【感想】愛着障害~子ども時代を引きずる人々~

岡田尊司 / 光文社新書
(171件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
43
63
36
5
2

ブクログレビュー

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  • ドラソル

    ドラソル

    愛着障害について精神科医の岡田尊司が分析した一冊。

    単なる家族や恋愛などの人間関係のみならず、大人になってからの仕事面も含めた広範囲に影響を及ぼすことがよくわかった。

    投稿日:2024.03.31

  • まぎーB

    まぎーB

    感想
    自分は相当な愛着障害だとわかった(わかっていたけど、確認した感じ)
    親の愛ってほんとうに必要だし、なくて育つとこじれて面倒だと思う!
    同時にそういう欠けたものからアートや文学が生まれてくる。作家で愛着障害の人が相当多いらしい


    内容

    愛着障害について
    著名人で愛着障害を持つ人
    直し方の3部仕立て
    巻末に自分分析チェックシートあり

    。。。
    まとめ

    【愛着障害】は親にうまく育ててもらえなかった人

    対策は
    誰かに育て直してもらうこと
    または自分で後輩や若い人を理想の親として育てること

    自立とは対等な人間関係をもつこと

    夏目漱石
    太宰治
    ミヒャエルエンデ
    ヘミングウェイ
    中原中也
    長谷川泰子
    小林秀雄
    続きを読む

    投稿日:2024.02.24

  • 書評屋くりりん

    書評屋くりりん

    第一回目読了。自身のことを学ぶためいろいろな情報を見た中で、現時点とてもしっくりきた本です。巻末の愛着スタイル診断テストもエクセルに再記載して少し丁寧にテストしてみました。 要点を掴むために二回目読みます。続きを読む

    投稿日:2023.12.31

  • planets13

    planets13

    文章自体は読みやすいものの、読み終えてなお曖昧模糊とした感を否めない。病症の特異性が不鮮明な所為かもしれないが、愛着スペクトラム障害のスコープがハッキリしないせいかもしれない。あるいは、さまざまな精神病理に幅広く横たわるのが、この愛着スペクトラム障害ということなのだろうか。続きを読む

    投稿日:2023.12.24

  • ginevra-potter

    ginevra-potter

    小難しい話なのかと思って身構えていたけれど読み始めたら全ての人間に関わるとても大事な話で、身近に感じられるもので、今までの自分の困難な人間関係が何故あんなにも苦しかったのか、愛着障害を知った後では納得できるようになり、読んで良かったと心の底から思えた。

    その「人」の育った環境を情報として「その人」の評価に繋げるのが苦手でした。
    片親だから、とか虐待されたから、とか。
    だから、支援が必要という方向はわかるのですが、だから関わってはいけない(今はこんなこと言う人いないと思いますが一昔前は言われてきたと思います)とかネガティブな判断材料になるのはモヤっとしてきました。

    だからと言って、育った環境関係なく人を見るというのは話が違うのだなとこの本を読んで思い至りました。
    育った環境により、心に傷を負うからこそ、その後ケアをすることがどれほど当人ひいては社会全体で重要なことか。
    この本の内容がもっと多くの人に共通認識として持たれるようになってほしい、そうしたら必ずもっと良い社会になるはず、と思えます。

    恋愛でボロボロになった過去があり、何故あんなにも精神バランスを崩してしまったのか。自分を大切にしてくれない人に縋り続けたのか。
    自分に自信が持てず、捨てられたくなくて縋ることに必死でまともに物事を判断できていなかったなと。
    その後、自分のことを心から肯定して大事にしてくれる人に巡り会え、心が修復していくのを感じました。
    ボロボロになった時は、もう立ち直るのは無理かと思っていました。
    ボロボロになった時のお相手は愛着障害を抱えていたと予測できる過去がありました。
    私は、恵まれた家庭で育ったとは思うのですが、恋愛も何もかも自分に自信はなかったので引きずられバランスを崩してしまったのかもしれません。
    その後回復した相手は、おそらく安定型だったのかと思います。

    安定型、回避型、不安型、その視点で人を見ると、今まで気付けなかったことが見えてきました。
    偉人のエピソードを引き合いに出していることでイメージしやすく構成も良かったです。
    文豪を変人扱いする風潮(この本ではなく)は苦手でした。この本を読んで、単純に変人や精神に異常をきたしたとか人として、、とかでなく幼少期の辛い事情が本人の性格に多大な影響を与え、今のような理解もなく1人悩み抱えていたのかと同情の気持ちがまたより一層強くなりました。
    昔の作品を読む時は、その作品が作られた時代背景を知ることで作品理解が進むかと思いますが、著者に対する理解もただ出来事を追うだけでなくどんな風に子供の頃育てられたのか、愛着障害の視点から見ることで何を作品に残したかったのかどんな気持ちで作品を書いたかと考えることができるようになることで、作品を掘り下げて読めそうなのでちょっと楽しみです。
    続きを読む

    投稿日:2023.12.14

  • natsumomo

    natsumomo

    今は体をいたわろう。

    「愛着障害」をオーディブルで見つけて聴いたが、自分自身、分析はほぼ終わっているようだ、と思う。
    この3年は安全基地がやっと手に入ったと思い、快復に向かっていたのだと思う。
    でも突然に、その基地は今は無い。
    しかしそれでも、ルノーの場合は快復がすっかり無駄になることはなかったらしい。本当かどうかは確かめるすべも無いが、だとしたらそこが違いか。「自分自身が、自分の親になる」という大学生の発見もすごい!と思った。

    親とのことは、置いておきたい。正直、わからないのだ。

    ただ、今の夫と関わるまでの自分は、(それまでの他の彼との関係を考えても)現在のような精神の傾向には傾かなかったしその兆候もなかったように思う。あの同棲直前の裏切り、客観的には詐欺とも言えるほどのことであるのに、本質としてはただ無知で無自覚であるが故の結果である彼の言葉から、やはり全てがはじまった気がしている。自分の何かが病んでいくきっかけにはなったと思う。

    信頼というものを軽んじてはいけないのだ。何か問題があったとき逃げる人とは、信頼関係が築けるわけがないのだから。目を背けて楽しいことだけにピントを合わせようとしても、問題の本質が変わるわけではない。

    なるほどね。
    続きを読む

    投稿日:2023.11.19

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