【感想】熊とワルツを リスクを愉しむプロジェクト管理

トム・デマルコ, ティモシー・リスター, 伊豆原弓 / 日経BP
(37件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
8
15
8
2
1
  • 最初の1歩

    リスクとは何か?
    実例を交えて書かれています。
    仕事でリスクを考え始めたときに読むことを薦めます。

    投稿日:2013.09.24

  • ナノパーセント日!

    おもしろおかしく書いてあるのでついつい笑って済ませてしまいたくなりますが、本書の内容を知らずにある程度規模の大きなソフトウェア開発をすると、たぶん相当イタイ目に遭います。
    ただ、一度くらいイタイ目に遭っていた方が、実感を持って本の内容を受け止められそうなので、ある程度開発経験のある人向けの「リスク管理」の本なのかなと思います。

    でも、駆け出しのプログラマであっても「ナノパーセント日」は知っておくときっと役に立つと思います。
    「ナノパーセント日」は、プログラマが予想するプログラムの完成予定日。
    ナノは10億分の1であり、ここではほとんどゼロ、という意味。
    つまり、この日までにプログラムが完成する可能性は限りなくゼロに近い、と言う主張です。
    実際にプログラムが完成するまでにかかる期間は、経験的に、予想の1.5~3.0倍と言われています。
    プログラマはリスクを織り込まない楽観的な見通しを立てる傾向が強い(技術者の性?あるいは神ならぬ人間の能力の限界?)、という戒めです。
    自分は慎重だと思い込まず、計画は楽観過ぎないか、自分に都合のよい仮定をおいていないか見直してみる、これがきっとリスク管理の第1歩です。
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    投稿日:2015.08.31

ブクログレビュー

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  • rootwz

    rootwz

    リスク見積もるのは難しいよなぁ。Risk Mitigation CostとRisk Exposure Costをどう適切に見積もるか。高過ぎてもダメだし、低すぎてもあれだし。プロジェクトマネジメントにおけるリスクの考え方の基本。続きを読む

    投稿日:2024.01.01

  • teduriko

    teduriko

    そもそもシステム開発プロジェクトにおけるリスク管理とは何なのか、から具体的なハウツーまでコンパクトにまとめられており、非常に有益に感じた。
    特にリスクを分析していく過程で「誰が負うべきリスクなのか?」は重要な観点に思えた。なぜなら「誰が」の選択肢が観点として無いまま分析を進めると、結果自身が負えるリスクしか直視しない(手に負えないリスクは無視する)という行動を度々目にするから。
    しかし、理屈をわかっていてもうまく実践されないのがリスク管理の常だが、これも随所に引用されるウィリアム・キングドン・クリフォードの「信念の倫理」を使ってうまく解説してくれる。
    曰く、信念こそが人がリスクから目を背ける理由となりえるものであり、確たる証拠もないのにリスクをないものと取り扱うのは罪である、というようなことが書かれている。
    邪かどうか、信念の性質に関わらず、信念そのものが現実から目を遠ざけリスク軽視という罪を生み得る。うーん、深い。
    続きを読む

    投稿日:2023.07.14

  • kenisfsan

    kenisfsan

    語り口は軽く、とても読みやすい。プロジェクトマネジメントにおける、今でも「あるある」とうなづけるような例と陥りがちな罠が語られており、今も昔も変わらない(むしろ悪化している)現状に若干絶望したりもする
    入門本とも言えるし、内容もかなり王道的。
    切り口は「リスクマネジメント」であり、プロジェクトマネジメントについて学習してもなお敢えて目を逸らしがちな部分について芯を食った説明をしている。
    良本でした。
    続きを読む

    投稿日:2022.11.06

  • かばお

    かばお

    リスクに対する考え方が平易に説明されています。書かれたのがかなり昔で、いま活かせるかというと難しいと思いました。まずは計測すること。確率分布的にリスクを捉える点や上層部に対してどういう説明をすべきかまで言及されており、あらためて勉強になりました。続きを読む

    投稿日:2021.12.21

  • onesword0618

    onesword0618

    このレビューはネタバレを含みます

    プロジェクトがどうしてうまく進めることができないのか。
    それはその前の分析をしていないからである。
    その分析はどのような観点で発掘していくべきなのか。

    リスク管理という観点で、プロジェクトを検分していく書籍。
    5部、23章に渡ってリスク管理とその分析について焦点をあてて論が展開されます。

    書籍の中で、著者が経験したまたは周りで発生した事例を上げながらどうすれば良かったのかについて討論やデータを持ってプロジェクトを検分していきます。

    その中で印象に残ったのは以下です。

    - 「不確定性」を数量化する。
    経験則に頼らず、可能性を言語化して提示していくこと

    - 価値性のあるコンポーネントを分析して提供していく。
    プロジェクトで優先すべき価値ある機能を提供して継続するかの天秤にかけること

    - 「リスク管理」は「おとなのプロジェクト管理」だ
    不愉快な現実と、起こりうる悪い事態を認識して備えておくこと

    リスク管理を背負ってプロジェクトを遂行することがあります。
    その時に、熊と踊るために準備をしないといけないと気が引き締まる思いでした。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.01.13

  • narzo

    narzo

    リスク管理について書かれた本。
    私ぎ勉強になったと感じたのは、リスクの管理手順がより具体的に書かれているところである。
    中では、リスクの扱い方法として、回避、抑制、軽減、かわすの4要素があると記載されており、
    回避、リスクを伴う部分をやらないこと
    抑制、リスクが発生した時のために時間と資金を準備しておくこと
    軽減、リスクが発生する前に抑制コストを軽減する措置をとること
    受容、なにもしないこと
    とある。
    実際のプロジェクトだとどう扱うか、などと対比してみると、原則が理解できると思う。
    続きを読む

    投稿日:2019.01.23

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