【感想】悩む力

姜尚中 / 集英社新書
(496件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
77
153
152
50
7
  • 社会を卒業するのは未だ駄目ですか(悩む)

    出版されてからこの本、結構時間が経過している。やや人生を考えさせる様なタイトルで少々興味があったものの、手に取ることには躊躇いがあった。理由は、簡単である。悩みたく無かったからである。
    でも、悩むということに対して、何やら"力"を付すと、悩むこと自体は是という響きがあることに気付いた。
    そこで、遅まきながら手にしたのである。
    本の中に、仕事を持たないことは、他者からのアテンションが得られず、人生の意義を喪失する虚しさ悲しさが書かれている。私もソロソロ社会を卒業する歳になって、もう働くのは辞めようかと思っていた矢先に、こんなことを突きつけられると、辞めるのはあかんねやろか、と悩んでしまう。
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    投稿日:2013.09.29

  • 悩んでるときにふと開きたくなる一冊。

    一人で抱えるような悩みに(夏目漱石の主人公○○もそうだった。夏目漱石の○○○といった思いから…)のような解説を交え、先生の抱えたらっしゃっていた悩みとも交え、悩んでるときに開くと自然に心が軽くなるような本でした。

    『100de名著』に出演されているのを見てから、姜尚中先生を知りたくなり買いました。先生の子供の頃の悩みから始まるので、少し、知れたような気がしています。
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    投稿日:2013.10.02

ブクログレビュー

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  • azuki1062

    azuki1062

    このレビューはネタバレを含みます

    社会経済の猛烈な変化に晒された現代人にも通じる悩みを百年前に直視した夏目漱石とマックス・ウェーバーをヒントに、最後まで悩みを手放すことなく、真の強さを掴み取る生き方を提唱する。
    本書は悩むことを肯定し、「悩んで悩んで、悩み抜け!」と読者を鼓舞する。
    こちらの方が、「悩んでいても仕方ないよ」と言われるよりどれだけ救いとなることか。
    「自我/金/知性/青春/信仰/働くこと/愛/死/老い」について、「まじめに」悩みぬくことを勧める。
    悩める者の一人として、励ましとなる言葉に満ちていました。

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    投稿日:2024.03.28

  • もちこ

    もちこ

    「悩んだ末に、どうにでもなれと突き抜ける横着者になれ」というメッセージにしびれた。
    自分はまだ悩んでもいない。
    もっと自分自身と向きあって悩まないと、いつまでたっても自己を持てない子どものままな気がする。続きを読む

    投稿日:2023.08.06

  • 司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    情報ネットワークや市場経済圏の拡大にともなう猛烈な変化に対して、多くの人々がストレスを感じている。格差は広がり、自殺者も増加の一途を辿る中、自己肯定もできず、楽観的にもなれず、スピリチュアルな世界にも逃げ込めない人たちは、どう生きれば良いのだろうか?本書では、こうした苦しみを百年前に直視した夏目漱石とマックス・ウェーバーをヒントに、最後まで「悩み」を手放すことなく真の強さを掴み取る生き方を提唱する。現代を代表する政治学者の学識と経験が生んだ珠玉の一冊。生まじめで不器用な心に宿る無限の可能性とは。

    目次
    序章 「いまを生きる」悩み
    第1章 「私」とは何者か
    第2章 世の中すべて「金」なのか
    第3章 「知ってるつもり」じゃないか
    第4章 「青春」は美しいか
    第5章 「信じる者」は救われるか
    第6章 何のために「働く」のか
    第7章 「変わらぬ愛」はあるか
    第8章 なぜ死んではいけないか
    終章 老いて「最強」たれ

    著者等紹介
    姜尚中[カンサンジュン]
    1950年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。東京大学大学院情報学環教授。専攻は政治学・政治思想史
    続きを読む

    投稿日:2023.06.02

  • seiyan36

    seiyan36

    著者、姜尚中さんの作品、ブクログ登録は2冊目になります。
    どのような方か、ウィキペディアで再確認しておきましょう。

    ---引用開始

    姜 尚中(カン サンジュン、朝鮮語:강 상중、英語:Kang Sang-jung, 1950年(昭和25年)8月12日 - )は、日本の政治学者。東京大学名誉教授・熊本県立劇場館長。2018年4月から、長崎県の学校法人鎮西学院学院長・理事に就任。専門は政治学・政治思想史。特にアジア地域主義論・日本の帝国主義を対象としたポストコロニアル理論研究。所属事務所は三桂。熊本県熊本市出身。

    在日韓国人二世。通名は永野 鉄男(ながの てつお)。姜尚中の日本式の音読みは「キョウ ショウチュウ」。

    ---引用終了


    本作の内容は、次のとおり。

    ---引用開始

    情報ネットワークや市場経済圏の拡大にともなう猛烈な変化に対して、多くの人々がストレスを感じている。格差は広がり、自殺者も増加の一途を辿る中、自己肯定もできず、楽観的にもなれず、スピリチュアルな世界にも逃げ込めない人たちは、どう生きれば良いのだろうか?本書では、こうした苦しみを百年前に直視した夏目漱石とマックス・ウェーバーをヒントに、最後まで「悩み」を手放すことなく真の強さを掴み取る生き方を提唱する。現代を代表する政治学者の学識と経験が生んだ珠玉の一冊。生まじめで不器用な心に宿る無限の可能性とは。

    ---引用終了


    本作に登場する、夏目漱石とマックス・ウェーバーの生年と没年を確認しておきます。

    夏目漱石(1867~1916)
    マックス・ウェーバー(1864~1920)
    続きを読む

    投稿日:2023.01.23

  • まりぱ

    まりぱ

    「何のために働くのか」「変わらぬ愛はあるか」「なぜ死んではいけないか」
    昔から考えていた、そして30になっても全然答えはわからない問に、これだ!とまで言わなくてもなんとなく、ああそういうことなのかなと思わせてくれました。例えがわかりやすくて結構刺さりました。続きを読む

    投稿日:2022.12.04

  • しゅふ

    しゅふ

    第六章 何のために働くのか に納得

    この問いの答えは著者によると、
    他者(家族以外)からのアテンションであると。

    投稿日:2022.11.21

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