【感想】クリスマス・プディングの冒険

アガサ・クリスティー, 橋本福夫 / クリスティー文庫
(32件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
5
7
14
2
0

ブクログレビュー

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  • かのと

    かのと

    このレビューはネタバレを含みます

    クリスマスにクリスティを!ということで読んだ。
    表題作は古き良きイギリスのクリスマスを描いているそう。クリスマス・プディングを食べてみたい!作中で「エックス脚」という言葉が出てきたのが意外で驚いた。
    全体的に面白い短編集だったが、一つだけマープル。似たタイトルの作品がポアロにもあったような。
    あと、有能な秘書のミス・レモンが面白かった。
    解説が川原泉でびっくり!

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    投稿日:2024.01.08

  • hazel8483

    hazel8483

    クリスマスっぽいイメージで
    クリスティ自身が編んだ短編集。
    クリスマスにはクリスティを!

    タイトルになっている物語は
    ポアロさんが「イギリスらしい」
    クリスマスを過ごすために招待される
    という前触れがあるので
    読んでいるこちらも一緒に伝統の祭日を
    味わうことが出来ました。

    あと『スペイン櫃の秘密』で
    優秀だけどクールなミス・レモンが
    推理話にのってこないもんだから
    ヘイスティングスを懐かしがる
    ポアロさんがちょっと笑えます( ^∀^)
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    投稿日:2023.12.07

  • オズ

    オズ

     クリスマスプディングの冒険
     クリスティの短編集。冒頭挨拶でクリスティがクリスマスについて述べているが、やはりイギリスのクリスマスは特別な様だ。クリスティがこの作品集を読者へのクリスマスプレゼントとして発表してくれた事に感謝を持ちながらも、8月末という全くの季節外れに目を通している罪悪感を踏まえて(全く風流でないなあ)感想を書く。

    クリスマスプディングの冒険
    表題作。探偵役はポアロ。とある皇太子が若さ故に犯したトラブル。家系に伝わるルビーの盗難事件。持ち出した謎の女。とある一族の屋敷で昔から行われているイギリスの古き良きクリスマスパーティに彼女達も参加すると聴き、乗り気では無いながら渋々了承し、ポアロも潜入捜査、一族と共にクリスマスパーティに参加する。
     イギリスのプディングの風習なども面白いし、探偵ポアロにイタズラを考える少年達や、その目論見を理解しながら反対に少年達を驚かす仕掛けをするポアロ。更にそこにルビーを取り返す段取りも盛り込んでおり、最後は見事な結末に至る。
     短編長編問わず完成度は抜群に感じたし雰囲気もトリックもいい。ポアロの活躍に最後までほっこりとする様なクリスマスプレゼントには間違いない傑作だ。
    スペイン櫃の秘密
    探偵役はポアロ。櫃のなかで見つかった刺殺体。逮捕されたのは友人のリッチ少佐。殺害されたクレイトン夫人との関係を疑われている人物。
    クレイトン夫人は魅力的な人物であり、男を虜にしてしまう。犯人はリッチ少佐か下男のバージェスしかいないが下男が殺人をする理由が浮かばず。調査のなかで、とあるきっかけから第三の可能性を見出し、真相に到達する。全てが女性に狂った人物の凶行だ。
    負け犬
     短編の為か、ありきたりな内容。殺人事件が起き一人逮捕されるが彼が犯人であるとは信じられない女性がおり遣いの女性がポアロの元に訪れる。ポアロは老嬢をたずね、彼女の直感により犯人を提示される。捜査を進めると色々なことが明るみになり、真相へ。途中、催眠術師等が登場したりあまり馴染めない。また、通常であれば犯人指摘後、二転三転あるはずだが、そのまま解決していく。ジョージの活躍が素晴らしい。
    二十四羽の黒つぐみ
     ポアロが友人のボニントン氏と食事中。その店に決まった曜日に必ずやってくる老人。ウェイトレスの話では数年来毎週火曜日と木曜日にやってくるが先週は月曜日にやってきたという。しかも注文する食事も普段と全く違うものを注文している。ポアロはその話を聞いただけで不審に思う。
     三週間後、老人が事故で死んだ事をきき、ポアロは不信感をもち事件を調べ始める。
     ポアロらしい観察、推理が冴えている作品。短編だがとても面白い物語だ。

