【感想】ポアロ登場

アガサ・クリスティー, 真崎義博 / クリスティー文庫
(69件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
5
19
35
4
0
  • 探偵ですから、殺人事件以外も解決しちゃいます

    ポアロシリーズ3作目。よく考えると1人称はヘイスティングズなのでヘイスティングズシリーズと言うべきか?そんなお馴染みのコンビが殺人事件だけでなく、盗難事件や誘拐事件など様々な謎多き事件を鮮やかに解決していく14編の短編集。あまりにも簡単に解決しすぎて、ちょっと拍子抜けしなくもないが、まぁそれだけポアロが優秀ってことで。「チョコレートの箱」はポアロがまだベルギー警察の刑事課にいる時の事件で、ちょっと珍しいというか新鮮。そしてなんと!あのポアロが犯人間違えたー!それだけでも超レアな一編。続きを読む

    投稿日:2018.10.21

ブクログレビュー

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  • みやもん

    みやもん

    標準的な文庫本の厚さにも関わらず、14篇も作数があって、読み応えあり。
    外国人の名前が覚えられないので何度も戻りながら読み進めた。

    投稿日:2024.04.07

  • きなこ黒蜜

    きなこ黒蜜

    ポアロの短編集。「スタイルズ荘の怪事件」の後くらいらしく、全話でヘイスティングスが登場する。ジャップ警部もときどき登場してくれる。
    ヘイスティングスが相手だと、ポアロがいつもより少しお茶目なのかな? ホームズ&ワトスンみたいな良いコンビで微笑ましい。何冊かポアロの長編を読んだことがあるけど、ヘイスティングスは登場しなかったので、こういうポアロはちょっと新鮮な感じがした。続きを読む

    投稿日:2024.03.13

  • kazubook21613

    kazubook21613


    記念すべきポアロの第一短編集。個人的にはクリスティの本領は、やはり短編より長編にあるかなと改めて感じた。と言いながらそんなにたくさんは読んでないが。笑

    短編であるが故に、ポアロとヘイスティングの名(迷)コンビぶりがよけいに際立ち、ポアロのある意味鼻持ちならない自信過剰ぶりが際立っている。この一冊だげだとポアロの魅力の一端しか伝わってこない気もする。

    謎解きそのものは、単純でオチを知ってしまえば「そんなもんなのね」というものが多い。驚きが少ないという意味では、ミステリの出来としてはごく普通という気がする。

    謀略小説風の「首相誘拐事件」と、伝奇小説風の「エジプト墳墓の謎」が個人的にはお気に入り。
    続きを読む

    投稿日:2023.06.10

  • タカツテム

    タカツテム

    自惚れが強く珍奇な見た目、およそ人好きされるとは思えないキャラクターでありながら、ミステリ界で知らぬ者は居ない名探偵ポワロ最初の短編集
    それもあってか、彼の人柄を如実に表すようなエピソードが多いね
    にポアロの特徴的な人柄を説明する際に一役買っているのが相棒ヘイスティングズの存在かな
    ホームズに対応するワトソン程にはポアロが担当した事件に関わっているわけではないけれど、この短編集では基本的にポアロと共に事件解決に当たっている。それもあって、推理の過程においてポアロがどれだけ奇矯な振る舞いに出ているか、傲慢な発言が多いかを彼の視点を以って知ることが出来る

    ヘイスティングスの視点で描かれるポアロはどうしたって小馬鹿にしたくなる人柄。けれど、そんな彼が最後には他の誰も解けなかった事件の枢要を詳らかにしてしまうのだから堪らない。終いにはポアロという名探偵の虜になってしまうわけだ


    この短編集に収録されている事件は全て何かしらの取っ掛かりに気付ければすぐに真相を理解できるようなものばかり
    だからといってどれも容易な事件だったかと言えばそうではなく、落とし穴目線の事実に気付けるかどうかに掛かっているという点はミステリの短編として完成されているね

    収録されている作品の中で特に楽しめたのは『首相誘拐事件』かな
    フランスでイギリスの首相が誘拐された。間近には彼が出席しなければならない国際会議が迫っている。国際平和の為には首相が必ず出席する必要がある
    それを焦った誰も彼もがフランスへ目を向け、ポアロでもさえ一度は渡仏した。だというのに、フランスでは一切の捜索をせず椅子に座って事件の真相を推理する
    その姿は安楽椅子探偵の何たるかを如実に示したものだったよ

    他に面白い尺度で描かれていた事件といえば『チョコレートの箱』
    ポアロが探偵ではなく刑事だった頃の事件。だからか、他の事件で見られるような尊大さは控えめ。呼応するように事件への対応もどこか覚束ない
    最終的に彼は大失敗を喫するわけだけど、読者向けには事件の真相を容易に気付けるポイントが用意されている
    事件を楽しめつつも、未熟な名探偵も楽しめるというオトクな短編だね
    続きを読む

    投稿日:2023.05.30

  • かのと

    かのと

    最近チョコレートの出てくる話にはまっているので、「チョコレートの箱」という短編目当てでこの短編集を読むことにした(以前NHKの「グレーテルのかまど」でこの話が紹介されていた)。ポアロがベルギー人だということも思い出し、催事でベルギーのチョコを買ってしまった。
    短編が14話入っていて、色々な話が楽しめる。
    『ポアロ登場』というタイトルだが、初登場シーンがあるわけではなく、「ポアロ参上」というところか。どの順番で読んでも問題ない。ポアロ&ヘイスティングズはホームズ&ワトソンを彷彿とさせる。
    しかし、展開が早いため、私が登場人物を把握する前にポアロが事件を解決してしまい、犯人の名前を聞いても、「だ、誰!?」となってしまった。長編では、いつも冒頭の人物紹介をチラチラ見ながら読み進めて徐々に人物名を覚えていくのだが、短編なので人物紹介がないというのは私にとっては逆に落とし穴だった。
    とは言えスピーディで鮮やかな解決に驚いたり、自信過剰だが憎めないポアロや、ホットチョコレートを飲んで御満悦のポアロが堪能でき、楽しい読書だった。
    「チョコレートの箱」「謎の遺言書」「ヴェールをかけた女」が好みだった。
    続きを読む

    投稿日:2023.02.16

  • ハッキー

    ハッキー

    初めて、このシリーズの短編集を読んだが率直に面白かった。

    特に「謎の遺言書」が好きな話でした。
    依頼人の女性の唯一の親族である男性が本当に書いた遺言書を探す話で、遺言書をポアロに依頼した事について賛否が別れそうですが、個人的にはアリなのかと思いました。続きを読む

    投稿日:2022.10.08

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