生きさせろ! 難民化する若者たち

雨宮処凛 / 太田出版
(33件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • お米

    お米

    “日本の場合、求職活動しないと失業者としてカウントされない。失業者数のカウントの世界基準だったらもっと高くなるという話です。(略)まあ、そういうふうに失業者がたくさんいるとわかると政治的にまずいので、できるかぎり低く数字を出そうとするのは当然です”(251ページ) と書いてあったけど、世界基準でカウントしたらどのくらいなのか気になる。
    日本って新卒一括採用とかもあるのに就職氷河期もあったし引きこもりも多いしネットカフェ難民とかも問題になってたし、大丈夫じゃないのに求職活動していない滑落者が多いような(増えた?)感じがするよね。
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    投稿日:2019.09.15

  • aki

    aki

    市場原理やいきすぎた利益追求は弱者を追い詰める。自己責任論で断罪している人を見ると悲しくなる。構造的な問題だ。そういうことをわかっていないのに、自分の力で今の自分があると考える人を見るとアホだなと思う続きを読む

    投稿日:2019.08.19

  • ykikuchi

    ykikuchi

    "雨宮処凜さんの本を初めて読んだ。ワーキング・プアといわれている現状を取材しまとめたのが本書。派遣、請負で働く若者達の現実を知ることができる。ここにかかれていることが全てではないにしても、読んでいて本当にこれが現実に起きていることなのかと愕然とする。
    地道に働くことで生活ができる社会にしていかないと、この国は崩壊していくという危機感とともに、何かせずにはいられなくなる。
    最低の賃金で働き、雇用調整があれば真っ先に解雇される。住む場所も追い出され、ネットカフェ難民になっていく仕組みがよくわかる。
    こうした若者を支援する人たちも登場している。応援したくなるところもあるが、そうでない団体も登場する。社会に訴えかけるには、多くの人に共感を得ていくべきだと思っている。ただ、「俺たちは生活できない!」と叫んで、暴動や犯罪をけしかけているような人たちには賛同できない。
    こうした若者達は半ばあきらめの心境で日々何とか暮らしているのが現状なのだろう。こうした若者達の声に政治家こそ声を傾けるべきだ。若者達も、政治に関心をもち投票していくことが世の中の仕組みを変えていく1歩ということを再認識してほしいと思った。
    今日の新聞にトヨタ自動車の決算発表が記事になっていた。世界中に自動車を販売して20兆円の売り上げがある中、本業での利益 営業利益が4610億円の赤字。20兆円の売り上げに貢献した労働者にしっかり給料として支払われるような仕組みとして機能しなかったということになる。もちろん、実際は1年単位で給料を払いきったりしないので、給料がもらえないことはないけど、短期的に単純にみたらそういうことになる。
    働くことで、人間らしい生活をおくることができるそんな社会を作っていかないといけない。そんなことを思ってしまった。こうした社会を作っていくには、年寄りではなく若者にも参加してもらわないといけない。社会全体を俯瞰して考えるのは難しいことだし、若いころは自分のことで精いっぱいだったりするから関心を持ってもらうのも難しいことなのでしょうがね。ただ、読書をしている人たちの中に必ずリーダーとなる若者がでてくると確信している。一緒に世界を変えていこう!という若者がきっといる。"
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    投稿日:2018.10.17

  • mediacsr

    mediacsr

    今から9年前に発行され、後に文庫化(ちくま文庫)されたが、今の雇用情勢は当時より悪化している。本書では「労基署は何もやってくれない」と訴えているが、今や労基署の窓口で失業者に対応する職員も、そのほとんどが「非正規社員」である。安倍政権は発足以来、国会で「自民党政権になって以来、雇用情勢は回復している」と強調するが、雇用が増えているのは「非正規社員」であり「正社員」は減少傾向が止まらない。工場の多くが非正規社員になったことで、日本企業の技術力は完全に失われた。
    とある投資家が「日刊ゲンダイ」に執筆しているコラムで
    「スーパーの『ダイエー』が凋落したのは、人件費を削ったからだ。パート社員が売り場の主力を占めていたのに、彼ら彼女らの勤務時間を削ったために、彼らは一斉に退職した。結果として売り場が荒れ、それが業績低迷につながった」
    と書いていたが、その通りだと思う。正当な仕事に見合う真っ当な評価を下す経営者が増加しない限り、日本経済の復活はありえないと思うのは、私だけではあるまい。
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    投稿日:2016.05.14

  • モリゾウ

    モリゾウ

    このレビューはネタバレを含みます

    本書で度々指摘されているように、フリーターやワーキング・プア等の若年労働力を巡る問題を複雑にしているのは、彼らのプライドに関わるデリケートな部分である。本書のタイトルのように「生きさせろ!」とストレートに叫ぶことを彼らの多くは忌避するし、むしろそう叫ぶものを侮蔑することで自らの優位性を確認する。「社会のせいにしたくない」という台詞は、この世代が大人になる過程で刷り込まれた「中流的」プライドが吐かせるギリギリのつぶやきなのだろう。
    そのような彼ら心のタガをさらに固めるものとして、自己責任論や「犠牲の累進性」(典型例として曽野綾子「貧困の光景」を挙げよう)を強調する言説が存在する。「第三世界の貧困」を「餓死するものがいない」日本の現実と対比させることで、彼ら・彼女らはアフリカの不幸を嘆いているのではない。日本の貧困を糊塗し、追い込まれている人たちをさらに追い詰めているのだ。フリーターになったのは自己責任。三食欠かすわけでもなく何を甘えているのか、と。
    しかし、一人一人がフリーターにならない努力をしていれば、世の中にフリーターという存在はいなかったのか?そうではない。初めからそのような労働力の存在が期待されていた中で、たまたま彼らがその役割であっただけなのだ。つまり、彼らでなくてもまた別の「誰か」が彼の代わりにフリーターをしていただけの話である。そんな当たり前の事実を本書を通して多くの人に共有してほしい。

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    投稿日:2013.12.22

  • skippbeat

    skippbeat

    【No.165】「彼女はたぶん自分の外部にあるものに、期待など一切していない。”いつかなんとかなる”とも”誰かがなんとかしてくれる”ともこれっぽっちも思っていない。とにかく何もかもを自分の努力で切り開いていく、というたくましさに満ちている」続きを読む

    投稿日:2013.09.08

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