【感想】鉄腕バーディー(12)

ゆうきまさみ / ヤングサンデー
(3件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
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ブクログレビュー

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  • 消息子

    消息子

     『鉄腕バーディー』は地球で繰り広げられる宇宙人と人間の陰謀、それを取り締まる捜査官の話のようでいて、実はさらに大きな物語が背景に控えているので、本巻でちょっと話がバーディーの生い立ちに広がる。

     前巻、ロボット「人形」のオンディーヌと戦っていて、何か記憶が喚起されて一瞬手が緩むバーディー。結局、大混乱の中、つとむの姿で倒れているところを浄火学院の人々に救出されるのだが、それ以降、つとむの中でバーディーが反応しないのだ。宇宙船に調べてもらったら、今度はバーディーの姿のまま精神はつとむという状態で固定してしまった。
     困るつとむ。カミキリムシ型異星人の上司メギウス曰く、「われわれの目から見ると、君とバーディーの外見など大して違わないぞ」。おお、それはごもっともだ。だけど、それじゃ、つとむがバーディーに変身するというこのマンガのキモがまったく意味なし。
     バーディーとつとむの精神が融合しつつある徴候を発見した異星人の医者は、融合を阻止するため、バーディーの生い立ちを知識としてつとむに与えることにする。これは読者にバーディーの生い立ちを語るための作者の高度なテクニックである。さらに地球にやってきたアルタ人神祇官のネーチュラーの回想を交えて補強するという技を使う。

     バーディー・シフォン・アルティラ、シフォン星で生れたアルタ人のバーディーは、調整アルタ人。警察や軍関係での使役を目的に強靱な体質を与えられて誕生した。連邦の首都オリオテーラでは抑圧されたアルタ人が暴動を起こしている。そしてアルタ人への弾圧は、アルタ人の独立を目指すクリステラ・レビのテロリズムによってさらに加熱しているのだ。

     おまけマンガは「青少年ナントカカントカ条例をブっちぎれ」、時代を感じさせますな。
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    投稿日:2016.03.11

  • Seven

    Seven

    表紙絵でバーディーが乗っているような乗り物、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズでの”ホバーボード”みたいなのが欲しくて欲しくてたまらない。デロリアン共々誰かに発明してほしい(笑)。

    投稿日:2007.10.04

  • kagari

    kagari

    待望のヴァイオリンとの幼少時代の巻。バーディーとの関係が以前の話よりも密になっている様子。もっとも以前発表されたときは短編で、ここまで掘り下げられていなかった。アルタ人の迫害はシリアスだけど幼いバーディーがかわいくてガス抜きできる。メギウス警部がいいカンジ。私は彼がすごく好きです。続きを読む

    投稿日:2006.04.06

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