     とある金持ちから不思議な依頼。毎日同じ時間に自身が拳銃で自殺してしまう夢を見るという。
    それ以外にも不思議な事が多くある依頼人を困惑気味に対応するポアロ。結局は何事もなく依頼は終了するが数日後、依頼人が本当に拳銃で死んだとポアロの元に連絡がくる。
     彼の家族と事実を紐解きながら、真実を解き明かす。この作品も短いがとても面白い作品だ。
    グリーンショウ氏の阿房宮
    現代では余りイメージ出来ない事だが、人の縁とは不思議なもので過去においては今作のような関わりもあったのだろうと推察する。
    とある老婦人の遺言書の証人になるレイモンド。家政婦が全財産を相続する手筈で、その代わり手当は支払わないという。不思議な人物に不思議な屋敷。レイモンドは家族にそんな話をするが、一方それを聞いていたマープルはひどく心配する。
     遺言書を巡る殺人事件と人物入れ替えトリック。クリスティの作品ではお約束ではあるが短編として読みやすい作品だ。
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    投稿日:2023.09.02

  • tanaka9999

    tanaka9999

    2004年発行、早川書房のクリスティー文庫。6編。相変わらずクリスティーのミステリーは面白いし、ポアロ物とマープル物らしいとも思う。ただ、同じ「生前に会っていた人は実は殺人者でした」パターンが2編もあるのはどうなのだろうか。

    収録作:『クリスマス・プディングの冒険』、『スペイン櫃の秘密』、『負け犬』、『二十四羽の黒つぐみ』、『夢』、『グリーンショウ氏の阿房宮』、他:「はじめに」アガサ・クリスティー、解説:『解説? エッセイ?』(漫画家)川原泉、
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    投稿日:2023.04.15

  • anna ❀

    anna ❀

    2023.2.4
    ポアロをたくさん楽しめる短編集。

    お気に入りは
    表題作のクリスマス・プディングの冒険
    二十四羽の黒つぐみ


    表題作はすごく好き。
    クリスマス近くなったらまた読み返したい。

    投稿日:2023.02.04

  • あやごぜ

    あやごぜ

    ポアロもの5篇と、ミス・マープルもの1篇が収録されている、中短編集。

    「はじめに」の中で、本書はクリスティー曰く“料理長のおとくい料理集”とのことで、ポアロとマープルが一冊でお楽しみ頂ける、小粋なクリスマス・プレートとなっております。

    個人的に好きだったのは、表題作の第一話「クリスマス・プディングの冒険」。謎解きは勿論、まさにこの時期にぴったりな、英国の伝統的なクリスマスの雰囲気を味わえるお話です。
    舞台となる一家の少年少女たちが、ポアロにドッキリを仕掛けようとするのも微笑ましいですね。
    特に、コリン少年が朝にポアロを起こしにいった時に、ポアロのかぶっているナイト・キャップ目にしたとたん“声帯が一瞬間動揺させられた”(多分、吹きそうになったのでしょうねww)という、シーンは思わず笑ってしまいました。
    他の作品も、冒頭のポアロと“有能な”秘書、ミス・レモンとのやり取りが楽しい第二話「スペイン櫃の秘密」、クリスティーならではの人間模様を堪能できる第三話「負け犬」等々・・色々なお味を楽しめます。
    そして、第六話「グリーンショウ氏の阿房宮」では、ミス・マープルものをコンプリートしてから、ご無沙汰だったマープルさんに再会できて嬉しかったです。
    と、いうことで、クリスティーのクリスマス・プレート、美味しくいただきました~。
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    投稿日:2022.12.21

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