【感想】スクランブル・ウィザード

魔法バトルも、教師物語も面白かったです

魔法が一般化した世界で、魔法を使うSWATみたいな部隊に所属する男の物語です。主人公の十郎は、ぶっきらぼうだけど実は優しいという王道な主人公で、魔法の素質は乏しいのに壊呪（ディスペル）という特殊能力を…磨いて一流の捜査官になったという設定です。

この世界の魔法は、強力な遠距離攻撃がありますが主人公のディスペルはごく近くまで近寄らないと発動できず、そこがスリルの元になっています。この手の小説だと、作者が独りよがりになることが多くて、つい厨二という評価をしてしまうんですが、すんなり頭に入ってきて分かりやすいです

本巻では、仕事でヘマをした主人公と相棒が罰としてしばらく魔法士養成校で教員をすることになったという所から始まります

で、ヒロインは月子ですが１２才です。・・・あれ？昔で言うとＰＴＡとか、児童何ちゃら法とか、いいんでしょうか。シリーズは沢山出ていますが、このまま結ばれちゃうんでしょうか。いいのか？

月子の悩みを解きほぐす、熱血教師っぽいところや、潜入アクションっぽいところ、最後は派手なバトルと、見所沢山の良作でした。続きを読む

ハードだけど優しい

ヒロインが小学生というのがアレだが、だからこそ素直に教師と教え子のまっすぐな関係が成立するのかなとも思う。
教える側も、上級生が指導というパターンでなく、ちゃんとした（というには仕事の内容上微妙だが）…プロの社会人だし。
この作者はいつも、教師らしい教師の描写がいい。
それに、設定の割に、人間の善いところを忘れない優しさのある作風も。
一見好青年だが戦闘狂の気がある能勢が唯一認めているのが、
無愛想で普通なら特殊執行官になれるのも不思議なＤランクの十郎だったり。
すてきな作品です。


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最高に面白い

なんでこの出版社から？と思うほどのすばらしい作品。十分にもっと大手の出版社で出せるレベルの作品だと思います。
愛と感動の作品。７巻まであっという間に読めます。