【感想】向日葵の咲かない夏

道尾秀介 / 新潮文庫
(2257件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
324
578
760
323
117
  • みんな夢だったらいいのに

    小学生の少年が主人公の道尾作品を『月と蟹』『シャドウ』の順に読んで、次に本作を手に取りました。3作の中で一番好きなのは『月と蟹』ですが、読後に強烈な印象を残したという点では『向日葵の咲かない夏』がダントツでした。
    後味も悪く、好き嫌いが分かれると思いますが、何故かもう一度読み直したいという衝動にかられる一冊。
    「最後に謎が解けて終わり!」ではなく、じっくり読み返しながら、残された謎を解き明かしていきたい人にはおススメです。
    ちなみに本作で作者に苦手意識を持ってしまった人は『カラスの親指』で口直しをどうぞ。
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    投稿日:2013.11.13

  • 好みが分かれる作品

    多くの方が書かれているように好き嫌いがはっきり分かれる作品だと思います。
    個人的にも表現方法はあまり気持ちの良いものではありませんし、読後感もスッキリしなかったです。
    会話形式で話が進むので読みやすいことは読みやすいです。
    私の読解力では作者の意図を汲み取ることは難しかったです。
    気持ち悪いとか、駄作といった評価も多数見受けますが、オカルト作品ではないので
    何か感じ取って欲しい所があるはずで、それが自分なりの解釈でもいいので、見えてくれば
    表現方法として好きにはなれませんが、衝撃的な作品だと思います。
    でも私にはちょっと難しい・・・
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    投稿日:2015.03.20

  • 驚愕展開が連続する怪作!

    主人公は小学生だし、「カラスの親指」は面白かったし、とやや油断して読み始めたところ・・・まさかの衝撃展開に背筋がゾーッ! 死んだS君がまさかあのような姿で目の前に現れるとは! 思わず『これ角川ホラー文庫だったっけ』と確認してしまったほど怖かったです。その不条理な状況にも慣れてくる(?)中盤以降は探偵ものとして楽しめるのですが、登場人物がこれまた曲者ばかりで一筋縄にはいきません。さらに後半になると前半のテイストが戻ってきて、もぅ不気味で不気味で仕方ないのですが、先の展開が気になってページをめくる手が止まりません。いつの間にかこの作品の虜になっていたようです。普段から、狂気をあつかった作品は大好きなのですが、本作はその中でも特に印象に残る、まさに怪作という印象です。続きを読む

    投稿日:2013.12.17

  • どなたか解説してください

    道尾氏の作品を読むのは【カラスの親指】に続き、2作目。
    ずいぶん作風が違う!というのが第一印象です。
    スッキリしない読後感があるものの、まあこういうことか、と納得したのも束の間、
    エピローグが不可解で、初めてネタバレHPなるものを見ました。
    (他の方のレビューで知りました)
    それでもわからなかった。。。エピローグ。。。
    登場人物がすべて強烈で、ストーリーも意外性に富んでいるので、
    きっと忘れられない作品になると思います。
    (私の忘れられない作品は10冊くらいしかない)
    モヤモヤしたままなのに、それってずるい。。。
    続きを読む

    投稿日:2016.05.02

  • こわっ!!(読後の一言)

    ミステリーというかサスペンスというか…
    感想を何か書こうとすると全てがネタバレになる気がして書けませんね(^_^;)
    よくある少し変わった普通のミステリー系作品という感覚で読み進めてくれたらオチでより一層楽しめるかもしれません
    私は楽しむと言うより心にダメージを受けましたが…

    とりあえず爽やかでは決してありませんからそれだけは注意して下さい
    ドロリドロリかな?

    色々な意味を込めて
    これは良く出来た問題作です

    続きを読む

    投稿日:2013.09.29

  • 私はだめでした。

    個人的な感想ですが、とても不快感の残る作品でした。
    たぶん、この作者の本は二度と読まないだろうとすら思いました。
    どんでん返しとは言わないまでも、いろいろしかけがあって、よく練って書かれているんだろうなとは思います。。
    が、私はだめでした。
    面白く感じる人もいると思うので、ためしに読んでみてもいいかもしれません。
    続きを読む

    投稿日:2013.10.19

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ブクログレビュー

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  • ヘパソフト

    ヘパソフト

    独特の雰囲気、物語の展開が最高すぎる。中盤に「ん?」と思うような文が出てくるが、それが終盤に回収され思いもよらぬ展開になっていく。この本を読んだ時の衝撃は本当に凄かった。

    投稿日:2024.04.15

  • 山中

    山中

    今までで、そしてこれからもおそらくNo.1のミステリー小説。序盤から独特の雰囲気、世界観を醸し出し、スリルも楽しめる。感情移入も驚くほどしてしまい、2転3転する物語でずっと面白かった。最後は賛否両論あるが、この世界観を壊さない最強の終わり方ですごくよかった。続きを読む

    投稿日:2024.04.14

  • まい

    まい

    このレビューはネタバレを含みます

    感想を気軽に書けないぐらい、衝撃的な話でした。
    今まで読んだことがない話の展開でした。

    主人公のラストの心境は色々と深読みできそうで
    面白かったです。また読み直したい。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.04.13

  • k-ωSST

    k-ωSST

    圧倒的読後感の悪さが逆にいいともいえる今作。
    狂気と理性、現実と幻想が混ざり合ったカオスの極みとも言えるイヤミスだった。

    投稿日:2024.04.13

  • マルレラ

    マルレラ

    夏休みを明日に控えた終業式の日。ミチオは先生に頼まれて、欠席していたS君の家に配布物を届けにきていた。そこで目にしたのはS君が首を吊っている姿だった。慌てて学校へと帰り、報告したの後に戻ってみると何故か彼の死体は忽然と姿を消していた。1週間後、S君はあるものへと姿を変えてミチオのもとに現れ「僕は殺されたんだ」と主張する。ミチオは妹のミカと一緒にS君の事件について調べ始めることに。謎が謎をよぶ事件に隠されていた秘密とは。

    個人の賛否両論はあるとは思いますが、間違いなく記憶には残る名作だと感じました。

    何を書いてもネタバレにはなると思うので、このぐらいしか書けることはありません(笑)。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.09

  • mos4649cato

    mos4649cato

    なぜ友人が死んだのか
    なぜ友人の死体が消えたのか
    なぜ犬や猫の死体が荒らされる事件があったのか
    なぜ母親の態度が奇妙なのか

    何を書いてもこのお話の魅力を損ねてしまう。何も調べずこの本を楽しむのが一番いい。続きを読む

    投稿日:2024.04.08

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