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城山三郎 / 文春文庫 (35件のレビュー)
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tanupon66
経団連会長や東芝会長などを務めた石坂泰三の伝記。 経済人として戦後復興期に日本経済に貢献した石坂泰三。その人となりは、わかりやすそうで、わかりにくい。何かしらの思想があったのは伺えるけど、城山三郎氏…の推測の域を得ず、また、時にその推測と矛盾した行動をしているように思える。本人亡き今、確認する手立てはないが、企業人として引退したあとに経団連や万博会長を引受けたときの胸の内はどういうものだったのだろう。仕事に情熱があったというより、亡き妻を忘れるために引き受けたとも見えるのだが。。続きを読む
投稿日:2024.03.25
sagami246
石坂泰三の伝記。石坂泰三は、戦前・戦後にかけて活躍した経済人である。その主な経歴を記すと以下の通りだ。 1886年 誕生。1886年は明治19年 1911年 東京帝国大学卒業→逓信省入省 1915年 …逓信省を退官し第一生命に入社 1938年 第一生命社長就任(52歳) 1947年 第一生命社長辞任(61歳) 1948年 東芝取締役就任(62歳) 1949年 東芝社長就任(63歳) 1956年 経団連会長就任(70歳) 1965年 日本万国博覧会協会会長就任(79歳) 1968年 経団連会長退任(82歳) 1975年 逝去(88歳) 石坂泰三の活躍は、東芝社長時代の労働争議対応、12年に渡る経団連会長としてのもの、大阪万博を成功に導いた万博協会長時代のもの等が知られているが、一目で分かる通り、かなり歳をとってからの功績である。第一生命社長を退いてからしばらくは、いわゆる「浪人時代」があり、縁あって東芝の取締役・社長に就かなければ、そのまま終わっていた可能性もあり、典型的な大器晩成型のキャリアである。 また、石坂泰三のもう一つの特徴と思えるところは、トップになってその実力を発揮するという部分だ。東芝には社外役員として関わり、その後にトップに就いている。経団連、万博協会長には、初めからトップとして(あるいはトップ候補として)関わりを持っている。日本の企業トップで有名な方は、創業社長あるいは内部昇格された方が多い中で、やや異質な特徴を持っていたのではないかと感じた。 城山三郎の作であり、取材は行き届いているし、また、物語の構成も文句なく、楽しく読んだが、私としては、「何故高齢になって活躍できたのか」「何故トップとして、より力を発揮したのか」について、もう少し触れて欲しかったな、と感じた。続きを読む
投稿日:2023.06.28
りりり
勧められて読んでみた。 掴みどころのない石坂氏の生き様が物語となっていた。最後まで掴めなかったが、妻や息子を想う気持ちに心動かされた。 それがしかの1日の意味を私も考えたい。
投稿日:2021.06.13
海坊主
小細工を弄するなかれ。無事是貴人。それがしの1日を大切に生きる気概を持って正道を歩み続けた経済人也。
投稿日:2020.10.20
のり坊
無理を通せば道理引っ込む的な成功者が戦後のさばった。今なら世間から袋叩き そういう時代もあったという事。戦国時代、天下人はそう生きただろう。 豪快で浪花節的で面白いちゃ面白い伝記もの
投稿日:2020.05.09
nuhuaueo0
友人の薦めで手に取ってみた一冊。高度経済成長期の時代に経済界の重鎮として活躍した石坂氏の評伝。なかなか懐の深い多才な人物で、とても興味深く読めた。作者はおそらく石坂氏の中に理想的なリーダー像を思い描い…ていたように思う。続きを読む
投稿日:2018.07.29
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