オーデュボンの祈り

伊坂幸太郎 / 新潮文庫
(2192件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
691
795
478
77
19
  • 良く言えば天才的、悪く言えば理解不能。

    良く言えば天才的、悪く言えば理解不能。
    氏のデビュー作との事ですが、確かに若々しさというか尖った印象を受けました。
    虚と実を織り交ぜた不条理な世界観は何故の連続で頁を捲る推進力にはなっていましたが、それも納得できる解答や伝えたい命題が明確であってこそ。
    後期クイーン問題やカオス理論の独自解釈については解りやすく述べられていたものの、ただそれだけを伝えたいにしては舞台装置が異質で、もっと別の命題があると想像させられるのが自然でしょう。
    そこが読み取れない所に読後をモヤっとさせている一因があるのかと。
    読解力のある方向け。
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    投稿日:2014.06.08

  • 間違いない!

    9年前にこの作品に出会い、ここから伊坂幸太郎さんが大好きになりました。
    今まで読んだこともないジャンルだったので、最初夢中で読み、続けてじっくり2回目読みました。
    今でもときどき読み返したりするほど大好きです。

    伊坂幸太郎さんは作品間で同じような人物(もしくは同じ特徴をもった人物)を登場させることが多いので、
    これを読んだ後は、他の作品がもっと楽しくなると思います!
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    投稿日:2013.10.01

  • 伊坂幸太郎の長編処女作

    不思議な小説である。今回も仙台が舞台の小説ではあるがそこからさらに遠くにある「萩島」が舞台。現実世界と地続きではあるが異世界のような舞台で起こる喋るカカシの殺人事件。実際にはありえない設定なのですが、意外とリアリティをもって読んでしまった。そして伊坂ワールドには必ず登場する「悪意」。今回は主人公の昔なじみの「城山」。淡々と悪事を働くこの男がどう絡んでくるのかと期待して読んでいたのですが、いきなりあっさりと退場するところは若干、物足りませんでした。

    世界を構築してそこで起こる殺人事件を推理する主人公を登場させるというスタイルは、山口雅也の「13人の探偵士」や「日本殺人事件」などがありますが、この作品に関して言えばミステリーといえるほどのトリックや推理が展開されるわけでもなく、なぜ「ミステリー倶楽部賞」を取ったのかがよくわかりません。むしろファンタジーに近いように感じた。不思議と先が気になり、読んでしまう作品で読了後も後味すっきりとでもいいましょうか。

    伊坂作品は、それぞれの登場人物がいろいろとリンクしているのですが、本作の重要人物?であるカカシも度々他の作品に登場しているらしく、他の作品も読んでみたくなった。

    ※「欠けているもの」については、最後まで気づきませんでした。。
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    投稿日:2013.10.26

  • かかしの予言に依存する閉ざされた島

    鎖国状態の島の中心には,未来を言い当てるかかしが.
    未来が見えることの意味,人と関わることによって変わる未来,みたいなことを考えながら読んでいました.
    終わり方はちょっとどうかと思ったので、星4つ.

    投稿日:2013.12.08

  • 独特の世界観

    中盤くらいまでは何が何だかまったくわからず、読んでいるのが苦痛なくらいでしたが、中盤以降は独特の世界観に引き込まれます。
    伊坂ワールドは独特な世界観なので好みがはっきりわかれそうですが、好きな人には堪らない作品なのではないでしょうか。
    これがデビュー作とは・・・恐るべし伊坂幸太郎。
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    投稿日:2014.12.05

  • デビュー作にして伊坂ワールド全開!

    リアルとシュールが入り混じり交錯する伊坂ワールド全開。しゃべる案山子が居たり、人を殺してもいい存在?の「桜」がいるシュールな世界である、「荻島」。
    物語の後半になって仙台と言うリアルな世界が絡んでくると、荻島がリアルで仙台の方がシュールな世界に感じてしまっている自分が居ます。続きを読む

    投稿日:2013.10.04

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ブクログレビュー

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  • 小鳥遊ひよの

    小鳥遊ひよの

    嘘しか言わない画家、法律として殺人が許された男など、奇妙な住人たちが住む荻島。
    そこでしゃべるカカシが殺された。未来を見通せるカカシはなぜ殺されたのか。外から来た伊藤とともに、シュールな島に慣れて現実味の手触りを感じていくのが楽しい。

    事件や「この島に欠けているものは何か」という謎を追う面白さも。
    違和感のあった行動が回収されていく爽快感。
    事件の謎に限らず、関わった人々を包み込むやさしい伏線も魅力的。
    読了後には住人にすっかり愛着も湧いていて読み返したくなる。ぼくが好きなのは桜だな。「理由になっていない」に痺れる。
    続きを読む

    投稿日:2019.10.06

  • piro

    piro

    ミステリーではない。
    謎の島と喋るカカシが登場するストーリー。結果オーライで読み続けられた。独特な世界観…。

    投稿日:2019.10.03

  • あきもん

    あきもん

    このレビューはネタバレを含みます

    読むのに少し時間がかかってしまった、

    外界から遮断された島の不思議な物語。
    喋る案山子と他にもユニークな登場人物たち。
    世界観がなんとも独特だな、と。

    外の世界の当たり前と、
    島の世界の当たり前。
    正しさの基準なんて曖昧なものだと
    なんだか考えさせられた…

    終盤にかけての伏線回収はすっきり。
    あと、桜が城山を撃った場面もすっきりしたので
    私も勧善懲悪の物語が好きだ、と改めて思った。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2019.10.01

  • 鐘太郎

    鐘太郎

    「人生ってのはエスカレーターでさ。自分はとまっていても、いつのまにか進んでいるんだ。乗った時から進んでいる。到着するところは決まっていてさ、勝手にそいつに向かっているんだ。」

    投稿日:2019.09.27

  • josh kadhara

    josh kadhara

    『死神の精度』や『フィッシュストーリー』などの独特な世界観と文章回しに惹きつけられ、伊坂幸太郎作品に手が伸びる。この度は『オーデュボンの祈り』を読了した。これがデビュー作だなんて、予備知識もなかった。
     喋るカカシがいる孤島に連れてこられた、コンビニ強盗を試みたシステム・エンジニア。その彼が島民と出会い、「この島に足りないもの」を問われる。重量オーバーで、市場から動くことのできないウサギと呼ばれる女性、拳銃で撃つことがさも当たり前のようにされている、いつも詩集を愛読している男。現実味を帯びているようでそうでない、なんともおとぎ話のような作品。
     ことあるごとにフラッシュバックするのは、祖母が生前に口にしていた言葉と交際していたこともある職場の女性のこと。

     この主人公は、果たして足りないものを見つけることができたのだろうか。成し遂げることは、できたのだろうか。そこは描かれていないが、読者に委ねられている部分でもある。もしかしたら、この主人公は、読者一人一人なのかも知れない。
    続きを読む

    投稿日:2019.09.18

  • ☾︎*

    ☾︎*

    これがデビュー作なのは圧巻。
    やはり、法学部卒業という経歴が作品のテーマにも影響を与えているように感じる。

    投稿日:2019.08.28

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