【感想】もうおうちへかえりましょう

穂村弘 / 小学館文庫
(56件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
8
27
10
1
2

ブクログレビュー

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  • miserybeatle

    miserybeatle

    途中までそうでもないかなと思ってたけど、途中からグッときた
    例えばなぜブルーハーツは受け入れられたのか
    ヒロトとほぼ同じ世代の人たちにとって、なぜブルーハーツは彼らが時代の中で感じていたモヤモヤを晴らしてくれたのか、みたいなことがわかる。彼らが当時感じていた空気感のようなものが。続きを読む

    投稿日:2024.03.11

  • stardancer

    stardancer

    穂村さんのエッセイがとても好きです。やはり歌人は言葉の使い方が上手いし、なんなら楽々操っている気がする。特に初期のエッセイがいい。社会不適合者みたいな自分を晒しながら、結構上手く人生を泳ぎきっている気配を感じる。これは褒め言葉です。続きを読む

    投稿日:2024.02.23

  • hito4ogw

    hito4ogw

    歌人穂村弘が今から20年くらい前に書いたエッセイ。1章は恥ずかしさや情けなさ、恋愛観や悲壮感、妄想、よく考えるとホラーを感じる瞬間など微妙な感情の機微を深掘りし、2章はカフェやパスタの呼び名の変化、短歌で見るバブル崩壊や金利変動が世間にもたらす空気感の変化、ダイヤル電話からケータイ電話、同棲や婚前交渉に対する価値観の変化、名前の変化などからノスタルジーを味わい、3章は読書や本、古本屋、文体に関するエピソードを語る。20年前くらいのエッセイの中で20年くらい前を語ったりするのをいま読むと、トータルで40年くらいの時代の変化を味わえるので、この本はもはや近代日本の歴史の参考書的な読み方も出来る。全体を通して感じたことは、個人の感性はあまり変わらないけど、世間の価値観は思ったよりも早いスピードで変化しているということ。いったい価値観っていつどんな風に変化してるんだろうと思う。誰かグラフかなんかで価値観の変化を可視化してくれないだろうか?もしそんなものが作れるのならば、政治家や芸能人もスキャンダルを避ける事が出来るのかも知れない。歌人ならではのデリケートな感受性や思考の深掘りの仕方はとても勉強になるし真似してみたくなる。読んで良かった。続きを読む

    投稿日:2024.02.02

  • まめ子

    まめ子

    好きな方の好きな本はきっと面白いであろうと思って、本作で紹介されていたものをいくつか図書館で予約した。「実際にはまだやって来てもいない月曜日の幻影に怯えて「サザエさん」を楽しめないなんて、もったいないではないか。」という考え方が好きです続きを読む

    投稿日:2024.01.24

  • とり子

    とり子

    着眼点と不安要素が面白くて、ところどころで声を出して笑いました。
    穂村弘さんの本をはじめて読んで、短歌にも興味が湧きました。

    投稿日:2023.03.31

  • ☆ベルガモット☆

    ☆ベルガモット☆

    『世界音痴』から2作目のエッセイ(2004)の文庫版。2010年発行。表紙はカプセルホテルに居るジャージ姿の穂村さん。
    表題は一斉放送の文言からのようです。あとがきの不穏なほむほむワールドが癖になります。時々文末にある短歌がいいアクセント。

    白馬に乗ったお姫様が現れるのを夢見て、お互いに高めあう恋愛を試してみようと四苦八苦
    運命の女生との出逢い妄想世界は読んでる側も悶絶してしまう
    吉野朔美さんとの恋愛トークエピソード、こじらせてます
    「愛はいつも」はだいぶホラーな背筋が凍る話

    くわえろといえばくわえるくわえたらもう彗星のたてがみのなか(穂村弘)

    バブル世代とその後の世代の歌の比較を「八十年代最大の衝撃」「言葉の戦後性」「言葉の金利」で解説していて読みごたえがある

    惑星別重力一覧眺めつつ「このごろあなたのゆめばかりみる」(穂村弘)

    防腐剤無添加ですが腐ってもいます冷蔵庫って風が冷たい(兵庫ユカ)

    もともと青春の文学と云われる短歌は、早熟の優れた才能が生まれやすいジャンルらしい メディアとの相性の良さを指摘している
    古本屋愛が半端ない。「いいところ」センサーが一致した時の興奮度、共感しちゃう。
    大島弓子さん、高野文子さん好きが溢れている。
    穂村さんの寮に入りたい。

    立ち読みのアリスの版数確かめていたら真夏が笑って死んだ(穂村弘)
    続きを読む

    投稿日:2023.02.04

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