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胡桃沢耕史 / 文春文庫 (1件のレビュー)
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出雲一寸
読書録「翔んでる警視正平成篇2」3 著者 胡桃沢耕史 出版 文藝春秋 p140より引用 “明治・大正・昭和と、まだ国民生活が、ご く貧しく平凡なときは、それほど変態的な 欲望は複雑な様相を見せてい…なかった。” 目次より抜粋引用 “敢えて殺人を求めず ゴンドラの花嫁 真犯人は伯爵令嬢 殺し屋のお値段 花嫁御寮はなぜ刺されたのだろ” 警視庁の腕利き刑事を主人公とした、短編 小説集。前六話収録。 優秀な警官を両親に持つがゆえ、大変な思い をしてきた、主人公夫婦の子供。ある時母親が 子供にある才能を見出して…。 上記の引用は、変態性欲をテーマに書かれ た話での一文。欲望の多様化や変態は、豊か になった世の中に対応したものなのかもしれ ませんね。 成長にしたがって、その体の形態をすっかり 変える生物の変化も、変態と同じ言葉が当て られているのは、なんとも面白いことです。 薬物をテーマにした話もあって、20年以上 前でも、世の中の困りごとはそんなに変わっ ていないように思いました。 ーーーーー続きを読む
投稿日:2014.11.29
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