新刊・予約
ランキング
セール
特集・キャンペーン
ジャンル一覧
詳細検索
幸田真音 / 文春文庫 (3件のレビュー)
レビューを書く
総合評価:
"powered by"
yuki*
この小説の表向きの主人公は男性ながら、真の主人公は、たった一人で腐った大蔵省や銀行と戦う女性だった。 いかに日本の金融機関内部の人間が腐っているか、日本人の思考が画一的で信念がないか、ズバズバ切り込ん…でいく姿が見もの。 女性ならではの繊細さとしなやかさ、そして男性にはない強さが描かれていて、とても格好良かった。続きを読む
投稿日:2019.10.04
maytetherese
このレビューはネタバレを含みます
幸田真音、名前だけ聞くと男性か女性か分からないが、元女性ディーラーの書いた小説。 文体が非常にハードボイルドで男らしい。(下)だが、(上)から併せて全体的な感想を述べると、非常にクールさに、人間味に溢れた作品だと思う。 金融という賭け事のような世界の中で、「金」というものがいかに人を生かし、また殺していくのかを具に描いていると言える。通貨の無いやりとりではない、いわゆる金が媒介する世の中でどれだけ人の思惑が交錯するかということを丁寧に描いてみせている。その辺は女性ならではの書きぶり、と言えるかもしれない。 最後、色恋沙汰に落ち着いてしまうのかと危惧したが、見事にそれをぶった切って、最後までハードボイルドだった。寧ろ残された男性の方が女性を想うという辺りがさっぱり感を増していた。 「傷」というタイトルは非常に重く、深いものだ。人は誰しも瑕があるが、そのタイトルの意味が中盤まで分からなかったのも、また良い。 星ひとつ、は己の不勉強さで交わされる金融業界のやり取りを、よく分からなかったことから、深く楽しむことが出来なかったため。ま、自業自得ではあるが。
投稿日:2013.01.15
やんきぬ
いきなりの展開に驚いた。芹沢、レイプはないだろ。州波の方も、そんなことされて冷静でいられるなんて・・・。 その辺がちょっと引っかかるものの、その後の展開はスピーディーでなかなか読み応えがあった。 大筋は予想された展開ではあったものの、州波の最後の決断とか、ちょっとしたどんでん返しもあったり。 あと、ケネス佐々木が、ずっとイイキャラなのも良かったなぁ。 幸田真音さんは本当にすごい作家だわ。 ところで、州波が幸田さんにダブって見えて仕方がないんだけど・・・。
投稿日:2010.12.22
ポイントが追加されました。ポイント明細ページからご確認いただけます。
クーポンコードの形式が正しくありません。半角英数12桁で入力してください。
エラー(エラーコード: )
画面左上にある「三」ボタンをクリック
サイドメニューが開いたら「(本棚アイコンの絵)」ボタンをクリック
このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?
ご協力ありがとうございました 参考にさせていただきます。
レビューを削除してもよろしいですか? 削除すると元に戻すことはできません。