【感想】青春を山に賭けて

植村直己 / 文春文庫
(38件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
22
9
5
0
0
  • 偉業を成し遂げる人は不屈の精神を持っている!

    この本は植村さんの全てが詰った作品です。
    私は登山が趣味で植村さんの著書に興味がわいて読みました。
    でも、この本は登山の話はもちろん、植村さんが思い描いた壮大な冒険物語です。
    故郷の話に始り明大登山部に入り、そして世界の山、そしてアマゾンの冒険。
    植村さんのバイタリティーとパワーに圧倒されます。
    時折、見え隠れする女性の話にも植村さんの人となりが判る、そんな本です♪

    オススメの1冊です(^O^)/
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    投稿日:2015.08.13

  • 超面白い、男の成長記!

    作者は歴史に名を残した偉大な冒険家であって、自分なんかとは違う人種……と思っていました。しかし違いました! 未成熟で、失敗だらけで、だからこそ共感できる、一人の男だったのです。本書には、まだなにものでも無い少年が、山に出会ってなにものかに成長していく、そんな過程が描かれています。文無し同然で外国に渡り、厳しい労働に耐えながら山を目指す姿。単独行で命を落としかけたことや、アフリカでの初体験、誰も考えつかなかったアマゾンの川下りなど、エピソード満載でとにかく面白い! 自分にはできない、だから憧れるのかもしれないけど、植村直己のようにストイックに、自分を律して、ひたすら目標に向かって生きる姿は美しいなと感じました。続きを読む

    投稿日:2014.10.11

  • ジャガイモが食べたい

    フランス滞在中、お金がなくてジャガイモばかり食べていたエピソードが出てきます。
    この本を読んだ後に、私は無性にジャガイモを食べたくなり、
    実際登山にも持っていっても食べました。空き缶をコッフェル代わりにはしなかったけど。

    真似してみたいけど、この人の冒険は真似できない。だからちょっとしたところを真似してみる。
    別の本の話ですが、冬山の数日の縦走後、人の多いところに帰着する前に雪で顔を洗ってみたり。
    自分にとって植村直己さんの本にはちょくちょくそういうがある。
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    投稿日:2014.07.06

  • 登頂したなら、次なる頂上を目指す

    標高8848メートルのエベレストを日本人で初めて登頂したばかりか、世界初、モンブランやキリマンジェロ、マッキンリーなど5大陸の最高峰を制覇する快挙を遂げた植村直己氏。そのすべての登頂を、山登りをはじめてから10年で成し遂げてしまったのだから驚きます。植村自身は「山登りは5年や10年ではまだ初心者、私もほんの新米にすぎないのだ。」と話していて、登山家として先人たちに敬意を払い、更なる山に挑戦する姿勢をみせる、偉大な人物であり冒険野郎の生きざま。(スタッフO)続きを読む

    投稿日:2013.09.20

ブクログレビュー

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  • hy343

    hy343

    明大で山岳部に入る頃から、五大陸最高峰の単独登頂を果たすまでの手記。
    (ヤマ屋のバイブルのひとつらしい。ヤマケイ誌の読者投票でも、8位に入っていた)

    *
    読中、何度も浮かんで来たのは「愚直」という単語だった。あだ名は「ドングリ」だった。不器用だった。でも逆にそれをバネにして、余人の到達し得ない高みを踏んだ。

    冒険には才能がいる。
    へこたれない、諦めない。そして、思いこむ力である。

    功名心がまったくなかったとは言えない。が、動機はいつも単純だった。心の赴くまま、ただ行きたい方向へと、思いこんだら一途に、どこへでもひょいと出かけて行く。実行に躊躇はない。

    ふつふつと沸き上がってくるもの、それが才能というものにほかならない。

    *
    また一節に、こうある。
    「冒険--それは、まず生きて帰ることである。」

    生きて帰り、語ることができて初めて、それは冒険と呼ばれる。

    氏は、厳冬期のマッキンリー登頂を成し遂げたあと、雪原に消えた。クレバスに落ちてもひっかかるようにと、氏が考案した旗竿をつけたまま。

    だから、最期の旅は未だ冒険にはなっていない。
    氏はいま、どこの途中を彷徨っているのだろうか?
    続きを読む

    投稿日:2019.06.13

  • moyashimon

    moyashimon

    有名な冒険家である植村直己が5大陸最高峰を登頂するまで。
    易々と登っているようだが、彼の体力が異常なだけではないかと思う。
    100KGの荷物など背負ったことない。
    また、この時はまだ世界初を重視しているように見えなかった。
    なお、終わりを読むとこの時から既に南極へ行きたかったのだと感じる。
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    投稿日:2017.06.28

  • より

    より

    図書館で。
    これは若いころに読んでおいた方が良い本だなぁ。青春時代ぐらいに。何をやっても良い、なんだってできる、そう言う風に思えないとやりきれない時代に読んでおいた方が良い本だと思う。

    それにしても植村さんは身体を使って働くことを惜しまない人だったんだなぁ。だからこそ一念発起というか目標をもって邁進することが出来たんだろうと思う。怠け者だったり意志が弱かったら外国でマリファナ吸って強制送還されてオワリ、だろうからな… まあそれはそれで一つの青春の形なのかもしれないけど。

    とは言え大分いい年になってしまった自分としては何でこんな思いをしてまで…という風にちょっと引いた感じで見てしまうというか。マッキンリーの時も前にアタックした隊が置いていったテントに助けられたとかあるとえ?撤収しないの?装備そのまま置きっぱなし?それって不法投棄って事じゃ…?とか考えちゃうし。

    冒険や新発見などと言って「未開の地」なんて失礼な名前を付けて色々な土地に入りこみ、病原菌や武器や不和やゴミを持ちこんだんだろうなぁなんて思うと色々とモニョっとはします。そして今も又、宇宙開発という名の元にスペースデブリを増やし続けているんだよなぁ…なんて考えると先駆者達は本当にその地を愛しているのだろうか?とか大事にしようという意思はあるのだろうか?とちょっと考えちゃいます。そう言う意味ではこういう本は若いうちに読んでおいた方が良かったんだろうな、なんて思うのです、ハイ。
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    投稿日:2017.05.18

  • はんぺん

    はんぺん

    がむしゃらに冒険した体験談。がむしゃらに冒険していくが最後はどれも成功した。

    本書の内容とは関係のないことだが、目標を達成するために万全の準備をし、全力で臨み、その結果として、生きて帰れなかったとしたら、それはしょうがない。運が悪かったのだ。

    運が悪かったのかもしれないが、生きて帰れなかったのなら、意味がない。説得力もない。

    「いつも冒険とは生きて帰ることと偉そうに言っていたのに、ちょっとだらしないんじゃないのって、言ってやりたい気持ちです」と著者の妻は語っている。

    そう。ちょっとだらしないんじゃないの?と思う。
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    投稿日:2014.11.29

  • Alpha21364

    Alpha21364

    ”自分の限界を求め、何かを見いだしたい。人のやったあとをやるのは意味はない。それも人のためにでなく、自分のためにやるのだ”

    5大陸最高峰登頂という、ものすごいことを、謙虚に表現している本。
    植村直己さんは謙虚な人だったのだろう。本からもそれが感じられる。でも、本も終盤に入るとさすがに著者の凄まじい意志が感じられた。続きを読む

    投稿日:2013.02.18

  • backyard46

    backyard46

    実家から発掘して、28年ぶりに読みました。当時中学生だった自分とはまた違う「景色」を伴う読書を楽しめたのは、やはり28年分の経験やいった場所の記憶によるものだとおもいます。

    投稿日:2012.09.04

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