山事件)をテーマに、
    相変わらずの取材力&構成力で読者をぐいぐい引っ張っていきます。

    この分野は完全に無知でしたが、小説を通じて、
    昔の自民党の政治のやり方を目にすることができました。
    主人公の機密文書を入手した手段は、
    倫理的によい方法だとは言えませんが、
    それ以上に、臭いものに蓋をする昔の自民党の政治家や官僚にも、
    沖縄の人たちだけでなく、日本人全員が
    もっと憤りを感じるべきなんでしょう。
    現在も普天間基地移設問題で民主党が揺れていますが、
    少しばかり当事者意識を持って
    この問題を受け止めれるようになった気がします。

    山崎さん、もう一冊書いて欲しいなぁ。。
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    投稿日:2021.06.24

  • mutotsu55

    mutotsu55

     戦後の沖縄密約を通して国家権力とジャーナリズムの戦いを描く全4巻中の第2巻。
     本巻は、記者逮捕から公判までを描く。冒頭にもある通り、事実を取材し小説的に構築したものなので、裁判の展開などは専門用語も多くやや難解。だが、臨場感に溢れ、証人などの表情がありありと伺うことができる。
     沖縄返還というと、歴史の教科書では割と美化されているように感じるが、裏でこのような密約があったことは伏せられている。本書を読むと、すっきりせず、結局何のための返還だったのかなと思ってしまう。日米両政府の体裁のためか?とも思えてしまう。政府のいいように利用されたのではないかとさえ、思えてしまう。それだけに歴史を知る上では興味深い一冊。
    続きを読む

    投稿日:2021.03.29

  • 四季子

    四季子

    少し登場人物が多くなって、内容も難しくなってきたけれども。
    知らなかった事は自分で調べたりと、歴史にも興味がわいて楽しい。
    続きも、楽しんで読めそう。
    ドラマの方も、見たかったな。

    投稿日:2020.10.05

  • matchyy

    matchyy

    縒れた糸は張りを戻すこと無く、絡み縺れ落ちていく。

    (以下抜粋)
    ○「事情は承りました。事件について詳しいことは解りませんが、学校にはいろいろな事情を持つ児童がおり、そういうお子さんを守るのも、私ども教師の務めです、ご推察するに今、一番、大変なのはお母さんだと思います、確か四年生のお兄ちゃんもいますね、二人のためにも、ここはお母さんが気丈にしていて下さい」(P.109)続きを読む

    投稿日:2020.01.01

  • cinejazz0906

    cinejazz0906

    毎朝(毎日)新聞社の弓成亮太(西山太吉記者)が、外務省職員の三木昭子(蓮見喜久子事務官)から入手した極秘電信文を、社進党(社会党)議員によって政府追及の手立てに用いられてしまう。国民の知る権利を主張するジャ-ナリズムと守秘義務違反で起訴に踏み切った国家権力との熾烈な法廷論争が展開される。情報の入手が不倫スキャンダルと絡むにおよび、被疑者の家族をも巻き込む一大事件と発展していく。国家公務員の守秘義務とジャ-ナリズムの功罪について思いを馳せる。続きを読む

    投稿日:2019.10.28

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